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【金曜日のしかけ#42】【採用版】社長の汗のかき方
すみません!「日刊7秒しかけ」なのですが
毎週金曜日は「7秒しかけ」ではなく、フツーの会社の「すごいしかけ」を紹介します。
フツーの会社の「すごいしかけ」とは、GoogleやAmazon等の一流企業が実践しているしかけではなく、隣の優良な中小ベンチャー企業にしかけ研究家白潟がインタビューさせてもらい発見したしかけです。
この記事ではネームバリューや業界特性ではなくすごいしかけや社長の工夫をニュートラルに読んでもらいたいので会社名は最後に紹介します。
ただ、気になるかと思いますので、社長の名前だけは先に公開したいと思います。
第42弾の「すごいしかけ」は坂之上社長の「【採用版】社長の汗のかき方」です。
帝国データバンクによると2024年は、人手不足倒産数が過去最多で10年前に比べて4倍にもなっているそうです。
人材不足だ、採用難だと言われて久しいですが、中小ベンチャー企業ではいよいよ人を採用できるかどうかが会社の存続に直結するようになってしまいました。
採用活動は人事に任せておけばよい、というのはもはや過去の考え方になってしまったのです。
では、社長直々に採用活動に取り組むとして何をすれば良いのでしょうか?
今日はそんな採用に本気な社長の"汗のかき方"をご紹介したいと思います。
1 【採用版】社長の汗の書き方の内容
社長は採用に本気でなければいけない。
とはいいつつ、経営には他にも重要事項があるので採用のことだけを考えていられるものではありません。
坂之上社長は、主に「定期採用」と「リファラル採用」に注力しています。
どちらもある程度安定して人材を確保し続ける採用手法です。
その中で重要な"汗かきポイント"は2つです。
①社外には足を運んで汗をかく
②社内には社員への啓蒙に汗をかく
具体的にご紹介していきます。
①社外には足を運んで汗をかく
新卒定期採用では、全国の学校から人材を集めています。
競合性の高い都市部だけでなく全国から採用をするのは、中小ベンチャー企業ではスタンダードになりつつある考え方です。
その中でも坂ノ上社長は、常に20校以上の先生と関係性を維持しています。
具体的には、
・説明会や最終面接では地方でも社長自ら学校まで出向く
・過去の採用者(卒業生)全員がどんな活躍しているのかこまめに報告する
・ゼミの運営や学校の就活対策などにも参加orアドバイスする
ここまで社長が足を動かしていれば、学校の先生から信頼を得られるのは自明です。
定期採用(新卒採用)では、学校の先生を握るというのが何にも代えがたい採用資産になるでしょう。
②社内には社員への啓蒙に汗をかく
坂之上社長は、社内では社員がリファラル採用に協力してくれるように環境整備と啓蒙活動に注力しています。
5年以上継続して安定的に採用実績が出ている強力な採用手法です。
具体的には、
・まずは社長の率先垂範で自分の人脈からリファラル採用する
・リファラル採用タスクフォースを設置する(メンバーは毎年入れ替え)
・タスクフォースに参加しピッチ資料の作成やアップデートなどを定期的に実施する
・毎年全体会で採用市場の過酷さやリファラルの必要性を繰り返し説明する
・タスクフォースメンバーを通じて、社員にやってほしいことを繰り返し説明する
・現場社員が動きやすいような環境整備
(友人を呼んでいいイベントや、紹介者が何もしなくていい選考フロー等)
基本的には「いかに社員が気持ちよくリファラル採用に協力してくれるか」という一点に重きを置いています。
※リファラル採用はそもそも社員が社長と会社のことを好きでいてくれないとうまくいきません。
坂之上社長はその前提条件をクリアされているのでうまくいっている側面も大きいでしょう。
2 このしかけのすごいところ
・専門卒>大学卒の定期採用戦略
新卒採用のために学校の先生を開拓する難易度は、専門学校と大学では大差があります。
そこで坂之上社長は「専門学校は先生開拓」「大学はスカウトサービス」と割り切った戦略を取っています。社長の時間には限りがあるため、非常に有効な選択集中ではないでしょうか。
・持続可能なリファラル採用活動
リファラル採用を社内で立ち上げる際、メンバーにそれぞれの人脈をアタックリストに書き出してもらうという手法があります。
プロジェクト初期には王道の手法ですが、メンバーの人脈が尽きてくると継続が苦しくなってしまいます。
そこで坂之上社長はアタックリストの運用はやめ、「いい人がいたら紹介してね」という全社員への啓蒙を繰り返すことにしました。
5年間もプロジェクトが継続しているの秘訣は”無理なく社員が気持ちよくできる”環境をアップデートし続けていることでしょう。
3 自社に導入する際の工夫・注意点
・採用の考え方を取り入れることから始める
【採用版】社長の汗の書き方は個別具体的なアクションもそうですが、「社長の時間を割いている」「長期の採用資産に繋がる活動に集中している」という2つの考え方が参考にすべきポイントです。
自社の採用戦略がすでにある場合は、まずはこの考え方だけでも参考にしてみてはいかがでしょうか。
4 すごいしかけの会社はコチラ!
すごいしかけ「【採用版】社長の汗の書き方」を実践している会社は、本社が東京都千代田区にある「進化する安心。」を経営理念に掲げている株式会社ネットサービス・ソリューションズです!
徳高望重な坂之上社長が経営されておられる会社です。
現在、4つの事業を展開されています。
ITインフラコンサルティング
お客様の抱えているITインフラ企画からシステム運用までの課題を解決するサービスです。
メーカーやSIerから独立したお客様最優先の立場で、最適なインフラ環境を提案します。
クラウドソリューション
インフラ構築全工程でサービスを提供します。
お客様のご要望に応じてクラウド環境を活用したインフラ設計、構築を行い、コストパフォーマンスの高いインフラ環境を実現します。
マネージドサービス
お客様視点の安心かつ、安全な運用管理サービスを提供します。
サーバやネットワーク、業務システムなど多種多様化したテクノロジーに対して、システム運用のノウハウ・ナレッジとITIL®に準拠した品質で運用管理サービスを提供します。
ワンストップサービス
お客様の抱えているインフラ、セキュリティ課題に対して、コンサルティングからインフラ設計、構築、運用まで、ワンストップでのサービスを提供します。
今日も「日刊7秒しかけ」を読んでくれてありがとうございます。
「【採用版】社長の汗の書き方」のすごいしかけを気に入ってもらえたら、
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それでは、また来週!