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【水曜日のしかけ#35】ランチ・飲み会BINGO

水曜日はマネジメントに関する「7秒しかけ」を紹介していきます。

ランチ・飲み会BINGO」ってどんなしかけかイメージわきますか?
『飲み会でBINGOするの? そんなわけないか、なんだろうなぁ?』

実は今回のしかけは上司のマネジメントにおいて重要な公平に関する7秒しかけなんです。

公平で、しかけのイメージわきましたか?
『公平か? わかった! メンバーとのランチ・飲み会の回数を公平にするしかけ?』

はい、そうなんです。
皆さん方上司が、メンバーとの個別ランチや飲み会に偏りがない(えこひいきがない)ようにするためのしかけです。

BINGOでゲーミフィケーションを取り入れ楽しくやってもらえたらと思い「ランチ・飲み会BINGO」をつくりました。

それでは、早速紹介していきます。


0 7秒しかけとは(1度読んだ方は読み飛ばしてください)

7秒しかけ」とはしかけ研究家白潟敏朗と白潟総研のコンサルティング経験・ノウハウをベースに、次に示す習慣化の4つの技術を活用し開発したしかけです。

① 小さな行動から始める
~ 小さすぎてばかばかしいと思う行動が習慣になる(小さな習慣) ~

小さい行動はすぐに生活に取り入れることができ、やがて自然と大きく成長していきます。小さいことから始めれば、時間的な負担を気にせず大きな変化への第1歩を踏み出すことができます。

『習慣超大全/BJ・フォッグ (ダイヤモンド社)』

② If thenプランニング(もしXだったらYをする)
~ 「◯◯した時に□□する」で実行率アップ ~ 

簡単にいうと「もし○○だったら△△する」と決めておくだけです。
人間の脳は『XならY』という文章を記憶しやすく、無意識にそれに従って行動できるようになるようです。発動タイミングを決めてしまう、これが習慣化のポイントです。

『やり抜く人の9つの習慣/H・ハルバーソン著(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』

【If-Thenプランニングの例】
・ 帰りに電車にのったら、明日見る動画の1行ゴールを書く
・ 行きの電車にのったら、ロジカルシンキング動画を1本見る
・ お風呂に入る前に、腕立て5回する
・ 先輩・上司に声をかけられたら、メモ帳を出す
できたら、自分を褒めましょう「よくできた!」

③ 20秒ルール
~ 始めるまでにかかる時間を20秒短くする ~
何かを始めるまでの手間を20秒短縮すると、20秒分の手間のかからなさが、頭によぎる「面倒くさい」を遠ざけ、「気がついたらやっていた」という達成感につながります。

20秒以内にすぐにやれるように準備することが大事!
④ マジックナンバー4
~ 週4回以上の実践で習慣化しやすい ~
習慣化の4つの技術に加え、最近流行りの行動経済学も活用しています。

特にナッジ理論「行動科学に基づいた小さなきっかけで人々の意思決定に影響を与え、行動変容を促す手法・戦略」を活かすことで、より簡単に実行できる工夫をしたしかけです。
具体的には1秒から7秒で実行でき小さな成功により少しだけ自信がつき、気がつけば習慣になっている、そのような効果のあるしかけです。7秒以内で実行できるので「7秒しかけ」と呼んでいます。

1 公平の重要性について

上司のメンバーマネジメントにおいてメンバーを公平に扱うことは極めて重要です。

こちらの文章を読んでください。LINEヤフー(株)川邊会長のX(旧Twitter)のツイートから引用しました。

昨日、リーダーシップを考える上ではアニマルスピリットの要素が重要と書きました。なぜならば、リーダーシップは現代のような社会に成るはるか以前、我々が他の動物とさして変わらない時代からあった行為だと思うからです。

私は副業で猟師をしています。イノシシのような大物を獲る時は、巻き狩りという十数名の人間と複数の犬とで集団を形成して役割分担をして狩りをします。

この巻き狩りは、勢子長(せこちょう)と呼ばれるリーダーによって主催されます。

私はいくつかの巻き狩りに毎年参加していますが、会ごとに、あるいは歴代の勢子長の能力や個性によって、リーダーシップの違いがあり、狩りの参加者からの人気もまちまちとなる事を多数、見てきました。

狩猟の様な太古の昔から続く人の営みの中には、リーダーシップの原点みたいなものが、露骨に出てきます。

巻き狩りから見えるリーダーシップとは、とどのつまり、この人について行けば、

・ イノシシを獲れるのか?
・ 肉を平等に分けてくれるのか?


の2点に尽きます。

加えて書くならば、

・狩りや解体の際に適切な役割分担をしてくれているか?
・(そのリーダーが)自分勝手をし過ぎないか?
・狩猟後の雑談や宴会が楽しいか?

なども評価の要素になっています。

川邊健太郎氏の2024年1月30日のポスト(ツイート)

いかがでしょうか?

示唆に富んだハンターの原始的なリーダーシップ論です。
チームメンバーへの公平性の大切さを示しており、その価値を深く理解することができます。

公平とは

かたよらず、えこひいきのないこと

広辞苑

加えて、『熱狂する社員~企業競争力を決定するモチベーションの3要素 ウォートン経営戦略シリーズ~/デビッド・シロタ (英治出版)』によると、

仕事に「熱狂する」社員を生み出すためには公平感・達成感・連帯感の3要素が必要だそうです。熱狂するためにも公平は重要なんです。

モチベーションを高める企業とは、どういうものでしょうか?
人は、どんな仕事や、職場であれば、意欲高く働けるのでしょうか?
この問題に、骨太の人材マネジメント論で挑んだのが本書『熱狂する社員』です。

モチベーションの秘密を解き明かすため、著者たちは世界各国、総計250万人もにおよぶビジネスパーソンへの取材を敢行します。

Amazonの『熱狂する社員/デビッド・シロタ (英治出版)』紹介文章


上司の皆さんが公平に気をつけなくてはいけない主な言動は

・ 人事評価(先ほどの肉)
・ 仕事の与え方
・ ほめる/叱る

・ メンバーの呼び方
・ メンバーとの普段の会話量
・ メンバーとのランチ・飲み会の回数

になります。

メンバーに6つの公平な言動を日々実践している上司の方、
ここまで読んでもらいありがとうございます。

2 「ランチ・飲み会BINGO」とは

先ほどの6つの言動のうち「メンバーとのランチ・飲み会の回数」を公平にするしかけが「ランチ・飲み会BINGO」になります。

メンバーが2人以下の上司は、何もしかけなくてもサシ飲みやサシランチの回数を偏らず公平にできます。

ところが、メンバーが3人以上になるとサシ飲みやサシランチの回数を偏らず公平にやることが難しくなります。

記憶力がいい上司は全員のメンバーとのサシ飲みやサシランチの回数を記憶しているので公平にランチ・飲み会にいけるかもしれません。

残念ながら、記憶力に自信がない上司はややもすると特定のメンバーとだけランチに行ったり飲みに行ったりしてしまいます。

そうすると、メンバーから

『マネジャーは田中さんとばかりランチに行って自分は誘われない』
『マネジャーは佐藤さんばかり飲みに連れていってるえこひいきだ』

等と影口を言われ、信頼を失っていきます。

そうならないためには、7秒しかけ「ランチ・飲み会BINGO」の実践が必要です。

次の画像を見てください。

メンバー3人の上司用

田中さん、山田さん、佐藤さんとランチ/飲み会に1回行ったら1つ穴をあけます。穴をあけることで記憶する必要はなくなります。

3人の穴が均等にあいていれば公平100点です。偏りがあった場合は、穴があいてないメンバーをランチ・飲み会に誘います。

ランチ・飲み会BINGO」を手帳などにいれておけば、ランチや飲み会に行った都度穴をあけることができます。

メンバーが4人以上いる上司は次の画像のBINGOを活用してください。

メンバー5人の上司用

メンバーが6人以上の上司はBINGOを2枚活用してください。


BINGOでなくシートでしっかりやりたい上司は次の画像に示すようなシートを作成し本格的に実践してください。

いかがでしたでしょうか?
気にいってもらえたら、ぜひ「ランチ・飲み会BINGO」実践してください。

2 アンカー(「ランチ・飲み会BINGO」を思い出させるきっかけ)

ランチ・飲み会BINGO」は今すぐ準備で実践しましょう。

3 今すぐ準備しましょう

ランチ・飲み会BINGO」を実践するには次の準備が必要です。
今すぐ準備しましょう!

① 「BINGOカード」の準備
(会社の事務用品調達、会社へ購入依頼、自分で購入)

② 「BINGOカード」にメンバーの名前を記入し手帳にいれておく

4 いつから実践しますか?

ランチ・飲み会BINGO」いつから実践しますか?
実践したいと思った方は今ここで実践時期を決めましょう!

・ 今日から
・ 明日から
・ 来週の月曜日から
・ 来月の月初日から

決めた実践時期を手帳やカレンダーに書き込んでください。
ランチ・飲み会BINGO」実践と記入した付箋を手帳やパソコンに貼ってもいいです。 

ランチ・飲み会BINGO」の紹介は以上でおひらきです。
皆さんのメンバーの育成力アップを心から願っております。

今日も、「日刊7秒しかけ」を読んでくれてありがとうございます。

ランチ・飲み会BINGOの7秒しかけを気に入ってもらえたら、
日刊7秒しかけマガジン」のフォロー頂けると嬉しいです!
それでは、また明日!


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