コラム「新風」 経口補水液の作り方
フォトグラファーの北山さとです。
「白石方一のとっておきの京都手帖」、編集・撮影を担当しています。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
ここ最近の天気と言えば…、
激しい雨、雷、どんよりとした厚い雲、昼間でも暗い。
たまに見える晴れ間は、アスファルトを焼き付け、外を歩けばその照り返しと湿気で、汗が一気に吹き出す。
洗濯物も乾きにくく、少ないながらの髪の毛も、それなりにまとまりにくい、、。
昨日、ニュースを見ていると、終盤のお天気コーナーで熱中症について言われていた。
7月からの梅雨後半は、熱中症にも警戒が必要だそう。
昨年と一昨年、京都府内の熱中症救急搬送人員は、7月が最も多く、なんと昨年は1,000人を超えていた。
意外だが、夏真っ盛り8月の700人より多い。
8月は、暑さに身体が慣れてきているということもあるそうだが、熱中症の危険は夏の間ずっと続く。
経口補水液を作ってみよう
今年初の猛暑日として、京都市が最高気温35.9度を記録したことは覚えておられるだろうか(6月14日)。
その35度の最高気温が再び予測されるのが明日、7月3日。
すでに、お出かけの際はお水を携帯されている方も多いだろう。
意識して、水分補給をしていただきたい。
と同時に、発汗によって失われる塩分を水分と一緒に補給することが大事になってくる。
水だけ飲んでも体液中の塩分濃度が下がってしまうからだ。
大量に汗をかく場合、塩分を含んだスポーツドリンクを飲むと良いということは、ご存知の方もおられるだろう。
スポーツドリンクには糖分も含まれていて、エネルギーを補給するのにも役立つ。
実は、スポーツドリンクと同じような役割を果たす経口補水液は、自宅にあるもので簡単に作ることができる。
<材料>
水 1リットル
砂糖 40g
塩 3g
柑橘類の果汁はお好みで
<作り方>
1リットルの水に、砂糖40gと塩3gを混ぜてよく溶かす。
飲みにくければ、お好みでレモン等の柑橘類の果汁を加えると良い。
汗で失われた水分とともに塩分を補うことが重要。
砂糖は体への吸収を速めてくれるという。
コンビニやスーパーでいつでも手に入るが、いざという時の備えとしても覚えておくと良いだろう。
そして、麦茶もオススメだ。
発汗によって失うのはミネラル成分もだ。
それを補うことができる。
それぞれの飲み物の味を楽しみながら、水分補給をし、自らを労っていただきたい。
ともに夏の厳しい暑さを乗り切ろう。
<参考> NHK防災 防災の知恵
「#14 自宅で作れる経口補水液」
(防災NPO「プラス・アーツ」
永田宏和さん監修)
2022年7月31日放送分
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