新しい趣味への扉を開くの巻
もう長いこと HHKB での分割キーボード構成を続けていましたが、ちょっと飽きてきました。
飽きたとはいっても HHKB を捨て去るとかそういった気持ちはないんです。ただ、何となく、なんか新しいものが欲しい。そういう欲望渦巻く社会に私たちは暮らしています。
同じものを使いつづけている、と言うことは現状維持ではなく退化を示します。とはいえHHKB のような高級キーボードに勝てるようなものはそうそうないと考えていたんです。思考停止ですね。
でもね、齢を重ねるにつれて、HHKB のキーが重く感じるようになってきたり、省スペースサイズとはいえ、二つも置いているのはジャマだったりとか、たまには他のキーボードもいじりたい。
そんなことでついつい入門してしまいました。
自作キーボード沼
やってしまいました。
お金にちょっと余裕のある大人は良くないですね。何も考えずに遊舎工房で展開されている工具フルセットと、ちょっと気になっていた ergo dash mini のキットをカートへ入れていました。
ホントは、この TRON キーボードも欲しい。
ちょっとまって。ハンダゴテなんて、もう 30年以上触っていないんだよ、何するつもり?
しかもこないだ、コレ注文してたよね?しょっさん
はい。ついついセール中だったので思わずシェルホワイトをポチってました。欲しかったんです。削りだしメタルボディなアリスレイアウト。
安くなってたし(そういうことじゃない)。
なんで、こげんなことになったかと言うとですね。昔からキーボードは色々なものを持っていて、数年前にようやく HHKB に落ち着いただけなんです。特に大した進化もないじゃないですか、キーボードなんて。分割キーボード界隈がいい感じになってくれて、良い分割キーボードが出たらそっちに移行すればいいかな、程度ですよ。今で考えていたのはね。
だけどなんですかね、一般的に販売されているそれらではなくて。
自作キーボード界隈の深淵をのぞいてしまった時に、向こうからもこちらを見ているわけですよ。そして、見せつけてくるわけです。見てごらん、この40% キーボードをよと。
その時に「゚(∀) ゚ エッ?数字なしでどうすんの」とか感じた時にもう引きずり込まれてしまったんですよ。底なしの沼に。
そんな深淵たる場所を巡って見ていると自作キーボード界隈って、ただキーの配置云々どうこうだけじゃなくって、自分の打ちやすい配置に対して、さらにキーカスタマイズしながら理想に近づけていくんだってことに気がついたのですよ。
だって、昔はそんな事やりようがなかったじゃないですか(あったかもしれないけど見えてなかった)。
例えば Keychron もキーボードのカスタマイズはできるわけです。
もともとの表示通りのキー配置である意味はありません。キーキャップもキースイッチもあとから交換できます。
その時、手の小さい私にとっての福音が聞こえてきました。
そうです。数字キーはホームポジションから二段上になくても良いんです。配列もテンキー配列だって、どうだって良いんです。例えば、左側にある何かを押しながら右手でテンキー入力でも良いんですよ。運指距離の短いほうがスマートで助かります。それに、数字なんて打つのはたまじゃないですか。
他にも私、HHKB での \ や ` は遠くて打ちにくくてきついんです。特に "\" あたりは数年使ってても、なかなか一発で押し当てられません。結構入力する割には、そこに指がなかなか置けない。Karabiner で変更は出来ただろうかもしれませんけど、Karabiner が必要なんですよ。
でも VIA に対応しちゃってくれてれば、キーボード自体にカスタマイズできるじゃないですか。嗚呼、だから Keychron 売れてたのか。カスタマイズできる能力なんてあれば、あっただけ得ですもんね。
って考えていたら、そうか、自作キーボードなら、そもそものキー配置も好きにできるのか…。
と電子工作の時間がやってきました。
キーボードに限らずですけれど、工作系のデバイスって色々あります。例えば室温やCO2を計測できるような IoT な計測デバイス。そんな IoT デバイス廻りって部屋の監視に丁度いいんです。
そう考えると、キーボードだけじゃなくて、他にも活用ができるんじゃないか。夢は広がりますよね。最近めっきりハンダゴテや工作機械ってやっていなかったけれど、手先が動く間は、電子工作を趣味にしても良いんじゃないかなって思ったりしちゃったわけです。
思うよね。だって、もうしばらくしたらハンダゴテとかやってられない可能性もあるわけだし。じゃぁ元気なうちにできることをやっておきましょう。ハンダつけられるのも今のうちだ。ということで、これからは好きなキーボードを色々と作ったり、カスタマイズして趣味にしようって。
そんな感じで、ハンダゴテのやり方をあらためてお勉強してます。高専へ通っていた頃にこの動画見たかった。