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【木曜日のしかけ#43】本は社長の分身

木曜日は経営言動、すなわち社長の言動に関する「7秒しかけ」を紹介していきます。社長の言動は幹部や社員のモチベーション、社長への信頼度に大きな影響を与えます。

突然ですが、社長の想いや考え方を社員にどのような方法で伝えていますか?

『白潟さん、私は毎日の朝礼と月次の全体会議で全員に私のおもいを語っています』

そうなんですね、社長それはいい伝え方ですね。

全員から『社長、また同じこと言ってる』と言われるまで、社長の想いや考え方を伝え浸透させましょう。

社長が全体会議等で直接、社員に語りかける方法が一番良い伝え方ですが、社内ブログやSNSで伝える方法もありです。

それに加え、本を活用する方法もあるのではないでしょうか?
『本を活用するってどういうこと?』

はい、著者の主張が社長の想いや考え方と同じ場合に、その著者の本を幹部や社員に読んでもらい社長の想いや考え方を伝える方法です。

『あー!それか、それなら私もやったことあるよ。ビジョナリーカンパニー2という本を幹部に読んでもらった』

社長、さすがですね。ぜひこれからも時々実践してください。
ここまで読んでもらいありがとうございます。

残念ながら、まだ本を活用していない社長は
ぜひ、7秒しかけ「本は社長の分身」を実践してください。

具体的なやり方を紹介していきます。


0 7秒しかけとは(1度読んだ方は読み飛ばしてください)

7秒しかけ」とはしかけ研究家白潟敏朗と白潟総研のコンサルティング経験・ノウハウをベースに、次に示す習慣化の4つの技術を活用し開発したしかけです。

① 小さな行動から始める
~ 小さすぎてばかばかしいと思う行動が習慣になる(小さな習慣) ~

小さい行動はすぐに生活に取り入れることができ、やがて自然と大きく成長していきます。小さいことから始めれば、時間的な負担を気にせず大きな変化への第1歩を踏み出すことができます。

『習慣超大全/BJ・フォッグ (ダイヤモンド社)』

② If thenプランニング(もしXだったらYをする)
~ 「◯◯した時に□□する」で実行率アップ ~ 

簡単にいうと「もし○○だったら△△する」と決めておくだけです。
人間の脳は『XならY』という文章を記憶しやすく、無意識にそれに従って行動できるようになるようです。発動タイミングを決めてしまう、これが習慣化のポイントです。

『やり抜く人の9つの習慣/H・ハルバーソン著(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』

【If-Thenプランニングの例】

・ 帰りに電車にのったら、明日見る動画の1行ゴールを書く
・ 行きの電車にのったら、ロジカルシンキング動画を1本見る
・ お風呂に入る前に、腕立て5回する
・ 先輩・上司に声をかけられたら、メモ帳を出す

できたら、自分を褒めましょう「よくできた!」

③ 20秒ルール
~ 始めるまでにかかる時間を20秒短くする ~

何かを始めるまでの手間を20秒短縮すると、20秒分の手間のかからなさが、頭によぎる「面倒くさい」を遠ざけ、「気がついたらやっていた」という達成感につながります。

20秒以内にすぐにやれるように準備することが大事!

④ マジックナンバー4
~ 週4回以上の実践で習慣化しやすい ~

習慣化の4つの技術に加え、最近流行りの行動経済学も活用しています。

特にナッジ理論「行動科学に基づいた小さなきっかけで人々の意思決定に影響を与え、行動変容を促す手法・戦略」を活かすことで、より簡単に実行できる工夫をしたしかけです。

具体的には1秒から7秒で実行でき小さな成功により少しだけ自信がつき、気がつけば習慣になっている、そのような効果のあるしかけです。7秒以内で実行できるので「7秒しかけ」と呼んでいます。

1 「本は社長の分身」とは

社長が幹部や社員に想いや考え方を伝える代表的な方法は次の3つです。

① 朝礼や幹部会議・全体会議等で直接、社長が全員に語る
② 社長が幹部や社員に個別に語る
③ メール、社内ブログ、SNS等で社長が書いたメッセージで伝える

これら3つの方法を駆使し実践することで、社長の想いや考え方は幹部や社員に伝わります。

どのくらいの回数を語れば全員に伝わり浸透するのでしょうか?

偉大な経営者は、自身のおもいを全員に浸透するために

・ 松下幸之助は、3年、毎日朝会で自分の考えを話す
・ セコムの創業者飯田亮は、目と目を合わせ100万回社員に話す
・ 日本電産の永守重信会長は、1日100回同じことを言う

そのくらい語っていたそうです。

ぜひ、何度も何度も語りましょう。

先ほどの3つの方法に加えて、外部の人間の力を借りる方法もあります。

外部の人間でお勧めなのが、社長の想いや考え方と同じ方です。
具体的には、著者や講師になります。

社長と同じ思いや考え方を提唱している著者の本を活用するのは、安価に気軽に実践できるのでおススメです。

その本を幹部や社員に配り読んでもらいます。

そうすると『この本に書いてることって、いつも社長が言ってることと同じだ』と幹部や社員が感じてくれ、社長の想いや考え方への共感度が高まります。

人によっては『やっぱり、うちの社長の考え方はすごいな!』と社長に敬意を示してくれることもあるでしょう。

この本が「社長の分身」になるのです。

『そっか、白潟さん そういう方法もあるんだね!』
はい、社長「本は社長の分身」です。

例えば、社長がMVVへ賛同した人にしか入社してほしくない場合は、
「ビジョナリー・カンパニー 2-飛躍の法則/ジム・コリンズ 」を配布し読んでもらいます。

この本の一節「誰をバスに乗せるか…」が幹部や社員に伝わります。

「偉大な企業への飛躍をもたらした経営者は、まずはじめにバスの目的地を決め、次に旅を共にする人々を乗せる方法を取ったのではない。

まずはじめに適切な人をバスに乗せ、不適切な人を降ろし、その後にどこに向かうを決めている。」

ビジョナリー・カンパニー 2-飛躍の法則/ジム・コリンズ


ちなみに、私が30代の経営者のころは、私自身に人間力・マネジメント力が不足していたので、私淑でもある松下幸之助の力を借りました。

松下幸之助のマネジメントの要諦が書かれている「上司の哲学/江口勝彦(PHP研究所)」を幹部に読んでもらいました。

社長が心から共感している本が何冊かはあると思います。
その本を幹部や社員に読んでもらうことで、社長の想いや考え方が伝わります。

気にいってもらえたら、ぜひ「本は社長の分身」を実践してください。

2  アンカー(「本は社長の分身」を思い出させるきっかけ)

本は社長の分身」は今すぐ準備をすれば実践できるでしょう。

3 今すぐ準備しましょう

準備しなくても実践できる社長は、今すぐ実践しましょう。

そうでない社長は「本は社長の分身」を実践するには
次の準備が必要です。今すぐ準備しましょう!

① 社長が心から共感している本を選ぶ
社長が心から共感している本の中から、幹部や社員に読ませたい本を選びます。

② 幹部や社員に①で選んだ本を配布する
『この本に書いてあることが私が皆さんに伝えたいことであり、日頃から実践してもらいたいことです』と言葉を添えて①で選んだ本を幹部や社員に配ります。

③ 4回以上の実践状況のチェックシート作成
前述したマジックナンバー4(週4回以上の実践で習慣化しやすい)を実践する準備です。週4回は実践しないと思いますが、準備の例を次に示します。

・ 「本は社長の分身」と4枚のふせんに書く
(実践したらふせんをすてる!)

・ 1枚のふせんに「本は社長の分身」と4回のチェック欄を書く
(実践したらレチェックをいれる、4回チェックしたらすてる!)

④ ③のチェックシートを手帳に貼る、またはパソコンに貼る

4 いつから実践しますか?

本は社長の分身」いつから実践しますか?
実践したいと思った方は今ここで実践時期を決めましょう!

・ 今日
・ 明日
・ 明後日
・ 来週の月曜日

決めた実践時期を手帳やカレンダーに書き込みましょう。
本は社長の分身」実践と記入した付箋を手帳や
パソコンに貼ってもいいです。  

本は社長の分身」の紹介は以上でおひらきです。

社長の想いや考え方が幹部や社員に伝わり浸透することを心から願っております。

実践したらX(Twitter)への投稿、またはNoteへコメントしてもらえたら嬉しいです!

今日も、「日刊7秒しかけ」を読んでくれてありがとうございます。

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それでは、また明日!

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