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【月曜日のしかけ#29】スマ放

月曜日は仕事力大全の基礎に関する「7秒しかけ」を紹介していきます。

今回は、仕事に集中できる7秒しかけ「スマ放」を紹介します。

突然ですが、しかけのネーミングからどんなしかけなのか?イメージわきますか?

『白潟さん、もしかしてスマホのしかけ?』
さすがですね!ピンポンです!
スマほう(放)でスマホ感をだしました。

『あ!わかった スマホを放すだ!』
ピンポン!ピンポン!正解です。

皆さん、仕事する時に視界からスマホを消してますか?
『もちろん、常に消してますよ!』

へー!素晴らしいですね、集中して仕事ができますね。
ここまで読んでもらいありがとうございます。

残念ながら、仕事中に視界からスマホを放っていない方は、
もう少し読み進めてください。


0 7秒しかけとは(1度読んだ方は読み飛ばしてください)

7秒しかけ」とはしかけ研究家白潟敏朗と白潟総研のコンサルティング経験・ノウハウをベースに、次に示す習慣化の4つの技術を活用し開発したしかけです。

① 小さな行動から始める
~ 小さすぎてばかばかしいと思う行動が習慣になる(小さな習慣) ~

小さい行動はすぐに生活に取り入れることができ、やがて自然と大きく成長していきます。小さいことから始めれば、時間的な負担を気にせず大きな変化への第1歩を踏み出すことができます。

『習慣超大全/BJ・フォッグ (ダイヤモンド社)』

② If thenプランニング(もしXだったらYをする)
~ 「◯◯した時に□□する」で実行率アップ ~ 

簡単にいうと「もし○○だったら△△する」と決めておくだけです。
人間の脳は『XならY』という文章を記憶しやすく、無意識にそれに従って行動できるようになるようです。発動タイミングを決めてしまう、これが習慣化のポイントです。

『やり抜く人の9つの習慣/H・ハルバーソン著(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』

【If-Thenプランニングの例】

・ 帰りに電車にのったら、明日見る動画の1行ゴールを書く
・ 行きの電車にのったら、ロジカルシンキング動画を1本見る
・ お風呂に入る前に、腕立て5回する
・ 先輩・上司に声をかけられたら、メモ帳を出す

できたら、自分を褒めましょう「よくできた!」

③ 20秒ルール
~ 始めるまでにかかる時間を20秒短くする ~

何かを始めるまでの手間を20秒短縮すると、20秒分の手間のかからなさが、頭によぎる「面倒くさい」を遠ざけ、「気がついたらやっていた」という達成感につながります。

20秒以内にすぐにやれるように準備することが大事!

④ マジックナンバー4
~ 週4回以上の実践で習慣化しやすい ~

習慣化の4つの技術に加え、最近流行りの行動経済学も活用しています。

特にナッジ理論「行動科学に基づいた小さなきっかけで人々の意思決定に影響を与え、行動変容を促す手法・戦略」を活かすことで、より簡単に実行できる工夫をしたしかけです。

具体的には1秒から7秒で実行でき小さな成功により少しだけ自信がつき、気がつけば習慣になっている、そのような効果のあるしかけです。7秒以内で実行できるので「7秒しかけ」と呼んでいます。

1 「スマ放」とは

突然ですが、仕事中にスマホが視界から消えるとどのような効果があると思いますか?

『うーーん、なんだろうなぁ? 気が散らなくなるかな?』
まさしくその通りですね、気が散らないので集中できますね。

他には?

『仕事中にLINEとかチェックしなくなるので、生産性上がりそう?』
これまた正解ですね。たしかに、生産性は上がります。

釈迦に説法かもしれませんが、仕事をする際に視界からスマホを消すことで4つの効果があります。

① 集中力の向上
スマホが視界に入ると通知やアプリへのアクセスが気になり、集中力が散漫になることがあります。

スマホを視界から取り除くことで気が散る要因が減り、目の前の仕事に集中しやすくなります。

2018年にテキサス大学オースティン校の研究者が行ったもので、スマホが視界に入っているだけで、注意力や認知能力にどのような影響を与えるかを調べました

参加者は、スマホを目の前に置いた状態、ポケットやバッグに入れた状態、別の部屋に置いた状態の3つの条件下で課題を遂行しました。

主な結果を次に示す
注意力の分散
スマホが視界にある状態では、課題に対する集中力が著しく低下することが確認されました。これは、スマホが認知的な「ドレイン」(すなわち、認知リソースを消耗させる効果)を引き起こすことを示しています。

認知能力の低下
 認知テストの結果、スマホが視界に入っていると、作業記憶や流動的知能(新しい問題に対処する能力)が低下することが明らかになりました。

スマホの位置の影響
 スマホが目に見える場所にある場合、ポケットやバッグに入っている場合に比べて、注意力や認知能力の低下が顕著でした。別の部屋にスマホを置いた場合、これらの影響はほとんど見られませんでした。

Journal of the Association for Consumer Research, 2017, Vol 2, No. 2, pp. 140-154.

② 生産性の向上
スマホを手元に置いておくと、ついついSNS等をチェックしがちです。これにより、短時間でも作業が中断されるため全体の生産性が下がる可能性があります。

スマホを視界から消すことで作業の中断が減り、結果として生産性が向上します。

③ ストレスの軽減
スマホが近くにあると、常にチェックしなければならないというプレッシャーを感じることがあります。これが積み重なると、ストレスの原因になることもあります。

視界からスマホを消すことで、こうしたプレッシャーから解放され、よりリラックスした状態で仕事に取り組むことができます。

④ 仕事をする時間の確保
スマホは、SNSやゲーム、動画など、時間を忘れてしまうようなコンテンツが多くあります。

これにより、仕事に使うべき時間が減ってしまうことがあります。視界からスマホを消すことで、これらの誘惑を避け仕事に割り当てられた時間を有効に使えるようになります。


おそらく皆さんもスマホが視界から消えると、様々な効果があることを知っています。

知っていても7秒しかけ「スマ放」がなかなかできない。
どうしてなんでしょうか?

おそらく

環境整備」と「きっかけ

ではないでしょうか?

スマホの置き場所を事前に決めておかないと「スマ放」がやりにくい。
パソコンを開いたら「スマ放」を実践など、前述したIf thenプランニング(もしXだったらYをする)をしないと「スマ放」がやりにくいです。

この後の「2アンカー」と「3今すぐ準備しましょう」を読んで解決しましょう。

スマホが視界から消えると、仕事に集中でき生産性が高くなります。ストレスも減るし仕事に集中できる時間が確保できます。

もちろん、スマホを常時見ながら仕事せざるを得ない方には「スマ放」は必要ありません。


ぜひ今から7秒しかけ「スマ放」を実践しましょう!

2  アンカー(「スマ放」を思い出させるきっかけ)

スマ放」きっかけがなくても実践できる方は、今すぐ実践しましょう。

実践するのに不安がある方は、次に示すような
自分に合うきっかけを選びましょう。

★ 朝起きて仕事モードになったら
★ 出社しパソコンを開いたら
★   朝一パソコンを開いたら 
★ お昼休み明けの仕事を始めたら
★ NN時になったら
★ XX(提案書作成・記事作成等)の仕事をしたら

既に7秒しかけ「25分の魔力」を実践しているかたは、「25分の魔力」をきっかけにしてください。

3 今すぐ準備しましょう

準備しなくても実践できる方は、今すぐ実践しましょう。

そうでない方は「スマ放」を実践するには
次の準備が必要です。今すぐ準備しましょう!

①  スマホの置き場所を確保する
次のような所にスマホが置ける場所を確保しましょう。

・スマホを入れる専用の引き出し
・スマホを入れる専用のボックス
・棚の上
・モニターの後ろ
・スマホスタンド(裏返しにスマホを置く)
・隣の部屋(リモートワーク時)
・別の部屋の充電ステーション(リモートワーク時)
・スマホを布製のポーチや巾着袋に入れる(視覚的に隠す)

② 自分に合ったルールを決める
例えば次のようなルールを決めるのもひとつの方法です

・タスクを終えた後にスマホを確認する「ご褒美タイム」を設ける
・30分ごとにスマホを確認してもいいがそれまでは視界に入れない

③ 週4回以上の実践状況のチェックシート作成
前述したマジックナンバー4(週4回以上の実践で習慣化しやすい)を実践する準備です。準備の例を次に示します。

・ 「スマ放」と4枚のふせんに書く
(実践したらふせんをすてる!)

・ 1枚のふせんに「スマ放」と4回のチェック欄を書く
(実践したらレチェックをいれる、4回チェックしたらすてる!)

④ ③のチェックシートを手帳に貼る、またはパソコンに貼る

4 いつ実践しますか?

スマ放」いつ実践しますか?
実践したいと思った方は今ここで実践時期を決めましょう!

・ 今日
・ 明日
・ 明後日
・ 来週の月曜日

決めた実践時期を手帳やカレンダーに書き込みましょう。
スマ放」実践と記入した付箋を手帳や
パソコンに貼ってもいいです。  

スマ放」の紹介は以上でおひらきです。
皆さんの仕事への集中力が増し、生産性が向上することを心から願っております。

実践したらX(Twitter)への投稿、またはNoteへコメントしてもらえたら嬉しいです!

今日も、「日刊7秒しかけ」を読んでくれてありがとうございます。

スマ放の7秒しかけを気に入ってもらえたら、
日刊7秒しかけマガジン」のフォロー頂けると嬉しいです!

それでは、また明日!



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