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適した漢方薬を選ぶために必要な中医学の基礎知識

薬剤師や登録販売者にとって、現場で必要とされる知識は西洋薬だけにとどまりません。漢方薬の知識も重要な役割を果たします。

漢方薬を効果的に使用するためには、西洋医学とは異なる見方で症状や病態の原因を探り、それに基づいて適切な治療を行なう中医学の知識が不可欠です。

そんな中医学や漢方薬の知識を学びたい方には、入門書として『現場で使える 薬剤師・登録販売者のための漢方相談便利帖 仕組みがわかる中医学入門』(翔泳社)がおすすめです。

本書は漢方の専門家として約20年の経験を持つ杉山卓也さんが執筆。杉山さんは、疾患名と漢方薬を結びつけて覚えるだけでは不十分だと強調します。個々の体質や症状に対応するためには、病態が起こる原因を見極め、それに対して効果を発揮する漢方薬を選ぶ必要があるからです。

そこで本書では、中医学の基本から中級までの知識を体系的に解説します。本書を読み通せば、初めて中医学を学ぶ方でも理論に沿って体質や症状を分析し、適切な治療法を選択できるようになるでしょう。

今回は、そもそも中医学がどういうものかを知りたい方のために、「第1章 中医学の基本的な考え方」の一部を抜粋して紹介します。この章では中医学の基本やその考え方、西洋医学との違いを知ることができます。

ぜひこの機会に漢方薬の知識を深めて、実際の現場で役立てていただければ幸いです。

◆著者について
杉山 卓也(すぎやま・たくや)
漢方のスギヤマ薬局 代表取締役、合同会社Takuya kanpo consulting 代表社員、一般社団法人tamari中医学養生学院 理事長。
薬剤師/漢方アドバイザー。神奈川県座間市にある「漢方のスギヤマ薬局」にて「あらゆる人生相談に乗れる漢方薬剤師」をモットーに、メンタル、子宝、小児のお悩みなど、ひとりひとりに寄り添った漢方相談を受けるかたわら、講師として年100回を超えるセミナー・講座を開催。また、漢方専門店「成城漢方たまり」、中医学や薬膳から専門店経営までを1年間で学べる「tamari中医学養生学院」の運営や、漢方薬局経営者向けのコンサルティングも積極的に行う。中医学界初のオンラインサロンである「タクヤ先生の
中医学オンラインサロン」には600人を超えるメンバーが集まる。


中医学とは何か?

「中医学=漢方」ではない

中医学理論を学ぶ前に、まず「中医学」と「漢方」の違いについて確認しましょう。「中医学と漢方って、同じものじゃないの?」と思った人もいるかもしれません。

「東洋医学」という言葉をよく耳にするかと思います。「西洋医学」と対比する形で使われることが多い言葉ですが、これは「中医学」「漢方医学」「韓医学」といった東アジアの伝統医学を総称したものです。そして、すべての東アジアの伝統医学のルーツとなっているのが、中国発祥の中医学です。

中医学の起源は有史以前(紀元前)にまでさかのぼります。広大な中国大陸において時の為政者の庇護のもと、医学者たちの研究によって確立されてきました。現存する最古の中医学書とされる『黄帝内経こうていだいけい 』が生まれたのは前漢~後漢時代、今からおよそ2000年前と推定されています。

それほど昔の書物でありながら、『黄帝内経』では現代で使われている中医学の基礎理論や治療技術などがほぼ確立されています。

さらに、後漢時代には『傷寒論しょうかんろん 』と『金匱要略きんきようりゃく』がまとめられました。これらには生薬や中成薬(漢方薬)に関する知識が収録されています。こうした書籍が、現代においても中医学の理論や薬剤の基本を学ぶ際に用いられているのは驚くべきことです。

黄帝内経こうていだいけい ……紀元前220~200年頃に編纂されたとされる中医学書。鍼灸、中成薬、気功など中国伝統医学の根本となっている書物。「人体の仕組み」「病気になる原因」「病気の治し方」「罹患を防ぐための方法」などが理論的にまとめられ、伝説上の君主である黄帝と医学師匠との会話形式で書かれている。

傷寒論しょうかんろん ……後漢末期から三国時代に張仲景が編纂した伝統中国医学の古典。傷寒とは「急に発熱する病気」のことであり、こうした病気に対する治療法がまとまっている。

金匱要略きんきようりゃく……『傷寒論』とともに東洋医学の薬物療法の古典として現代でも用いられている。『傷寒論』が主に急性熱性病の病状の変化とこれに対応する治療の法則をまとめているのに対して、『金匱要略』は様々な病気に対する病理と治療方法を病類別にまとめているのが特徴。

中医学と漢方医学の違いとは?

中医学は奈良時代頃に日本へ伝来し、その後の鎖国期間などを経て日本独自の発展を遂げました。諸説ありますが、中医学をルーツに日本人の手によって独自の発展を遂げたものが、現在の日本で「漢方」と呼ばれているものです。

中医学と漢方医学には共通する部分も多いですが、薬剤(漢方薬)を選択する過程に大きな違いがあります。例えば、中医学では病気の本質や個人の体質を見定める中医学理論(陰陽学説、五行学説、臓腑学説など)を用いて治法を導き、適正な薬剤を選びます。一方、漢方医学ではそうした理論に重きを置くのではなく、病名や起きている症状に対応する薬剤を直接選んでいきます。

また、中医学には「未病先防みびょうせんぼう」(病気にならないように守る)という大きなコンセプトがあり、生活養生法などを組み合わせることを重視しています。漢方医学ではこうした考えは中医学ほど強くなく、症状を治すための薬剤の使い方を習得することが優先されます。

中医学と漢方医学のどちらが優れている、ということではなく、両者の治療に対する考え方の違いを理解しておくことが大切です。この点を曖昧にしたまま学び始めると混乱してしまうので、注意しましょう。

※陰陽五行学説、気血津液学説、臓腑学説を中心とした中医学理論を用いて、病気の本質や個人の体質を見定めていくことを「弁証論治べんしょうろんち」と呼びます。

整体観念――自然環境の変化がもたらす人体への影響

中医学理論における最も基本的かつ大切な概念に「整体観念せいたいかんねん」があります。「人間は宇宙や自然から影響を受ける存在であり、人間と宇宙、自然は互いに影響し合って生命を営んでいる」、もう少し簡単にいうと「人と自然はつながっている」という考え方です。整体観念という言葉は必ず頭に入れてください。

自然環境が変化すれば、人間も必ず影響を受けます。季節の移り変わりに伴って木々の葉の色が変わったり、葉が落ちたりしますが、これと同じように様々な変化が人体でも起こります。

例えば、春や夏の時期には「陽よう気き 」(体を活発に動かすためのエネルギー)が大気中に増えて、人の体にも活発なエネルギーが湧きやすく、気持ちも開放的になります。反対に、秋や冬になると冷気によって湖面が凍ったり霜が降りたりするように、人体の皮膚や血管、筋肉などが硬くなり、代謝が悪くなります。

また、雨が降ると大地が濡れて湿度が高くなりますが、この湿気は人体にも入り込んで体内の湿度を上げることで、むくみや頭重ずじゅう、耳鳴りや食欲不振など様々な不調を引き起こすことがあります。台風により大気が大きく揺れ動いて気圧の急激な変化が起こると、体の中の流れも同じようにかき回されて、めまいや偏頭痛などの不調が増えたりします。

このように「自然界に起こる様々な事象の影響を人体も受ける」と認識すると、整体観念の概念が理解しやすくなります。整体観念では、人間の体を「小宇宙」、自然界を「大宇宙」ととらえており、ここに中医学理論の基本と本質があります。

心身一如――体全体で状態を見定めて治療法を考える

整体観念とよく似た考え方で、「心身一如しんしんいちじょ」という言葉もあります。「精神と肉体は一体であり、分けることはできない」、心と体は表裏一体で、精神に負荷がかかれば体にもその影響が現れ、その逆も起こりうるということです。

西洋医学では特定の臓器の働きや異常に対して個別に対処するのが基本ですが、中医学では心身のつながりを重視しながら体全体を見て治療法を決めていくのが大きな特徴といえるでしょう。

臓器や組織、細胞はそれぞれ独立して活動しているのではなく、互いに密接に関わり合いながら機能し、人体を構成しています。中医学では、人体という「物質」を一つの有機体としてとらえることを重視しているのです。

※整体観念と心身一如は、中医学を理解する上で欠かせない概念です!

西洋医学と中医学の違い

部位ごとに診るか、体全体を診るか

西洋医学では基本的に臓器ごとに病気をとらえ、個別に治療を行います。心臓の疾患なら心臓のケア、肝臓の疾患なら肝臓のケア、精神の疾患なら脳のケア……といった具合に、それぞれの分野に専門医がいます。

ただし、慢性的な疾患や複合的な疾病に対しては体全体で状況をとらえる必要があり、特定の症状へのコントロールを主体とする西洋薬だけでは、本質的な治療につながらないこともあります。

中医学では、メンタルの不調でも皮膚の疾患であっても、まず内臓の失調がないかを調べます。一見、関係がなさそうであっても、すべての内臓は互いに影響を及ぼし合っており、その結果として不調や病気が起きていると考えるからです。この考え方なくして、中医学の治療を的確に進めていくことはできません。

しかし、緊急で症状をコントロールする必要がある重篤な状態では、西洋医学の外科的な処置や薬剤の優れた作用による対処が高い有効性を発揮します。

西洋医学と中医学のどちらが優れているというのではなく、それぞれの長所と短所を理解した上で両者を治療に取り入れることが大切です。

※中医学にしろ、西洋医学にしろ、自身が学んできた学問が基礎となりますが、偏りすぎることなく、それぞれの「いいとこ取り」をするのがよい結果につながります。

標治と根治

中医学による治療の本質は、根本治療です。中医学では根本治療を「根治こんち 」と呼び、病気の原因を突き止め、人体にもともと備わっている治癒力をサポートし、弱った内臓の働きを改善することで病気を根本から治すことを目標とします。

西洋医学の治療は対症療法が中心です。血圧や血糖値などを適正にコントロールする、菌やウイルスの増殖を抑える、痛覚を抑制して痛みを緩和する、解熱鎮静剤で熱を下げる、患部を切除するなど、様々な病態に対して症状の緩和や外科的な処置による治療を行います。

こうした治し方は中医学にもあり、「標治ひょうち 」と呼びます。現在出ている症状をケアする治療法ですが、中医学が目標とするのはあくまでも根治で、標治はその過程で検討するものといえます。

患者が苦痛に感じている症状を緩和して楽にすることは非常に大事ですが、それだけでは病気は長引き、体の中深くまで広がっていくこともあるため、中医学では根治を目指すのです。

※中医学では「根治(根本治療)があってこその標治(対症療法)」が原則です。「鼻水が出ているから小青竜湯しょうせいりゅうとう」「花粉症には小青竜湯」といった「症状や病名で漢方薬を選ぶ」(標治)だけの治療法では、病因についての分析がないために効果を充分に発揮できなかったり、場合によっては副作用を生じてしまうこともあります。

西洋薬と漢方薬は共存できる

漢方薬を扱う仕事をしていると、お客様から「西洋薬を使いたくないので、漢方薬で代用できませんか?」という質問をされることが多々あります。同じような経験をされている医師や薬剤師、登録販売者の方は多いのではないでしょうか。

この質問への私の回答は「西洋薬を先に用いるほうがよい場合もあります」です。西洋薬は急性症状や重篤な状態を素早く安定させることに優れており、同様の効果を漢方薬で発揮するのは難しいことがあります。

ですから、健康診断の結果を見て慌てて飛び込んできたお客様に「漢方薬が欲しい」と相談されても、「まずは医療機関を受診して、西洋薬を使ってしっかりコントロールしましょう」とお話しします。幻覚や錯乱、破滅衝動などのある重度の精神疾患や、かゆみや炎症がひどく、患部をかき壊してしまうような皮膚病などでも同様です。

漢方薬にも効果の発現が早いものはたくさんありますが、あくまでも「急性疾患(感冒や腹痛、下痢、嘔吐など)」に限ることが多いと認識しておきましょう。慢性化、重症化した成人病などを漢方薬だけで短期間で治療するのは、根本治療を基本とするその性質上、無理があります。

重症化した疾患では、西洋薬がファーストチョイスです。症状をコントロールできるようになったら、漢方薬を併用しながら西洋薬を減らしていく、という流れが一般的には安全かつ効果的とされています。漢方薬が基本とする根治には時間がかかります。一方、西洋薬は標治が基本であり、短時間で効果の発現が可能ですが、病気を根本的に治すのは難しいといえます。両者の特徴と活かし方を理解し、適材適所で運用することが望ましい結果につながるでしょう。

未病先防とは?

未病先防みびょうせんぼう」も中医学独自の考え方で、中医学理論を学ぶ上で欠かせないものです。

ある患者さんが不調を感じて病院に行きましたが、検査で異常は見つかりませんでした。この場合、患者さんは「異常所見なし」ということにされてしまいがちです。しかし、患者さんは確かに体調不良を感じており、決して「健康体」ではありません。これが、いわゆる「未病」の状態です。自覚症状はあるものの病気として発症はしていない、病気の前段階です。

未病先防の「先防」は、読んで字のごとく「先に対策をして防ぐ」という意味です。病気はいきなり発症するわけではなく、必ずその前駆期が存在します。例えば、重篤な血管障害も最初は無症状かごく軽度の異常を感じる程度で、その状態を放置し続けた結果、病気として発症してしまいます。

中医学ではこの「未病段階で治療を行い、病気を発病させないようにする」というコンセプトのもと、生活養生や漢方薬などの薬剤の適正な使用を行います。慢性病の治療や予防には、必ずといっていいほど未病先防の考え方が用いられます。

対症療法が中心の西洋医学において、病気になる前に予防するという中医学の考え方は非常に重要です。

※西洋医学と中医学を混同した方から、「西洋薬と同じような使い方ができる漢方薬はないか?」と質問された時も、未病先防の考えに基づき、「病気とはどういうものか?」「中医学は病気に対してどういうコンセプトで臨むのか?」について説明するとよいでしょう。

中医学的における「生活養生」とは?

薬食同源やくしょくどうげん」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。これは「口にする食事は薬と同様の効果を持つ」という意味です。病気になる前の未病の段階で治すことを目的とする中医学では、治療に際して漢方薬を服用することと同様に、食事により健康を維持することも重要視されています。

中医学には、「飲食物が健康を作る、あるいは健康を害する」という考えがあります。旬の食材を中心に食べる、内臓を冷やすような飲食物を極力避ける、腹八分目を基本とするといったポイントが「食養生」として指導されています。

さらに、睡眠や運動、生活習慣なども含めた生活全般における健康維持のための知識を「生活養生」といいます。

◆主な食養生

  • 自分の体質に合うものを食べる

  • 旬の食材を中心に食べる

  • 温かいものを食べ、内臓を冷やすような飲食物を避ける

  • 過食を避けて、腹八分目を心がける

  • 空腹を感じてから食事を摂る

  • 寝しなの飲食を避ける

中医学の生活養生には、現代で健康知識とされるものと異なるものもあります。例えば、「健康のために一日2リットルの水を飲んだほうがいい」といった情報を目にすることがあると思います。実際には、2リットルは目安にすぎず、適切な水分摂取量は年齢や体格などによって異なります。また、一度にたくさんではなく、複数回に分けてこまめに飲むのがよいとされています。

中医学でも、何事も「適量」であることが大事とされています。性別、体格、年齢、体質、環境によって水分の適量は異なるため、「大きな体躯で元気な若い男性」と「胃腸が虚弱な高齢女性」の適量が同じということはありえません。本人の代謝機能や排泄機能を超える量の水を摂れば、体内に水分が停滞することによる不調(後述する「水滞すいたい」の病態)につながってしまいます。

生活養生は個体差を認識した上で、その人にとってベストのものを個別に考えることが求められます。そして、その個別の生活養生を導くために用いられるのが中医学理論なのです。

※良質な睡眠時間の確保など、ほとんどの人に共通して有効な生活養生もあります。

中医学における「病理観」を理解しよう

西洋医学では、患部に炎症が起きたり、腫瘍ができたり病巣が生まれることで病気が起こるととらえます。こうした病理観についても、中医学には独自の考え方があります。

中医学では、人体を構成するために欠かせない栄養成分として「けつすい」の3つの要素が存在すると考え、これらを人体の生命活動の源と定義します。そして、気・血・水のうちの一つ(あるいは複数)が、不足したり、流れが滞ることで病気が生じると考えます。気・血・水の不足や停滞が起こる原因が発病因子ということです。そして、この発病因子を「病因」、病気が起こるメカニズムを「病機」と呼びます。

病機は、病因が直接的に気・血・水を障害するケースだけではなく、五臓六腑(内臓や器官)や経絡(体のエネルギーや血液が循環するネットワーク)を間接的に障害する場合の二通りに大別されます。

※病因の特定とともに病機についてもしっかり分析していくことが、中医学における診断と治療の基本です。

中医学の理解を深めて、実力をつけたいなら

中医学は理論そのものの難しさはもちろん、用語の難解さもあります。用語に慣れるためには繰り返し声に出してみたり、オンライン講義などを何度も聴き直して耳に慣れさせることも大事です。

ただ、何よりも大切なのは座学(インプット)だけではなく、学んだ知識をしっかりと実践(アウトプット)してみることです。私自身もこれを繰り返すことで、理解度や実力を増すことができたと感じています。

具体的な方法として一番おすすめしたいのが、座学で学んだことを自分なりにまとめ、それをできるだけわかりやすい言葉にして誰かに伝えることです。私が以前から様々な場所で講義を開催してきた理由は、もちろん多くの人に中医学の知識を伝えたいという思いもありますが、誰かに教えることで自分の学びにもなるからです。

伝える対象は、近くにいるご家族でもいいですし、職場の方でもよいでしょう。とはいえ、興味がない人に話してもなかなか聴いてくれない、関心を示してくれなくて続かない……ということはあるかもしれません。そのため、私が運営する「タクヤ中医学オンラインサロン」や「tamari中医学養生学院」では、こうした実践の場をできる限り参加者に提供できるよう心がけています。

知識は独りで学ぶよりも、興味・関心のある人同士で共有し合ったほうが、効率よくインプットとアウトプットができると私は考えています。

中医学を愛する「仲間」を増やすという点でも、コミュニティに所属する意味は大きいと思います。どうか共通の趣味で語り合える仲間と出会い、お互いの持つ知識を交換し合ってみてください。もっと中医学を好きになれると思いますし、そこから自分のやりたいことが見つかり、誰かの役に立つための活動やビジネスへと広がっていく可能性もあるでしょう。

「学んで終わり」ではなく、「伝えて共有する」ことができる環境に身を置くことを心がけてみてください。

◆本書の目次
第1章 中医学の基本的な考え方

・中医学とは何か?
・西洋医学と中医学の違いを知る
・生薬・漢方薬とは何か?

第2章 押さえておきたい基礎理論
・気・血・水と精の定義
・気――心と体を動かすエネルギー
・血――体中に酸素と栄養素を運び、老廃物を回収する
・水(津液)――淀みなく流れることで体を潤す
・精――発育・成長に必要な栄養物質
・陰陽学説――二極のバランスで考える
・五行学説――5つの要素の特性と関係
・五臓――五行学説に基づく内臓の働き
・六腑――飲食物の消化・吸収を担う
・経絡・経穴――人体に広がるネットワーク
・中医学における「病因」のとらえ方

第3章 中医学理論にもとづく病気のとらえ方
・適正な漢方薬を選ぶための弁証論治とは?
・治則
・治法
・四診(1)――問診
・四診(2)――聞診
・四診(3)――望診
・四診(4)――切診
・舌診――色・形・状態から体調や体質をみる
・弁証法(1)――八綱弁証
・弁証法(2)――気血津液弁証
・弁証法(3)――臓腑弁証
・弁証法(3)――臓腑弁証:五臓が協調して行う生理活動と病理
・弁証法(4)――病邪弁証
・弁証法(5)――六経弁証
・弁証法(6)――衛気衛血弁証

付録 主な証・薬効・作用・漢方薬リスト


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