大阪・恩智温泉さん(大阪府 八尾市)
恩智温泉(おんぢ おんせん)さんは、大阪府八尾市の銭湯です。大阪市内から約30分。近鉄電車一本で「大人のおでかけ・お風呂つき」が完結します。
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恩智温泉(おんぢおんせん)さん
近鉄・恩智(おんぢ)駅シリーズは、4回目。今回で、いったん区切りをつけます。
日帰り旅のラストは銭湯。さっぱりして帰りましょう。
もより駅は……
●近鉄電車 (大阪線) 恩智駅…徒歩約5分
■近鉄電車・ご注意■
・近鉄・奈良線に乗らないでください。
・大阪なんば駅からご乗車の場合、鶴橋駅で2番線に乗り換えます。
・各駅停車か区間準急にお乗りください (うっかり急行に乗ったばあい布施駅すぎたら悲劇、遠くまで停まりません)
創業昭和39年
おおきな藤色の暖簾(のれん)に「いいお湯あります」。銭湯によくある石鹸メーカーの配布の暖簾ではありません。
昭和39年創業・60年。なんとわたしと同級生です。近親感がわきました。
このまちは60年前から、あまり変わっていないような感じがします。堤防もなくかわいい流れの恩智川。
恩智川沿いの団地は、そのころできたのかしら。内風呂はまだついてなさそうな。
セピア色のたてもの。これがいちばん高いたてもの。大阪の郊外のまち。
手作りカンバン
これは年季が入ったカンバン。
大阪市内で、こんなおおきな手作りカンバンは、あまりありません。よく見ると「恩智温泉 。」最後にまる・句点がついています。やっぱり、おでかけの完結なのですね。
あかい切り出し文字。パワーを感じます。自家製のカンバンに、おもわず拍手!
むかしからの細い道と住宅地。ここはかつては商店街だったのかも。恩智温泉さんの北隣に、おしゃれな散髪屋さんがあります。
カッコイイ手づくり感。こちらは1965年から創業昭和40年。セビア色を通りしてモノクロ。3色ポールも緑・白・黄色、オリジナリティあふれています。
「おはいりください ありがとう」手書き文字に、ほっこりします。
暖簾の「早」は、どういう意味だろう?
ベージュの壁と湯船の水色
浴室のメインカラーはベージュ。岩の茶色もありおちついた色です。創業から60年、大掛かりな改装をされたのでしょう。新しい感じがします。湯船のタイルは水色。
湯船はドーンとひとつ。おおきい
湯船の端のエリアに、電気風呂・ジェット・深いところ・浅いところ……。すべて内蔵されています。
まずは、かけ湯と。カランからお湯をだそうとするが、温度が低い。ずっとお水……あれ、お湯が出ない。
「お湯でないのよ。シャワーか湯船から汲み出してね」
やさしい常連さんに助けられました。
有料サウナ
サウナは、ガラスのむこうに、ひとがいるのがみえます。きれいで明るいサウナです。
水風呂は、冷たすぎず入りやすい。常連さんが入っています。
伊良コーラ(イヨシコーラ)
湯上がりに缶コーラとヨーグルッペ。缶コーラはめずらしい。前もどこかの銭湯で飲んだ。スパイシーなコーラ。
番台の大将に教えてもらった。
それは伊良コーラは天然のハーブ・生薬が入っているので、成分が沈殿してしまうそうです。
飲む前にしばらく逆さにすると良いことを聞きました。
なんて親切な。こんなことははじめて聞きました。ありがとうございます。
暖簾といっしょに記念撮影。
家でゆっくり冷やしていただきます。
さあ、伊良コーラと近鉄電車に乗って帰ろう。
次は恩智城あとに、お出かけしようか。
山のほうへ坂道登れば。
たくさんの名所・旧跡。
あのころの名産品・河内木綿(かわちもめん)。
綿の糸をつむぐ音は、
もう聞こえないけれど……
ふわふわの
綿のような銭湯に
出会えた令和のコットン気分
●コットン気分の恩智の記事です●
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毎週土曜日に連載中です
いつも こころに うるおいを
水分補給も わすれずに
さいごまでお読みくださり
ありがとうございます。