「ウソツキ!ゴクオーくん」読了とそれに関する諸々
ウソツキ!ゴクオーくん、小学生の頃チラッと読んだからうっすらと知っている状態だったんだけど、この度の全話無料を機に読破。非常に良。
嘘がテーマで主人公が閻魔大王、となった時に、ヒロインを「正直者」ではなく「おもしれーウソをつく人間」にするセンスが好き。
登場するサブキャラたち(主にゴクオーくんのクラスメイト)も、ガキ大将にお調子者に金持ちボンボンに……と分かりやすいキャラ付けがされている一方で、その描き方が一面的でない感じがして好き。典型的だけど記号的でないというか。
最終回(真でない方)でゴクオーくんが天子ちゃんに抱きついた時、女子メンツで一番いい反応をしてるのが尾局さんだったり、一久世くんが涼しい顔をしていたりするの、いいなと思った。それは作者さんの中に「このキャラはこういう時こういう反応をする」という考えがあるということだと思うし、畢竟、作者さんの中で彼らは生きているということだと思うから。
最終回(真の方)で、卒業式の様子がセリフのないコマでバーっと描かれるところも好き。一回しか登場したことのないキャラの名前がわかるのも、セリフがなくても多分こんなこと言ってるんだろうなとわかるのも、作者さんの物凄い技量を感じさせられる。
6/19まで無料公開だそうです。……布教する気があるなら、もう少し早くこの記事を出すべきだったのでは?