【火曜日のしかけ＃33】あの仕事、この日固め
火曜日は仕事力大全の応用に関する「7秒しかけ」を紹介していきます。
『白潟さん、あの仕事、この日固めって何？』
すみません。
わかりにくいネーミングでした。
皆さん、深く考える仕事やクリエイティブな仕事っていつやってますか？
『私は、月曜日の午前中に集中してやっています』
うわぁーー！
それって、まさに7秒しかけ「あの仕事、この日固め」の実践なんです。
『そういうことですか、しかけのイメージわきました』
深く考える仕事やクリエイティブな仕事って、一日の中で集中力が高まる午前中にやった方が生産性が高くなります。
なので、それらの仕事を小刻みに30分ずつやるより固めてやった方がメリットは大きいです。
それでは、7秒しかけ「あの仕事、この日固め」詳しく紹介していきます。
０ ７秒しかけとは（１度読んだ方は読み飛ばしてください）
「7秒しかけ」とはしかけ研究家白潟敏朗と白潟総研のコンサルティング経験・ノウハウをベースに、次に示す習慣化の４つの技術を活用し開発したしかけです。
① 小さな行動から始める
～ 小さすぎてばかばかしいと思う行動が習慣になる（小さな習慣） ～
小さい行動はすぐに生活に取り入れることができ、やがて自然と大きく成長していきます。小さいことから始めれば、時間的な負担を気にせず大きな変化への第1歩を踏み出すことができます。
② If thenプランニング（もしXだったらYをする）
～ 「◯◯した時に□□する」で実行率アップ ～
簡単にいうと「もし○○だったら△△する」と決めておくだけです。
人間の脳は『XならY』という文章を記憶しやすく、無意識にそれに従って行動できるようになるようです。発動タイミングを決めてしまう、これが習慣化のポイントです。
【If-Thenプランニングの例】
・ 帰りに電車にのったら、明日見る動画の1行ゴールを書く
・ 行きの電車にのったら、ロジカルシンキング動画を1本見る
・ お風呂に入る前に、腕立て5回する
・ 先輩・上司に声をかけられたら、メモ帳を出す
できたら、自分を褒めましょう「よくできた！」
③ 20秒ルール
～ 始めるまでにかかる時間を20秒短くする ～
何かを始めるまでの手間を20秒短縮すると、20秒分の手間のかからなさが、頭によぎる「面倒くさい」を遠ざけ、「気がついたらやっていた」という達成感につながります。
20秒以内にすぐにやれるように準備することが大事！
④ マジックナンバー４
～ 週４回以上の実践で習慣化しやすい ～
習慣化の４つの技術に加え、最近流行りの行動経済学も活用しています。
特にナッジ理論「行動科学に基づいた小さなきっかけで人々の意思決定に影響を与え、行動変容を促す手法・戦略」を活かすことで、より簡単に実行できる工夫をしたしかけです。
具体的には1秒から7秒で実行でき小さな成功により少しだけ自信がつき、気がつけば習慣になっている、そのような効果のあるしかけです。7秒以内で実行できるので「7秒しかけ」と呼んでいます。
１ 「あの仕事、この日固め」とは
仕事/タスクを管理していく上で重要な要素として「QCD」があります。
Quality、Cost、Deliveryの頭文字をとって「QCD」と呼ばれています。
Quality：仕事の質、成果物の品質
Cost：仕事にかかった時間（人件費）
Delivery：仕事の納期
皆さんが仕事をこなしていく上で、３つの要素をベストな状態にすることは極めて重要です。
そのためには、次の画像に示すような「仕事の段取り、指示を受ける、進める、報連相、振り返り」までの全てのプロセスに継続的な改善が必要です。
今回紹介する7秒しかけ「あの仕事、この日固め」は、その中でも仕事を進める時の工夫ができるしかけです。
ポイントは大別すると2つです。
① まとめて処理する
② 時間帯を考慮する
それぞれ紹介していきます。
① まとめて処理する
1件でなく5件に処理件数をまとめ、一気に処理した方が生産性は上がります。
加えて他の仕事をやりながら1件処理するマルチタスクより、シングルタスクの方が生産性は高いと『集中力』の著者である井上氏は提唱しています。
マルチタスクは、一度に2つのことを同時に脳内で処理しているように見えますが、実際は、異なるタスクに取り掛かるたびに、使う脳の場所を瞬時に切り替えているため、脳にかかる負荷が大きく、集中力が途切れやすい作業方法です。
「脳は忙しいのに、実際に作業はなかなか進んでいない」というケースが少なくないため、作業はシングルタスクでこなすのがおすすめです。
例えば、立て替え交通費や経費の伝票処理やお客様への請求書発行処理等は他の仕事やりながら1件こなすのではなく、まとめて一気にこなした方が効率は高いです。
話は変わりますが、冒頭で紹介した深く考える仕事やクリエイティブな仕事、例えば企画書や提案書の作成等は30分数回で作成するよりかは、まとめて2時間から3時間確保し作成した方が生産性は高くなるし質も向上します。
なので、「あの仕事、この日固め」の実践で月曜日の午前中にやる・火曜日の午後にやる等と固めて実施しましょう。
ちなみに、うちの社員はクライアントワークが多く一人で営業から成果物作成、コンサルティングまでをこなします。
成果物作成はまとめてやった方が効率がいいので「明日は1日成果物作成」と決め「あの仕事、この日固め」を実践しています。
② 時間帯を考慮する
まとめて処理するだけだと効果が十分ではありません。
なぜならば、時間帯により生産性が異なるからです。
早速ですが、この画像を見てください。
時間帯と能率に関するグラフです。
6時頃から10時までが生産性が最も高まっていきます。
10時から生産性が低くなり14時で最も低くなり、また上昇していきます。
そして、20時で生産性のピークを迎えます。
なので、12時までは生産性が極めて高いので次のような考える仕事やクリエイティブな仕事をすると「あの仕事、この日固め」が効果的になります。
・企画の立案・企画書の作成
・アイデア出し
・提案の検討・提案書の作成
・記事コンテンツの企画・作成
13時から15時は、生産性が低いので次のような仕事をすると「あの仕事、この日固め」が有効です。
・立て替え交通費の伝票処理
・立て替え経費の伝票処理
・請求業務
・支払い業務
20時以降は「あの仕事、この日固め」を実施しません。
うちの社員の「明日は1日成果物作成」は疲れがたまっている水曜日・木曜日ではなく、月曜日に「あの仕事、この日固め」を実践しています。
1日仕事の場合は曜日も考慮するとより効率が高まります。
ここまで、いかがですか？
時間帯を考慮し仕事をまとめて処理する「あの仕事、この日固め」を実践すると、生産性が高まり質も向上します。
気にいってもらえたら、ぜひ実践してください。
２ アンカー（「あの仕事、この日固め」を思い出させるきっかけ）
「あの仕事、この日固め」今すぐ準備をすれば実践できるでしょう。
３ 今すぐ準備しましょう
「あの仕事、この日固め」を実践するには次の準備が必要です。
今すぐ準備しましょう！
① まずは、仕事の棚卸をしまとめて処理できる仕事を洗い出しましょう
② つぎに、①を実施する時間帯を決めましょう
③ そして、週４回以上の実践状況のチェックシート作成
前述したマジックナンバー４（週４回以上の実践で習慣化しやすい）を実践する準備です。準備の例を次に示します。
・ 「「あの仕事、この日固め」と4枚のふせんに書く
（実践したらふせんをすてる！）
・ 1枚のふせんに「あの仕事、この日固め」と4回のチェック欄を書く
（実践したらレチェックをいれる、4回チェックしたらすてる！）
④ ③のチェックシートを手帳に貼る、またはパソコンに貼る
４ いつ実践しますか？
「あの仕事、この日固め」いつ実践しますか？
実践したいと思った方は今ここで実践時期を決めましょう！
・ 今日
・ 明日
・ 明後日
・ 来週の月曜日
決めた実践時期を手帳やカレンダーに書き込みましょう。
「あの仕事、この日固め」実践と記入した付箋を手帳や
パソコンに貼ってもいいです。
「あの仕事、この日固め」の紹介は以上でおひらきです。
皆さんの仕事の生産性や質が向上することを心から願っております。
実践したらＸ（Twitter）への投稿、またはNoteへコメントしてもらえたら嬉しいです！
今日も、「日刊7秒しかけ」を読んでくれてありがとうございます。
「あの仕事、この日固め」の7秒しかけを気に入ってもらえたら、
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それでは、また明日！
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