読書メモ:栗山ノート2/栗山英樹
本の概要
『栗山ノート2 世界一への軌跡』
栗山英樹氏による2023年のWBCの出来事と当時の心境が書かれている。2023年のWBC(2023 ワールド・ベースボール・クラシック)は試合展開、参加メンバー、日本代表の成績など歴代最高と言える盛り上がりであり、私も興味深く観戦し、また大いに感動したため、本書の刊行を知って衝動的に購入した。本書を読んで今回のWBCがおもしろかったことを思い出しつつ、人生の教訓を得ることもできる良い本だった。
当時の心境の描写では骨太の古典やビジネス書の言葉を引用することが多く、著者の教養や姿勢に感心する。四書五経の大学、孟子、易経、礼記や、渋沢栄一の論語と算盤、森信三、稲盛和夫、葉隠など、力強いラインナップから引用されている。
また、ドキュメンタリー映画『憧れを超えた侍たち 世界一への記録』も本書と同様に2023年のWBCを表現している。内容の重複はあるが、映画ではプレーや舞台裏を映像で客観視できて、書籍では試合展開や選手・スタッフ・球団関係者とのコミュニケーションに対する監督個人の視点や心境がノーカットで語られているため、両方見ても楽しめると思う。
印象に残ったフレーズ
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