私の中の、ギャルが叫んだ。
白、白、白、黒、白、シルバー、黒、白…
通り過ぎる、車の色。
「……いや、、、白とか黒とか多すぎじゃん?
もっとさぁ、
ピンクとか、ゴールドとか、オレンジとか、
派手な感じのやつの方が、面白くない??」
金髪ギャル 2人組 (多分、女子高生) が、
チョコレートパフェを食べながら、話していた。
…確かに、、そうかも。
もし、
ここを通る車が、全部カラフルだったら…
それからしばらく、
ギャルの言葉が、頭から離れなかった。
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ちなみに私も、
チョコレートパフェを食べている。
めちゃくちゃ甘くて、最高に美味い。
トッピングのバナナを口に入れた時、
思い出してしまった。
……あっ、私、サボってるんだった。
今日は、大学の講義を受ける予定だった。
でも、
気が付いたら、カフェでパフェを食べていた。
……結局、
大学には行かず、家に帰ることにした。
帰り道、
夕焼け雲が、とても綺麗だった。
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親に言われたから、
なんとなーく通っている大学。
全く興味無い、講義。
量産型ファッションと、量産型メイク。
……ギャルの言葉が頭から離れないのは、
私が、
白や黒の、車だからかもしれない。
家に着き、ドアの鍵を閉めた後、
「お前みたいなやつ、全然面白くねぇからな!」
…って、
私の中のギャルが、叫んだ。
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