文芸部「ふみのわ」の文芸集です。 顧問のわたし、文(ふみ)先生が定期的に課題 "ぶんげぇむ" を出しますので、部員の皆さんはしっかりと課題に取り組んでくださいね! もちろん部員でない方も、ご自由にお読みいただけます。 ぜひフォローしてくださいね。
清水将吾@哲学者 Shogo Shimizu, PhD
死者たちと動物たちについて考えることで、私たちについての何かがわかるかもしれない。
夢について探求しています
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▲ 前回 2024年11月4日 障がい支援団体主催の仮装イベントに、ボランティアで参加しに行った。 僕は用意していたピーターパンの服に着替えた。 大勢の人たちがいる野外の会場で、僕はお手伝いをするためにそこにいて、誰にどう話しかけてよいのか、わからない。 挨拶をすることくらいしかできない。 そんな中、近寄ってきてくれる人もいた。 女の子が近寄ってきて、僕に向かって両手を振り、僕の腕を少しつかんで、どこかへ行く。 若い男の人が近寄ってきて、僕のことを指さして、「ピ
▲ 前回 2024年7月9日 ■会:《おく》の会 ■会場:BUoY ■主催:藤中康輝さん 藤中康輝さんのアート作品《おく》を体験する会に、8人の参加者が集まった。 まずは8人のうち、6人の参加者がプレイヤーとなり、2人1組になって3組に分かれた。 私は見ている側に回ることになった。 3組の人がそれぞれ交互に物を選び、置き、3つの場所に物の集まりができていく。 過去に自分がプレイヤーになったとき、言葉を発しない相手が何を考えているのか、ほとんどわからなかった。 今回
▲前回 2024年5月19日 ■会:箱庭の会 ■会場:アトリエまくらのいきおい ■主催:諸岡亜侑未さん、橋本佐枝子さん 箱庭療法で知られる「箱庭」を作るという体験を、初めてさせていただいた。 おびただしい数の物の中から、物を選び、砂の敷かれた箱の中に置いていく。 自分で物を選ぶ。選択する。 前の日に読んだ本の中で、マルセル・デュシャンはレディー・メイドについてこう語っていた。 デュシャンにとっては、絵を描くことも、既製品の中から選択をすることなのだ。 そして、
※画像は「みんなのフォトギャラリー」より 【以下、ネタバレを含みます】 この世界を超えて沈黙する神。 マグマを噴き出し激しく活動する大地。 どちらがより偉大なのだろうか。 デンマークの牧師ルーカスは、アイスランドでの教会建設を命じられた。 命じた老司教は、アイスランドの人々と環境に適応するようにと助言した。 困難を乗り越えて宣教をした使徒たちのことを思い出すように、とも。 あまりにも過酷なアイスランドの旅。 その途中で牧師ルーカスは、旅と同行者を激しく憎み、神に向かっ
▲前回 2024年4月5日 ■作品:《おく》(Oku Project) ■会場:CALM & PUNK GALLERY ■相手のプレイヤー:藤中康輝さん(Oku Project) Oku Projectの作品、《おく》に、プレイヤーとして参加してきた。 二人のプレイヤーが、言葉を交わさず、棚から物を選び、交互に物を置いていく。 これを読んでいる人は、仮面をつけた経験があるだろう。 仮面をつけた人を見る経験をしたこともあるだろう。 仮面をつけた人は、見る人にとって、未
▲前回 2024年3月30日 ■イベント:FOXLab構想・発表(藤原さとさんのご厚意で参加させていただく) ■場所:檜原村 ■主催:こたえのない学校 ■Feel度Walkのファシリテーター:渡部由佳さん(ちきゅうのがっこう) 檜原村の山をひたすら上がってタクシーを降りると、十月に辻堂海岸に来ていた人たちが集まっていた。 山にも春が来ていた。 晴れやかな気持ちで、みんなの中に混ざった。 まずはFeel度Walkをした。 「なんとなく」 「とりあえず」 「ひたすら」
▲前回 2024年3月5日 ■イベント:Feel度Walk ■場所:川越 ■ファシリテーター:市川力さん ■主催:須賀与恵さん Feel度Walkを開発した市川力さんは、すごく明るい。 雰囲気を変える力をもっている。 どんどん驚き、笑いながら、参加者を観察モードに入らせてしまう。 僕の住んでいる川越で、市川力さんとのFeel度Walkが行われた。 参加者は10名。 本川越駅で集合して、みんなで歩く。 歩くと言っても、ほとんど進まない。 力さんが立ち止まり、街の細かい
▲前回 2024年2月28日 ■イベント:Feel度Walk ■場所:檜原村 ■ファシリテーター:渡部由佳さん(ちきゅうのがっこう) 「ボーダーレスてつがく」から2人と、友人5人の、あわせて7人で檜原村を訪れた。 ゆかさんが迎えてくれて、Feel度Walkを体験させてくれた。 Feel度Walkは、市川力さん発案のアクティヴィティだ。 みんなで歩いて、そのあと、それぞれの「知図」を描く。 「辻堂海岸ワンデイキャンプ」以来、自然の中での対話にますます関心が高まっていた
▲前回 2023年12月21日 大学では、哲学対話の授業をやっている。 毎回の授業で、その日の担当の学生さんに、約80分を自由に使って哲学対話をしてもらう。 受講生の中に、哲学対話の活動を活発に行っている学生さんがいる。 その学生さんが、言葉を使わない対話を、実験的に試みてくれた。 その日、参加者はそれぞれ、音の出るものを持ってきた。 ビー玉の入った瓶、木の板、鈴のついたおもちゃ、それから柑橘の果物まで、いろんなものが机の上に置かれた。 参加者たちは、その中から気に
▲前回 2023年12月13日 ボーダーレスてつがくのチームで、檜原村を訪れた。 檜原村には、山があり、森があり、川があり、迎えてくれる素敵なゆかさんと娘さんがいた。 ゆかさんの娘さんは、落ち葉の上を歩きながら、寒いと言っていた。 ゆかさんが、娘さんの上着のチャックを上げようとすると、娘さんは上げなくてもいいと言った。 「ちきゅうのがっこう」を市川力先生と主宰しているゆかさんは、拠点の古民家に連れていってくれた。 美しい古民家には、囲炉裏もある。 カフェのような蔵書室
▲前回 2023年11月17日 ■イベント:言葉と、言葉でないもの ■場所:オンライン ■主催:ボーダーレスてつがく インクルーシブ哲学に反応してくれた人がいたことをきっかけに、「ボーダーレスてつがく」というチームができた。 ボーダーレスてつがくによるイベント第一弾、「言葉と、言葉でないもの」。 一人ひとり順番に絵を描き足していって、みんなで一つの絵を創るというワークをした。 そのあとの哲学対話で、興味深い考えがいくつも出てきて、深く考えることができた。 言葉で
▲前回 2023年11月6日 前回の記事を公開したら、対話的に反応してくれた人たちがいた。 最初に反応してくれたのは、お世話になっているインクルーシブの先輩だった。 その先輩から、「インクルーシブ」を考えたときに誰が(何が)アウトなのか? という問いをいただいた。 重大な問いだ。わからなくなる。 10月29日、辻堂海岸ワンデイキャンプで話しかけてくれた十代の男の子。 言葉はあまりうまく通じ合っていなかったかもしれない。 時間は短かったかもしれない。 でも、対話できた
▲前回 2023年11月3日 ■イベント:映画『僕とオトウト』上映会&哲学対話+監督と哲学者たちによるトークセッション ■場所:かえつ有明中学校 ■主催:一般社団法人 こたえのない学校 FOXプロジェクト ■協力:NPO法人 こども哲学おとな哲学 アーダコーダ 映画「僕とオトウト」の冒頭で、髙木佑透監督は、重度の知的障害をもつ弟、壮真さんのことを「知りたい」と言っていた。 相手のことを知るとは何だろうか? 相手のことを知るとは、相手がしたことの理由を知ることだろうか
▲前回 2023年10月30日 インクルージョンとは何だろうか。 昨日は、何が、何を、インクルージョンしたのだろうか。 印象的だったのは、海の向こうへ、向こうへと、進む人たちの姿だ。 水陸両用の車いすに乗った子どもも、大人に押してもらって、海の向こうへと進んでいた。 誰かが誰かをインクルージョンしたのではなく、みんなが海にインクルージョンされようとしていた。 波のリズムをもつ海に、みんながインクルージョンされ、みんなが一緒にいた。 それぞれの楽しみ方をしながら、それで