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読み聞かせには幸せが詰まってるって話と、今日の絵本「いもうとのにゅういん」


私が読み聞かせをする理由

私が娘に絵本の読み聞かせをする理由は…
ズバリ、私が楽しいからです。
へへ、立派な理由でなくてすみません。

とは言っても、そもそも読み聞かせを始めたのは
「国語が苦手な娘のなんかしらの手助けになれば」
「本を読めることは人生の財産になるはずだから」
と思っていたからですし、正直、娘一人では本を読んでくれないことに悩んだ時期もあります。

が、一周回って今は私が楽しいからやっています。

子供と一緒に本を読むって、幸せなんです。
今日は私が幸せを感じているポイントを3つ紹介しますね。

大切な親子の触れ合いの時間

私にとって、読み聞かせの時間は子供との触れ合いの時間です。
小さな絵本を一緒に覗き込み、体を寄せ合う時間はそれだけで幸せなひととき。
私より少し高い体温も、つるつるのお肌も、ふわっとした(いや、ふにっとした?)体も、同じシャンプーなのになぜか甘い香りのする細い髪の毛も…
はぁ、どれも愛しい。

娘は7才になり、赤ちゃんの頃に比べると抱きしめる機会は減りました。
それでも絵本の読み聞かせをする時は、赤ちゃんに戻ったみたいに体を預けてきます。寄りかかった肩から見上げる嬉しそうな顔の可愛いこと!

不安を感じやすい娘ですが、ホッとしているのかな?と感じるその瞬間も、私の愛しいポイントです。

自分とは違う視点の感想が聞ける

我が家では読み終わった後、一言だけ(話せるときは話せるだけ)感想を聞くことにしています。そこもまた、私が読み聞かせを楽しんでいるポイントです。

だって、子供の視点って面白い!
大人が当たり前に感じていることを疑問に思ったり、絵本の趣旨とは全然違うであろうことが気になっていたり(「そこが気になったんだ!?」ってびっくりしちゃう)、大人同士の会話では感じられない新鮮な感想が聞けて、自分の世界が広がる感じがします。
…というより、大人になって狭くなった世界がもう一度広くなる感覚と言った方が近いかな。

子供に感想を聞くようになって、読み聞かせが段違いに楽しくなったと感じています。

自分では手に取らない物話に触れられる

私は子供の頃から「物語」が大好きでした。特に冒険ものが大好きで、主人公がなにを感じてなにをするのか、この先どうなっていくのか想像を巡らせるのが大好きです。

子供のころ、絵本や本もたくさん読んだ方だと思いますが、それももう何十年も前の話。今、図書館に並んでいるお話たちは、私が子供の頃にはなかったものばかり。知らない物語がたくさんあるんですよね。

子供に読み聞かせをするという機会を通じて、まだ知らないたくさんの物語を手に取るきっかけを貰っていると思っています。

好きなお話に出会う機会をくれて、私の好きなお話を増やしてくれて、ありがとう、そんな気持ちです。



はい、私の読み聞かせの幸せポイントはこんな感じです。
まとめてみると、読み聞かせには私が幸せを感じる「物語・触れ合い・共有」といった要素が詰まっているんだなと感じます。自分で書いておいて、自分でじんわりしました。

さて、それでは今日の絵本です。

今日、紹介する絵本は

いもうとのにゅういん

作:筒井 頼子
絵:林 明子

あらすじ

あさえがお友達のひろちゃんと学校から帰ると、妹のあやちゃんがぐったりしています。お母さんとあやちゃんは、あさえとひろちゃんをおいて、病院に行ってしまいます。
しばらくするとお天気が悪くなり、ひろちゃんもおうちへ帰ってしまいます。家の中で一人になってしまったあさえ。お天気はどんどん悪くなりますが、お父さんはまだ帰ってきません。あさえはだんだんと心配になってきました。さて、あさえはどうなるのでしょうか。
一晩であさえがお姉ちゃんとして成長する様子が描かれた一冊です。

読んでみて

あさえは、とっても良いお姉ちゃんですよね。

私は妹なので、小さな兄弟のために頑張るという経験をしたことがありませんが、同じ立場で同じ年の頃にあさえと同じように振る舞えるかと考えると絶対できないと思います。私には兄がいますが、兄もこんなふうに絶対にしてくれないと思います。笑

それを考えると、あさえは立派なお姉ちゃんだな…と思うのと同時に、そんなに頑張らなくていいよ、頑張ってお姉ちゃんになろうとしなくていいよってに言ってあげたくなってしまいます…
だってまだ小学校低学年とかですよね…?本当ならまだまだ自分が甘えたいんじゃないかなぁと思って、なんだか胸がギュッとなってしまいました。

でも、そうか。
あさえのお母さんも、あさえのそんな気持ちは知りつつ、頑張ったあさえの気持ちを大切にすることにして、ぎゅっと抱きしめてあげたのかな。
そうだよね、せっかく頑張ったのに、頑張らなくていいよって言われるのも、なんだか悲しいものね。

そうかそうかそうか…
あれ?娘に読んだつもりが、自分の親としての在り方を考え直させられることになってしまいました。

小2娘は…

いろんなことが起きて文字数もそれなりにあり、「ただ面白い!」って感じの絵本ではないので、娘には少し難しいんじゃないかと読みながら思っていました。案の定感想を聞いてみてもパッと出てきません。
そこで
「じゃぁ一番印象に残ったところはどこだった?」
と聞いてみると、
「雷が鳴ってあさえがお布団にくるまっているところ」
と言っていました。うん、そんな気がした。
「同じように、おうちで一人になって雷が鳴り始めたらどうする?」と聞いてみると
「…泣いちゃう」
と。うん、そんな気がする。
もう少し聞いてみるとストーリーの流れは理解していたようですが、感想を言うとなると少し難しい絵本だったみたいですね。自分には妹がいないから、あさえの気持ちを想像するのも難しかったみたいです。

おわりに

作:筒井頼子×絵:林明子だと、「はじめてのおつかい」も有名ですね。
「はじめてのおつかい」も大好きな絵本だったなぁ。

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