6月の毎日note、振り返り。
水の季節、回想
今日から7月。
短すぎた梅雨は足早に過ぎて、早くも灼熱の日々が訪れた。
昨日まで、『透明短歌』というタイトルで続けていた毎日の投稿。
6月は私の中では特別な、水の季節だからこそ、始めてみようという気持ちになった。
今年は名残を惜しむ間もなく、過ぎ去ってしまった梅雨。
感謝を込めて、回想として記しておきたい。
また、元来『連続』や『毎日』、といった言葉とはある意味縁の薄い人間である私が、いかにして投稿を続けるに至ったのか。
その辺りも、あくまで個人的な記録として、残しておこうと思う。
ASD的、長所と短所のせめぎ合い
手さぐりで始めたnoteで最初の投稿をしてから、『連続投稿』という言葉を見かけるようになった。
主にnoteさんのほうから、お勧めされているようでもあり。
しかしそれは、これまでの私であれば、到底お近づきにはなれない類の言葉であった。
古くは、園児の時分から登園拒否を強く主張し母を手こずらせ、以降、無遅刻無欠席、皆勤賞などといった世界とは、無縁の学生時代を過ごした。
仕事につくようになると何とか擬態に努める面も出てきたが、プライベートとなれば今でも、その性分は変わらない。
今思えば、ASDである、ということに由来する短所である。
いっぽう、20代の間存分に嗜んだ煙草は30歳目前の、ある日を境に残りの十数本の煙草と愛用のライターを共に捨て去り、あっさり断煙。
また、底なしに飲んでいたお酒も、「一生分飲んだな。」と思い至ったその日からぱたりと止める、など。
ことさら『断つ』ということに関しては、我ながらあっぱれな側面もある。
こちらはASD的な長所、とも言うべきか。
また、特定の対象に独自の強いこだわりを持つ、という面もある。
数多あるがひとつあげるとすれば、朝食の内容は何年もほぼ同じものを食し、並べ方、口に運ぶ順番もほぼ決まっている、といった具合だ。
今回の連続投稿では、ASD的こだわりと長所の面が、プラスに働いたと言えるだろう。
続けられた、3つの理由
そんな私が、毎日の投稿を気負いなく続けられたのには、いくつかの理由がある。
6月という月だったこと。
撮りためた写真を生かせる場所であったこと。
短歌という表現方法との出会い。
となるが、そのどれもが、偶然とは言い難い実に自然な流れで重なったのも、ひとつの大きな理由である。
以下、それぞれの理由について。
■ 6月について
紫陽花、雨、雲、静寂、真珠、水、
鳥や虫たちの営み、夏至、など
好きなものの詰まった、想像を掻き立てられる月であり、もしも他の月だったなら、おそらくは挑戦すらしなかっただろう。
また、30日、というキリの良い日数であることも、魅力であった。
■ 写真について
これまでSNSをやってこなかった私にとって
撮りためてきた写真たちを、生かしてあげられる場所はなかった。
ここでの写真はすべて、最近撮影のものも含め、この十数年の間に撮ってきたものを使用している。
画像編集のアプリもこれを機に使いはじめ、試行錯誤で仕上げていくのもとても楽しかった。
名前を挙げるのもおこがましいが、ソール・ライターやサラ・ムーンなど、ソフトフォーカスでフォギーな作品が以前より好きだったため、自然とそのイメージに寄っていった感はある。
これからも、写真にもこだわりを向けていけると嬉しい。
■ 短歌について
これまで自作で短歌を詠んだことはなく、
ここでの投稿が、第一作目であった。
ただ、祖父母の代から百人一首が好きなこともあり、坊主めくりやかるた遊びなど、幼い頃から親しみはあった。
学校の教材として百人一首に触れたときは、熱中して覚えたものだ。
また近年は、さまざまなメディアで短歌を目にする機会が多く、見かければ興味深く眺めていたのと同時に、どこかで
「自分もいつか短歌を詠むことになるのではないか?」
との、ぼんやりとした思いもあった。
5月に数日かけてnoteでの最初の投稿を終え
さて次は、と真っ先に浮かんだのが、
『短歌で表現をする』ということであった。
書きかたの、こだわり
自分が多作でないことは、わかりきっていた。
書きたいテーマは、揃っている。
そこで、一日一作と定め、まずは写真から選んでいった。
好きな対象を撮ってきたので、自ずと書きたいテーマと重なった。
以上を踏まえ、下書き機能を大いに活用しつつ、書いていった。
タイトルに日付を入れて、書きたいテーマの写真を入れていく。
日付順に写真が表示されたとき、違和感のない並びにこだわる。
短歌が浮かんだ日付から先に入れていき、添える言葉を入れる。
当日に読み直し、必要があれば手直しを入れ、投稿する。
こうしていくことで、内容とじっくり向き合うこともでき、無理なく投稿を続けることができた。
何日もかけて仕上げたものもあり、こだわりを良い方向に生かせたのも、嬉しい実感だ。
ひとまず、おしまい
ここまでの振り返りも、大分長くなってしまった。
ここまで読んでくださった方、長々とお付き合い頂き有難うございます。
もう少しで、終わります。
以上のように、私の渾身の、といっても自分的には過言ではない、6月の毎日投稿が終わった。
『気負いなく』というのが何よりのキーワードであるため、当初からの予定通り、ここで完了とする。
これからは、持ち前のペースでやっていくこととなるだろう。
表現をはじめたのが、noteで良かった。
これからもこの場所で表現を続けていきたいと、しみじみ思う体験だった。
最後になりましたが、
最初の投稿を読んでいただき、スキを下さった方々。
透明短歌を読んでいただき、スキを下さった方々。
また、フォローくださった方々。
この場をおかりして、心より感謝を申し上げます。
ここまで読んでいただき、有難うございました。