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つれづれなるままに呟く

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ひとりごちるは藍の夜
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#小説

たのしくいのちをかけていたい(詩人・小説家としての2024年)

年の瀬に、腰を痛めた。 ままならないなあ、 と思いながら、原稿の整理をした。 世にでたもの…

あなたもわたしも、救われていますように(文学フリマ東京39を終えて)

詩や小説を書いていると時折、 あなたに届けるために、 わたしは書いていたのだと、 感じる…

前日

なやみごと、ふあんごと、 いやだったこと、泣いたこと、 いろいろいろいろいろいろ混ぜて、 …

架空のドラマの最終話

ながい夢をみた。 起きたときはまだ余韻のなかで、はやく感想をしたためよう、タイトルはなん…

秋めいた微熱

秋めいた線香の匂いをたどる。 息切れ。 やけに彩度の高い空を、 模倣しそこなった右眼。 霜…

選挙に行けなくて泣いていたわたしへ

大切な(とても個人的な)〆切が迫り、 最近は朝も昼も夜もずっと、原稿を書いていた。 今日…

「とはいえ」の先へゆく(著書『トワイエ』増刷のお知らせ)

おしらせです。 2024年4月、初めて「紙の本」として出版・発売した詩集『トワイエ』を、増刷することになりました。 受け取ってくださった方、 本当に、 本当にありがとうございます。 見つけてくれて、ありがとう。 * 増刷にあたり、『トワイエ』について 思いと祈りをすこしだけ。 この詩・短編集は、 全部の世界線の自分を救いたい、 という思いで、つくりました。 全部の世界線の自分、というのは、 過去、未来、今、 今と別の選択をしていた自分、 すべての時間軸、可能性を含

概念

概念でいたい、 と、ずっと、思っていた。 ことばを使って表現をするとき、肉体はどうしてこ…

日々断片蝶々

東京にいた頃に書いた短編小説を、すこし、書き直した。 あの頃の私を消さないように、あの頃…

自己表現、という呪い、あるいは

noteに自分のことを書くのが、ひどく、こわくなってしまった。本業でもライフワークでも、文章…

こぼれ落ちていく4月

葉桜の頃、東京へ行った。 ビルを背景に、散りかけの桜を見た。 人がたくさんいて、にぎやかく…

生きるための遺書【書籍『トワイエ』を発売します】

「とはいえ、私たちは生きていかなければならない」 止まらない不景気。匿名の悪意。伝わらな…

あなたを迎えにいく日まで

年末、というのはどうしてこんなにも、 人生を直視せざるを得ないんだろう。 あの頃のわたし…

日記6/17

鼓動と合わせて痛む心臓を、抱きしめるように寝込んでいる。クーラーの調子が悪い。冷や汗が止まらない。お給料が入ったら病院に行ける。左手がぴりぴり痛む。 久しぶりにパニック発作を起こした。どうして、傷を負ったほうだけが、いつまでもいつまでも苦しまなければならないんだろう、くるしくてくるしくてどうしようもなくて、泣きながら床で気絶するように眠る。書きかけの小説の数行を削除し、鮮度が高い一文をいれる。 いのちをかけて小説を書いても、AIに取って代わられてしまうとしたら、この世界に