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「リモート面談」が捗り過ぎる

私の勤務校では夏休み期間に課外授業が行われます。

昨日、終業式が終わり、課外授業は来週からというこの数日は主に面談を実施するために使われています。

夏は山だ、海だ、三者面談だ

夏と言えば三者面談の時期です。

高校生のこの時期の三者面談は、高1の場合は初めての高校生の夏休みの時間の使い方や先取り学習を中心に話します。

高2の場合、受験に向けての具体的なスケジュールと数学と英語の範囲学習や文法語法の早期完成を夏休みに落とし込む話がメインとなります。

高3では内容が2種類に分かれます。

一つは推薦、総合選抜の受験希望の確認と今後の手続きや準備、学習についてです。

もう一つは一般入試がメインの生徒に対する夏休みの最終確認や冠模試の受験確認などになります。

感染症対策としての「リモート面談」
希望者は半数

私の勤務校の場合、面談の実施については学校や部署で時期や実施の有無が決められていますが、方法などはある程度担任の自由裁量に任されています。

そのため、本年度は感染症対策と私の労働時間の適性化を目的としてリモート面談を希望実施としました。

現時点では希望者は半数程度となっています。

機器の使用に不安がある保護者や、どうしても直接会って話したいという希望の場合は通常面談を行っています。

生徒との三者面談なので、本人は機器の使用が可能なため、実際の利用環境は私のクラスでは整っているはずなのですが、九州ではオンライン実施などに対する否定的な意見も根強いのを改めて感じました。

逆に医療や介護従事者などの保護者の方からは感謝の言葉をいただくことも多く、職業や勤務先で認識が異なることを痛感しました。

実施環境

実施環境は、Google Classroom内のMeetを用いています。

画面共有を用いて模試の成績、受験希望大学のWebサイトや募集要項などを画面共有しながら確認していくなど行っています。

また、突発的な質問にWeb検索で解答できたり、終了後に追加資料などがあればすぐにメールで添付できるなどオンラインならではの強みを生かす面談が可能です。

この手の配信環境はZOOMがUIや使用環境の点で頭一つ抜きんでている印象もありますが、Classroomとの連動性を考えるとMeetも決して悪くはない使い勝手です。
(ちょくちょく改悪、有料化などの悪癖はありますが)

ちなみに面談予定表もスプレッドシートに生徒と共有をかけて、スケジュール表の中に各自入力という形で行っています。

この結果私が集約するという手間が省けていますし、予定表を各自で確認したり、変更したりも容易にできるようになっています。
(当日変更のみ電話連絡をお願いしました)

個人的な感想

個人的には、保護者面談こそリモートを原則とすべきと強く感じます。

私自身が雑談が苦手なこともあり、なるべく本題にスムーズに入りたいという意識が強いため、リモート環境は非常に快適です。

また、資料の共有が非常にスムーズで、書き込みをしながらや線を引きながら資料を読んでいける環境は効率的でわかりやすいようです。

また時間が非常に短く済みます。直接面談では一件最低30分を見込んでいましたが、15~20分程度で済みますのでかなりの時短効果が得られます。

時勢柄、自宅待機となった時も自宅から面談をできる環境を整えておくことはリスクマネジメントの観点からも有効でしょう。

さらに、感染対策の観点から外部の人間との接触を減らす、毎回机や椅子を消毒するという手間や、感染をする、させるという心理的不安からの解放という点で非常に有効な方法と感じました。

「リモート面談」をデフォルトにしよう

もちろん、直接会うメリットや効果を否定するわけではありません。

オンラインの場合、ニュアンスや表現、表情などで伝わりにくい部分もあるでしょう。

しかし、これほど便利なアイテムを使わないという選択肢はありません。

授業による利用よりも、こうした面談などにおいてむしろ効果を発揮しやすいとも感じます。

日本中でリモート面談をデフォルトにしていくことは教員の働き方改革だけでなく、保護者の負担軽減や教育参加の促進にもつながるのではないでしょうか。


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