【~連載~静岡の歴史を学ぼう222】 Lord Ieyasu’s legend of red beans. 家康公の小豆の伝説
※ この記事は「静岡移住計画Facebook」に掲載しております。
上記の写真は、岡崎公園のしかみ像。 しかみ顔の「徳川家康三方ヶ原戦役画像」を石像にしたもの。愛知県岡崎市。
NHK大河ドラマ「どうする家康」ではまさに三方ヶ原の戦いの最中。
浜松にはこの合戦に関した地名があります。次の放送ではこの内容が描かれているかもしれません。
フリーアナウンサー内田順子さん(元テレビ静岡)によるYoutube、「まちレポ!」(徳川家康伝説の一つ【小豆餅と銭取】)も併せてお楽しみください。
https://www.youtube.com/watch?v=B3vlx4vk1uU
Lord Ieyasu’s legend of red beans.
家康公の小豆の伝説
In 1573, the Tokugawa’s army was terribly defeated by the Takeda’s in the Battle of Mikatagahara, which is presently known as the suburbs of Hamamatsu City.
1573年、徳川軍は三方ヶ原の戦いで武田軍にひどい敗北を喫しました。三方ヶ原は現在の浜松市の郊外になります。
Tokugawa Ieyasu desperately escaped from the battle field, and he found himself alone on his way back to Hamamatsu castle.
徳川家康は命からがら戦場から逃げました。そして気づくと浜松城への帰路、自分一人になっていたのでした。
He got exhausted and hungry. At that time, he saw a small tea house which sold nice mochi with red bean paste.
疲労困憊でお腹もすいていました。丁度その時、小豆餅を打っている小さな茶店が目に入りました。
Ieyasu immediately ate the two cakes of mochi because the rice cake was so delicious.
家康はその餅が大変美味しかったので、二つの餅をたちどころに食べました。
When he began to eat the third mochi, he saw some Takeda soldiers running towards him.
三つ目の餅を食べ始めた時、武田軍の兵士が自分に向かって走ってくるのが見えました。
Ieyasu began to run in a hurry without paying the mochi.
家康は餅の代金も払わずに慌てて走り始めました。
The old woman of the tea house also ran to catch up to Ieyasu to have him pay.
茶店の老婆も代金を払ってもらおうと家康に追いつかんとばかりに走りました。
So the land where Tokugawa Ieyasu ate mochi with red bean paste came to be called ‘Azuki mochi' according to the legend.
ですから言い伝えでは徳川家康が小豆餅を食べた場所を「小豆餅」と呼ぶようになったそうです。
Meanwhile, it is said that the old woman caught up with Ieyasu and she could get the payment.
ところで、老婆は家康に追いつき、代金を手にすることが出来たと言われています。
The place where she got the money has its name, ‘Zenitori’, which literally means ‘ to get money.’
彼女が代金を取った場所は「銭取」という名前になり、文字通り「お金を取る」ことを意味します。
参考資料:中日新聞2021年6月5日 遠州歴史のとびら
小豆餅と銭取 三つも食べ駆け出す家康
※元の「しかみ顔」の絵は三方ヶ原の合戦の敗北を忘れぬため、家康公が描かせたと言われています。
内田順子さん(元テレビ静岡)の「まちレポ!」徳川家康伝説の一つ【小豆餅と銭取】 併せてお楽しみください。