白石方一のとっておきの京都手帖   

シライシ ミチカズです。京都をこよなく愛した祖父の志を継ぎ、京都の公職を経験してきた私…

白石方一のとっておきの京都手帖   

シライシ ミチカズです。京都をこよなく愛した祖父の志を継ぎ、京都の公職を経験してきた私はくまなく公平に京都の良さを見出してきたつもりだ。ぜひ「とっておきの京都」を案内してほしいーーその声に応えるべくサトさんと雑文を綴る。〈ぷち出版社 編集長/北山さと〉

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  • とっておきの京都手帖

    私、白石方一が 「とっておきの京都」をご案内します。 京都をこよなく愛した祖父の志を受け継ぎ、 京都の公職をいくつも経験してきた私は、 くまなく公平に京都の良さを見出してきたつもりです。 ありがたいことに よく各地の友人たちから、 「とっておきの京都を案内してほしい」と 声をかけられ、どうお応えしようかと悩んできました。 そうした中で、友人達に請われ、noteなるものをおそるおそる始めてみます。                           二十四節気七十二候に合わせて、四季折々の京都をお楽しみください。

最近の記事

とっておきの京都手帖12

<JUNKeeeeS(ジャンキーズ)ROKU君との出会い> 「ロックンのグッドモーニングラジオ」で始まる朝。 リアルタイムでは9月末から聞き始めた。 合わせて「グドモコーヒー」をいただく。 このコーヒー、私のお気に入りなのだ。 豊かな深いコクが口の中に広がる。 苦味や酸味が主張するのではなく、とても奥行きのある味でまろやかなのだ。 だから、朝からでもスッキリ飲める。 ドリップバッグ1袋13gに込めたROKU君の「グッドモーニング感」、こだわりを感じる。 ROKU君とは、

    • とっておきの京都手帖11

      <京都市立芸術大学> 新幹線で京都駅の東に差し掛かると、京都タワー側に白亜輝く開放的な建物が目に飛び込んでくる。 「これか!」 昨年10月に西京区沓掛から引っ越ししてきた京都市立芸術大学だ。 真っ白のキャンパスは、京芸生の個性を、彼らの未来を、いかようにも描き、歌い奏でる無限の可能性を表しているように感じた。 まだ、京都市立芸術大学の移転構想が浮上する前だっただろうか、十数年前、東七条にある「柳原銀行記念資料館」に、私は北山さんを誘い見学に行った。 この地域は、「崇

      • αステーション加賀成一さん

        昔は、毎朝聴いていた。 α-STATION (アルファステーション)。 名物DJ 佐藤弘樹さんの流暢な英語が懐かしい。 亡くなられて残念だ。 最近は、夜の加賀成一さんの「K-Style radio」を聴いている。 「平安神宮奉納LIVE “KYOTO SUNRISE 2024”」が、5月18日(土)・5月19日(日)に行われた。 5/19(日)に白石さんと参加した。 開会前に、MC 加賀成一さんにご挨拶できた。 同イベントは、FM京都、愛称α-STATION (アルファ

        • とっておきの京都手帖10 京の祈り

          <立秋/「五山送り火」> 先月、父親を亡くした私にとって、今年の大文字送り火は少し違った。 点灯されて、しばし合掌。 盂蘭盆に迎えられた先祖の霊「お精霊さん(おしょらいさん)」は、家々で大切にもてなされて8月16日に冥土に戻っていく。 先祖の霊を再び送る宗教行事である。 大文字をはじめとする五山送り火は、毎年8月16日の20時から、約20分の間に5分間隔で点火される。 東山如意ヶ嶽の支峰大文字山の「大」の文字。 松ヶ崎西山(万灯籠山)と東山(大黒天山)に「妙・法

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        • とっておきの京都手帖
          16本
        • コラム「新風」
          10本

        記事

          🎐 「ラジオ深夜便」村上隆さん

          フォトグラファーの北山さとです。 「とっておきの京都手帖」、編集・撮影を担当しています。 皆さま、いかがお過ごしでしょうか。 私の心の滋養でもある、NHKの「ラジオ深夜便」。 放送開始頃から聴き始め、もう30年以上になるだろうか。 当時はトラック運転手に語りかけるような印象のラジオ番組だった。 仕事帰りの疲れた私にとっても、安全運転を呼びかけ家路までお伴してくれる相棒だった。 8月7日、8月8日の2日間にわたり、「ラジオ深夜便」の「明日へのことば」のコーナーで、

          🎐 「ラジオ深夜便」村上隆さん

          🎐 一期一会

          フォトグラファーの北山さとです。 「とっておきの京都手帖」、編集・撮影を担当しています。 皆さま、いかがお過ごしでしょうか。 私は自身のホームページのリニューアルをやっとの思いでひと段落させ、夏休みの宿題を早々に終わらせたような気分で今朝を迎えた。 両手を挙げ伸びをして、「清々しい朝だ」と窓辺に立つところまでは良かったが、あまりの太陽のギラつきに、急に萎れた草花のようにうなだれた。 暑い暑い夏は、立秋を迎えようがまだまだ続いている。 祇園祭を終え、先月を振り返ると

          🌻 矜持

          フォトグラファーの北山さとです。 「とっておきの京都手帖」、編集・撮影を担当しています。 皆さま、コラムで笑っていただいてありがとうございます。 光る背 今日7月31日で、いよいよすべての祇園会が終わる。 祇園祭を下支えする人たちが眩しい。 八坂神社の神紋は、「唐花木瓜」紋と「巴」紋が組み合わせられている。 「唐花木瓜」は、キュウリの切り口の模様に似ていることから、祇園祭の間、祇園祭の関係者や氏子たちは願掛けの意味もこめ、キュウリを口にしないといわれている。

          コラム「新風」🪷 猛暑心よりお見舞い申し上げます

          フォトグラファーの北山さとです。 「とっておきの京都手帖」、編集・撮影を担当しています。 皆さま、いかがお過ごしでしょうか🥵 近年の夏の暑さは、「危険な暑さ」とも「災害級」等とも表現されるようになりました。 外出時にはもちろんのこと、家の中にいても熱中症が心配される大変な時代、くれぐれも、頑張りすぎないで下さい🥺 ChatGPTに聞いてみた…! おかげ様で「とっておきの京都手帖」に多くの反響をいただいております。 本当にありがとうございます。 大阪に住む外国人

          コラム「新風」🪷 猛暑心よりお見舞い申し上げます

          とっておきの京都手帖9 明日は還幸祭

          <大暑/ 新生大船鉾> 「ホイット!ホイット!」について、昨年の京都新聞8月30日付で、とても分かりやすく紹介されていた。 思わず感嘆の声が漏れた。 河北健太郎さん、中西英明さんの取材によるものだった。 その最後にはこうあった。 民俗学について詳しい京都文化博物館の橋本章主任学芸員(当時)の言葉より、“「『何を見せるか』という意識の下で、音頭取りの動きも含めてかけ声が決まっていったのではないか」とする“と。 かつての御旅所 現在、神輿渡御が行われる四条御旅所。

          とっておきの京都手帖9 明日は還幸祭

          とっておきの京都手帖9 「ホイット! ホイット!」

          <小暑/ 祇園祭の主役> 17日は、午前中に山鉾巡行があった。 鶏鉾のトラブルもありながらも、後続の山鉾たちが鶏鉾のすれすれの距離を互いに気遣い協力しながら抜けて行き、進行を続けられたことにも胸が熱くなった。 きっと、鶏鉾に起こったトラブルは他人事ではなかっただろう。 現代は、目まぐるしいほどの技術の革新で、いかようにも便利さと手軽さを追求できる。 しかし、はるか昔からの伝統を受け継ぎ、人力を要する祇園祭においては、先人たちの知恵と工夫、そしてあまりにも精巧な職人技

          とっておきの京都手帖9 「ホイット! ホイット!」

          コラム「新風」 のれん探訪

          フォトグラファーの北山さとです。 「とっておきの京都手帖」、編集・撮影を担当しています。 皆さま、いかがお過ごしでしょうか。 京都には見どころが多い。 私は京都に住んでいながらも、仕事や所用ではマイカーでの移動がほとんどだった。 ただ、祇園祭の時期は公共交通機関も上手く活用するようにしていた。 そしてその時に、初めて「京都の夏の風物詩」である「祇園祭」の1ヶ月間を肌身で感じた。 ちょうど時を同じく、白石さんが京都広告協会の責任者をされていた時の集いで、興味深い講

          コラム「新風」 …蒲鉾って?

          フォトグラファーの北山さとです。 「とっておきの京都手帖」、編集・撮影を担当しています。 皆さま、いかがお過ごしでしょうか。 山鉾。 祇園祭のハイライトとして、各山鉾町が今、こぞって準備をしている。 毎日表情を変えていく山鉾。 各山鉾町の町衆は、 「うちとこのが一番や!」と、自信と誇りを持って、 最良の状態、最高の美を追求し、毎日愛でながら山鉾と向き合っている。 それぞれが巡行に向けて、ウォーミングアップといったところだろうか。 さて、ここで私の素朴な疑問。

          コラム「新風」 祇園祭「山鉾建て」始まる

          フォトグラファーの北山さとです。 「白石方一のとっておきの京都手帖」、編集・撮影を担当しています。 皆さま、いかがお過ごしでしょうか。 光る匠の技 山鉾建てが7月10日早朝より始まった。 撮影取材のために7時前から長刀鉾保存会の前にいた。 私同様、撮影目的の人たちも徐々に集まりだした。 その中を、マッチョな男衆が次々に登場。 鉾建ては、インターネットによれば7時からと書かれていた。 配達のワゴンカーが到着。 大きな榊を2つ、運ぶ。 「立派な榊ですね」

          コラム「新風」 祇園祭「山鉾建て」始まる

          とっておきの京都手帖9 早わかり祇園祭

          <小暑/ 祇園祭を楽しもう> 日本最大級の祭、祇園祭。 動く美術館と言われる34基の絢爛たる山鉾を、全て見て回るにはたいそうな時間がかかる。 じっくり見ていると、おそらく何年もかかるだろう。 そんな時は、ざっくり俯瞰するのが良い。 JR京都駅ビル2階、南北自由通路 北側スペースでは、祇園祭の歴史や魅力を伝えるパネルや、山鉾のミニチュアが展示されている。 ミニチュアは、有職京人形 小刀屋忠兵衛さんの作品だ。 また、昭和時代において、京都ゆかりの日本画家  福田平八

          とっておきの京都手帖9 早わかり祇園祭

          コラム「新風」 経口補水液の作り方

          フォトグラファーの北山さとです。 「白石方一のとっておきの京都手帖」、編集・撮影を担当しています。 皆さま、いかがお過ごしでしょうか。 ここ最近の天気と言えば…、 激しい雨、雷、どんよりとした厚い雲、昼間でも暗い。 たまに見える晴れ間は、アスファルトを焼き付け、外を歩けばその照り返しと湿気で、汗が一気に吹き出す。 洗濯物も乾きにくく、少ないながらの髪の毛も、それなりにまとまりにくい、、。 昨日、ニュースを見ていると、終盤のお天気コーナーで熱中症について言われてい

          コラム「新風」 経口補水液の作り方

          コラム「新風」

          フォトグラファーの北山さとです。 「白石方一のとっておきの京都手帖」、編集・撮影を担当しています。 たくさんの方から反響を頂き、白石さんと私も嬉しい限り。 皆様からのお声やご要望に対して、時には私のつぶやきとして、北山さとのコラム「新風」を綴ろうと思います。 白石さんとの出会いは、彼が京都新聞社の社長につかれてからであるから、かれこれもう15年ほどになる。 共通のイベントで何度も出会いを重ねていた。 ある時、京都でのイベント開催をご一緒することがあった。 休日に