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【農業メモ】AI技術で可変施肥!「ザルビオ」について調べてみた
米農家のShoeiです。
みなさま、『スマート農業』は導入してますか?
スマート農業の導入は僕のやりたいことの1つでもあります。
うちでは、農薬や肥料を散布する際に使用する『ドローン』は導入してますが、それ以外は導入していないです。コストなどの条件が合わないのもありますが、「何を購入したらいいかわからない」という方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。
今回の記事では、スマート農業の一つ『ザルビオ』について紹介します。
AI技術で可変施肥!「ザルビオ」の紹介
先日祖父母とこんな会話をしました。
(shoei)ザルに苗(びょう)でザルビョウ?
(ばあ)ビオってカタカナだよ、ザルビオ!
(じい)スマート農業だよ
ーーーザルビオについて検索中ーーー
(shoei)ああ、人工知能AIを活用した栽培管理支援システムか
(ばあ)Youtubeでやってた
(じい)そこで生育状況とか、どこの肥しが足らないとかがマップで確認できる
(shoei)そんなことができるの??
(ばあ)だから田んぼが100枚とか200枚ある人は管理が簡単になるね
(じい)田んぼで左側のほうが薄い(色が)と、肥しが効いていない、
右側の濃くなってる部分は肥しが効いている、のようにわかる。
(shoei)これ出生率あがるね
(ばあ)まあ、人が少なくなってくるから簡単に作業できるほうがいいよね
(じい)あと(農業の)経験がない人だと、いつ肥やしをあげていいかわからないからね
(shoei)ザルビオは初心者にも優しいね
「ザルビオ」とは
ザルビオとは、「圃場(ほじょう)の状況をマップで確認できるシステム」のことです。
地力の高いところ、低いところや、生育の良し悪しの圃場の状況を真上から確認でき、肥料を追加で入れるかどうかの判断や、どのくらいの量の肥料を入れるべきか等の調整をすることができます。
■ザルビオでできること
✅圃場の地力のムラ、生育のムラを確認
✅天候に合わせた作業時期の見極め
✅肥料や農薬を散布するのに適した日の確認
✅病害の発生時期を予想
✅可変施肥&可変散布
「可変施肥(かへんせひ)」とは
可変施肥とは、圃場内の地力や生育状況にあわせて、それぞれの場所に最適な量の肥料を施す農業技術のことです。1つの田んぼでも、場所によって生育や地力が違うため、同じ量の肥料を散布しては、出生率が場所により異なってしまいます。そのような問題を解決してくれる技術が「可変施肥」です。
ザルビオを導入した方々の言葉
ザルビオを導入した方々の言葉を一例として紹介させていただきます。
・「実際地力マップを見てみたら、地力がある(高い)ところに草が生えるんですよ!感動しかない!」
・「20~30%コストが下がって、米の収量は15%くらいアップしました」
・「今までは感覚的に(良くするために)肥料の量を変えて栽培していたが、ザルビオを導入してから(感覚だった部分が)見える化されて非常にわかりやすくなった」
導入金額はどのくらいか
今回は水稲農家の場合で紹介させていただきます。
対象作物:水稲
基本料金(年額/税込):1作物あたり【13,200~15,400円】(2haまで)
ーー2ha以上の面積の場合ーー
1haごとの追加料金(年額/税込):1作物あたり【550~2,200円】
ーー仮に10haの圃場を管理する場合ーー
総額(年額/税込):1作物あたり【17,600~33,000円】
※2025年1月15日現在
投資対効果分析をやってみよう
では、ザルビオを導入することでどのくらいの収益が見込めるのか、具体的に「出生率」「お米1俵あたりの金額」「圃場の面積」を調整して計算していきましょう。
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