翔泳社の福祉の本

福祉の本を担当している編集者が、日常で気になったことや書籍の情報をお届けします。 翔泳社では「福祉をもっと身近に、違いを個性に、みんなをハッピーに」を目指し、介護や健康、保育、子育て、働き方などの書籍を出版しています。

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マガジン

  • 編集部コラム(翔泳社の福祉の本)

    翔泳社の福祉の本を手がける編集部によるコラムです。

  • 心の健康・心理(翔泳社の福祉の本)

    翔泳社の福祉の本が扱う「心の健康・心理」をテーマにした記事を収納しています。

  • 医療(翔泳社の福祉の本)

    翔泳社の福祉の本が扱う「医療」をテーマにした記事を収納しています。

  • 仕事術(翔泳社の福祉の本)

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最近の記事

「自分」が周りにどう見られているのか、不安でたまらなかった

「誰も汗をかいてない状況で、なんでこんなに汗をかいちゃうんだろう」 「『臭い』『汚い』『なんで汗かいてるんだ』と思われていたら嫌だな……」 大学生になった日から、このような気持ちを抱くことが増えていきました。 最初は 大人数での授業を受けているとき 授業の開始時間ギリギリに着席したあと 友達と遊んでいるとき など、友だちからの視線がある場面で思い悩むことがありました。ただ、「これは自分の気にしすぎだ」と言い聞かせて過ごしていました。 すると、ある日から スーパ

    • 「他人の視線がこわい」のは性格の問題ではなく、社交不安症(視線恐怖)かも

      他人や周りからの視線が気になりすぎて、不安や恐怖すら感じている人は少なくありません。 人見知りや内気な性格の人も同じような気持ちを持つことが多いかもしれませんが、友人や家族と正常なコミュニケーションができていれば、多くの場合は問題ないと考えられます。 しかし、そうでないケースもありえます。 例えば、「誰かを不快にしていないか」「自分は変なことをしていないか」と自分の言動を過度に気にして日常生活がままならないなどの支障が出ているとしたら、社交不安症の一歩手前かもしれません

      • ズボラな編集者が、自分が実践できるコミュニケーション力向上のための本を作ってみた

        書店にはさまざまな実用書が並びます。 たとえば、ChatGPTの使い方を教えるハウツーものから、リーダーの心構えから、ビジネススキルから、コミュニケーションのやり方まで。 「ChatGPTの使い方」といった実際に手を動かして覚えるものはわかりやすいです。私のようなマニュアル嫌いでも、もうちょっと踏み込んで使いたいときには、やはり解説書の存在はとても便利です。 では、コミュニケーションはどうでしょう。 コミュニケーションスキル向上のための実用書は山ほどありますが、みんな

        • 双極症をどう受け入れればいい?

          双極症(旧:双極性障害)と診断されたり、自分がそうかも知れないと感じたりしたとき、まず知りたいのはこれがどんな病気なのかということではないでしょうか。 そんな方におすすめしたい書籍が、双極症の治療・研究の第一人者である加藤忠史先生が双極症についてやさしく解説した書籍『これだけは知っておきたい双極症 第3版』(翔泳社)です。 最初に押さえておきたい基礎知識や治療法、心がけなどがまとまっていて、疑問を少しずつしっかりと解消できる1冊です。 今回は本書から「PART6 病気と

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        • 編集部コラム(翔泳社の福祉の本)
          95本
        • 心の健康・心理(翔泳社の福祉の本)
          56本
        • 医療(翔泳社の福祉の本)
          24本
        • 仕事術(翔泳社の福祉の本)
          22本
        • 介護(翔泳社の福祉の本)
          61本
        • 保育・子育て(翔泳社の福祉の本)
          24本

        記事

          「双極性障害」から「双極症」へ ~なぜ、病気の名前は変更されるの?

          長く浸透してきた名前が変わる背景には、何か大きな理由が必ずあるはずです。  例えば、人の名前。そもそも、結婚や離婚以外で名前を変えた人に出会うことは非常に少ないですが、家庭裁判所に申立をすると、収入印紙800円ほどの費用で名前を変更できるそうです。 生まれたときに授かった名前は生涯の付き合いにもかかわらず、当然ですが、本人には選り好みがいっさいできません。良くも悪くも一心同体の存在です。しかし、世の中いろいろな事情がありますから、名前を変更できる法律があるというのは、せめ

          「双極性障害」から「双極症」へ ~なぜ、病気の名前は変更されるの?

          高齢者介護で誤ったケアをしないために必要な医療知識

          介護現場で質の高いケアを提供するには、介護に関する知識だけでなく、医療の基本的な知識も不可欠です。 介護スタッフは医療行為(医行為)を行なうことはできませんが、医行為に該当しない範囲のケアについては、しっかりと理解し、適切に対応できることが求められます。 ですが、医療や薬の知識は複雑で難しいと感じる方が多いかもしれません。そこで入門書として『医療知識&お薬 介護スタッフのための医療の教科書』(翔泳社)をおすすめします。 本書では介護で役立つ医療や薬の基本知識をわかりやす

          高齢者介護で誤ったケアをしないために必要な医療知識

          中年世代の8割が陥る? ミッドライフ・クライシスに抗いたい

          ミッドライフ・クライシスとは私が40代に突入したせいかもしれませんが、最近、ミッドライフ・クライシス(ミドルエイジ・クライシス、中年の危機)という言葉をよく耳にするようになりました。 こちらの記事によると、その意味は「人生の中盤に差し掛かり、仕事もプライベートもある程度の経験を積んで、今一度、自分自身を振り返る時期を迎え、今までの自分とこれからの自分の狭間で、『このままでいいのか』と不安や葛藤を抱え、不安定な状態になること」とのことです。 私にも心当たりが大いにあります…

          中年世代の8割が陥る? ミッドライフ・クライシスに抗いたい

          パーマをかけると健康になります

          最近パーマをかけました。ロン毛の犬みたいな感じで、と雑にお願いしたところ、ちゃんとロン毛の犬みたいになりました。美容師さんってすごい。 何年も伸ばしっぱなしのストレートヘアだったので、自分としては気に入っています! ヘアスタイルの変化により、洋服の系統を変えてみようかなとか、ちょっと派手なメイクもなじむかもとか、見た目における変化をいろいろと楽しんでいたのですが、思いがけず生活習慣にまで影響が及んできたので記しておきたいと思います。 10年以上続く夜型生活が朝型へ(パーマ

          パーマをかけると健康になります

          保育士に一発合格するために! 2025年度の試験に対応した対策書を紹介

          保育士の資格取得をサポートする対策書シリーズが、翔泳社より発売中です。2025年(令和7年)度の試験に対応し、テキスト、問題集、実技対策が揃っています。 2025年度は、前期の筆記試験が4月、実技試験が6月に。後期の筆記試験が10月、実技試験が12月に予定されています。 少しでも合格に近づきたいと勉強を始めている方や、これから勉強するために参考書を探している方は、ぜひ翔泳社のテキストをご活用ください! 福祉教科書 保育士 完全合格テキスト 上・下 2025年版第一線で活

          保育士に一発合格するために! 2025年度の試験に対応した対策書を紹介

          適した漢方薬を選ぶために必要な中医学の基礎知識

          薬剤師や登録販売者にとって、現場で必要とされる知識は西洋薬だけにとどまりません。漢方薬の知識も重要な役割を果たします。 漢方薬を効果的に使用するためには、西洋医学とは異なる見方で症状や病態の原因を探り、それに基づいて適切な治療を行なう中医学の知識が不可欠です。 そんな中医学や漢方薬の知識を学びたい方には、入門書として『現場で使える 薬剤師・登録販売者のための漢方相談便利帖 仕組みがわかる中医学入門』(翔泳社)がおすすめです。 本書は漢方の専門家として約20年の経験を持つ

          適した漢方薬を選ぶために必要な中医学の基礎知識

          【第1章 無料公開】命と暮らしを守るアイデアの創りかた『フェーズフリー 「日常」を超えた価値を創るデザイン』(佐藤唯行)

          9月1日(日)は防災の日。台風や地震が頻発し、今後の巨大地震への備えも必要になってきた今、防災グッズを買い揃えたり、災害への心構えを学んだり、さまざまなアクションを実践している方が少なくありません。 一方で、難しいのは防災と日常との兼ね合いです。災害の可能性に意識を向け続け、備え続けるのはちょっとたいへんです。また、防災グッズを開発・販売する側からしても、災害が発生したときにしか利用できない商品を売り続けるのは簡単ではないでしょう(購入する側も保管場所がないなどの困りごとが

          【第1章 無料公開】命と暮らしを守るアイデアの創りかた『フェーズフリー 「日常」を超えた価値を創るデザイン』(佐藤唯行)

          お世話型介護から自立支援介護へ。3つの特徴と5つの基本ケア

          2024年度の介護保険法改正により、介護業界に大きな変化が訪れています。今後、「自立支援・重度化防止」がさらに進むと見込まれているのです。 いままでの介護はお世話型、つまり要介護高齢者ができないことをお世話する方式でした。ですが、これからは自立支援介護という形で、要介護高齢者が自分でできないことを少しでもできるようになってもらうための介護が重要になります。 では、自立支援介護とはどういうものなのでしょうか。 『これならわかる〈スッキリ図解〉自立支援介護』の著者で、自立支

          お世話型介護から自立支援介護へ。3つの特徴と5つの基本ケア

          母親の婚約指輪をリフォームしてみた

          前回コラムで書いた「高齢の親の片付けを手伝い」の際に、母親から「ずっと使っていないから」とジュエリーを譲り受けました。 といっても、仕事をしていた30~50代に着けていたネックレスとかリングを4~5点くらいです。 ちょっと驚いたのは、その中に父親が贈った婚約指輪と結婚指輪も含まれていたことです。念のために確認しましたが、「使ってないし、サイズも変わったし、あげるよ」とのこと。宝飾品には、さほど思い入れがないタイプみたいです。 貰い物だけど、安く売りたくはない「愛用品を娘

          母親の婚約指輪をリフォームしてみた

          自閉スペクトラム症(ASD)の人が「普通の仮面」を外して生きるには

          自閉スペクトラム症(ASD)の人の多くが、その症状や特徴を隠し、社会に合わせて「普通にふるまう」ための表面的な仮面をつけて暮らしています。 その仮面を取り外し、新しい世界で自分らしく生きるための方法を紹介している本が、『自閉スペクトラム症の人たちが生きる新しい世界 Unmasking Autism』(翔泳社)です。副題であり原題でもある「Unmasking」とは「仮面を取り去る」という意味です。 原著(※)が出版されたアメリカで非常に高く評価され、Amazon.comでは

          自閉スペクトラム症(ASD)の人が「普通の仮面」を外して生きるには

          育児が辛い、赤ちゃんのケガが心配……発達障害を持つ人が上手に子育てするための工夫

          発達障害の特性を持つ人の中には、自分の生活や仕事でも気にかけることが多いのに、自分に子育てができるのか、不安に感じている方がいらっしゃると思います。 そんな方にぜひ参考にしていただきたい書籍が、『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に子育てするための本[0~3歳児編]』(翔泳社)です。 本書は特に発達障害を持つ女性の方に向けて、妊娠前や妊娠中の不安を解消する方法から、赤ちゃんのお世話としつけ、さらに自分自身のケアやお金の問題、人間関係の悩みまで、「子どもを育て

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          学生の感覚が薄れてきたころに見えてくる社会人の姿

          社会人5年目。 「社会人になって結構経ったな~」と思っても、ふとこの先のことを考えると「社会人ってめっちゃ長いな!?」となる年です(たぶん)。 よく「年をとればとるほど、時間の過ぎる早さが半端じゃない」と言いますが、その早さを知らないうちは長く感じるものです……。 5年目になると友人の様子もさまざまで、結婚したり、学生に戻ったり、休職したり、毎日仕事に励んだり。 少し前までは「大学生懐かしいわ~みんなで戻りて~!」なんて話をすることもありましたが、「大学生だった自分」と

          学生の感覚が薄れてきたころに見えてくる社会人の姿