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四千の月(あるいは鱒) 【川柳・自由律俳句×生成AI画像】

壊れたスマホから聞こえる水音

この部屋のどこかに保護色の田中

象に踏まれても耐え忍ぶ




霊安室に鱒釣り道具一式

鱒の機嫌を損ねたまま腐敗する

ずぶずぶの生クリームにする手術




チョモランマで四千の月を見る

山で別れた微笑にとり憑かれる

口下手なクライマーから消していく



唐辛子を舐めて神の声になる

天上の鱒に恋い焦がれる

あやとりに溺れていく神々の休日


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