【俳句】稲妻(いなづま)
稲妻よ帰途で初めて気づく意味 白月
季語 稲妻《三秋》
三秋というのは、初秋・仲秋・晩秋のどの時期でもOKよという意味です(多分)
つまり稲妻は秋の季語なのですね。ちなみに雷は三夏、つまり夏の季語です。
同じ事象でも、呼び名の違いで季節も違うという面白い季語ですよね。
さて、それではなぜ「いなづま」が、秋の季語なのでしょう。
これは、いなづまの漢字表記『稲妻』にヒントが隠されています。
分解すると稲+妻。稲の妻が「いなづま」です。
今、妻といえば配偶者の女性側を指しますが、昔は夫もまた「つま」と読んでました。
…というより、もともと「つま」という配偶者とか恋人などを表す和語があって、それに夫とか妻といった漢字が当てられたと言った方がよいかもしれません。
ともかく、秋の実りの時期、
①落雷を経て稲が豊作になるという経験則があり、
②雷は稲の配偶者で、ビビッと来たらたくさん実っちゃうのよ、と共通認識が生まれ、
③あの、稲をよく実らせる雷の光を「稲のつま(夫・妻)」と呼ぷことにしよう
ということで、稲妻は秋の風物詩として認知されることになったのですね。
ちなみに、雷は、あのゴロゴロの音のこと。稲妻はピカッの光のことです。
で、今回の俳句ですが。再掲します。
稲妻よ帰途で初めて気づく意味
その時はピンと来ずに、後になって、ハッと閃く瞬間ってありますよね。
例えば、
「あれって、もしかして俺のこと好きだってことだったの⁉︎」
とか、
「自分で振っといてなんで怒るの?…ハッ!そうか、そういう意味か!」
とか。
そういえば、県民性の話で、京都のぶぶ漬けか話とか有名ですよね。
この間も、とあるゴリラさんが、そんな話をしてました。
このゴリラさん、どうやらオスのようですが、心の機微がよくわかっていらっしゃる。ゴリラ界では、さぞかしモテるゴーランドゴリラであろうと確信しております。
やはり権謀術数の数だけ、言葉の虚実は掴みにくくなるものです。
でも何だな。
好きとか嫌いとか、そういう可愛らしい駆け引きをお互いにしていたあの頃…。
嫌いじゃない。むしろ好き。
【8/25追記】
なお、今回の記事はお祭り企画参加記事です^ ^
詳細は以下のワディさん記事でご覧ください。
祭りは永遠に続きます!