
しこたまお米を食べる会
こんにちは、はじめまして。
バーチャルわくわくクリエイターの左藤シオンと申すものだ。
これから、日々の楽しかったことや感じたことをこのnoteに書いていきたいと思っている。
第1回目の記事となるのが、こちらの「しこたまお米を食べる会」だ。5分ほどでサクッと読めるので、よかったら読んでほしい。
はじめに
君たちは、「令和の米騒動」を覚えているだろうか。(ドラゴンズの話ではない)
一時的に米の需給バランスが崩れ、食料品店や米屋さんの店頭から軒並み米が消えたのは、きっと多くの人の記憶に残っていると思う。
では、その時君は、どんな行動を取っただろうか。
パンや麺類などで主食を代用した人や、農家から直接買い付ける人もいただろうが、特に対策らしい対策をしていなかった人も多いのでは。
現在は(少し割高ではあるが)供給も安定化しつつあるらしいので、それが一番賢い選択だったかもしれない。
一方で、手段を選ばず大量の米を確保しにかかった愚か者もいただろう………
………
そう、私だ。
遠い親戚から30kgの米を売ってもらったというのに!
運搬中に袋が破れて、玄関が米まみれになったのをヤマトのお兄さんと2人で見つめたりしたのに!
そして米騒動はひとまず終息し、
私の前には、米の入ったクソデカ袋が残された。
なんとかして米を消費したいので、無理やり「選手権」にする
放っておくと悪くなってしまうため、そして置き場所に困るため、できる限り早くこの米たちを消費したい……
しかしこちとらプロの引きこもり、気軽に「米余ってるんだけど、要らない?」という会話ができる知人などほとんど居ない。
……そう、「ほとんど」居ないということは、ごくわずかには居るということだ。
つまり、そいつらの胃袋に限界まで米を詰め込めば、少数精鋭でもたくさんの米を消費することができるのでは?

私はスマホを手に取り、メッセージを打ち込んだ。
「秋なので、「最強の『ご飯のお供』選手権」を開催する」
私の友人たちはアホかつ血気盛んなので、「●●選手権」とか「●●大会」というネーミングにすれば大抵のことは乗り気になってくれる。
今回もものの数分で、全員から「やろう」という前向きな返事を貰うことができた。
フフ……口からご飯がはみ出るぐらい米を詰め込んでやるからな……。
そして時は流れ、11月某日。
最強の『ご飯のお供』選手権(名目上)
※ここからは会話形式で、会の様子をお届けする。
【参加者】

左藤シオン
主催者かつこのnoteの筆者。酒のつまみになるものは大体好き。

左藤あめこ
シオンの妹。椎茸が嫌いで、だし汁の匂いを嗅いだだけで吐く。

ボンちゃん
シオンとあめこの友人である、雌のアザラシ。生のおさかなが好き。

アポロン
シオンとあめこの友人である、光明を司る神。意外と好き嫌いが多い。


「さて、事前に伝えた通り、自分の思う「最強のご飯のお供」は持ってきてくれたか?」

「キュ!(もちろん!アピタからピアゴまで、くまなく探して至高の一品を見つけてきたよ)」

「なぜユニー系列の店ばかりを……」

「じゃあ、一人ずつ発表してもらって、食べ比べていこうか」

「ちなみに、勝敗はどうやって決めるんだ?」

「投票形式にしよう。消費したご飯の量で決めようかとも思ったが、そうすると順番が早い人ほど有利になってしまうからね」
エントリーNo.1 ボンちゃん


「キュ〜!(何品持ってきてもいいって聞いたから、海の幸をいっぱい持ってきたよ〜!)」
(以下、めんどくさいので人語訳のみ表記します)

「まずは明太子!ご飯のお供といえば……だよね」

「やまやの明太子じゃん。美味しいよね。
店舗だとランチタイム中は食べ放題だから、昔死ぬほど食べたわ」

「……うん、美味しい。結構辛めだからかなりご飯が進むね、これは」

「それから、鮭フレークと味付け海苔を持ってきたよ!」


「え、この鮭、身がフワフワで超おいしい!」

「だよね、ネットで調べたけどかなりファンが多い一品みたいだよ」

「公式サイトのユーザーレビュー、めちゃくちゃ好評だ……『おいしすぎておかず作りやめました』って人が居る」


「一人の人間の食生活をおしまいにしてしまうほどの中毒性、恐るべし」


「海苔はあれだね、他の食材と合わせることで真価を発揮するタイプだね。明太子と一緒に食べるとすごい美味しいけど、単体だとそこまでかな」
エントリーNo.2 アポロン


「俺は、山の幸をたくさん持ってきたよ」

「空気読んでる」


「きゅうりのキューちゃん、何の味なのかよくわからないけど美味しいんだよねえ……いつも漬け汁まで飲んじゃう」

「それはお前だけだ」


「梅干しもおいしいねえ〜、わたしこういう大粒の梅干しが好き」


「これは……?」

「(もぐもぐ)あー、関西でいう金山寺みそ系だ。つぶつぶが入ってる甘いやつ」

「個人的には、甘みが強くてちょっと苦手かも……」


「こっちの小きゅうりの唐辛子みそ漬けも、甘みそ界隈の味がする〜」

「甘みそ界隈とは」

「好き嫌い別れる味だったか……俺は好きなんだけどな」
エントリーNo.3 左藤あめこ


「わたしが用意したのは、こちら!」


「手作りだ」

「今回、ぜんぶわたしの手作りでお送りします!」

「ルール違反では……?」

「まあまあ、(米が消費できれば)私は構わないよ。早速食べてみよう」

「おいしいけど、しょっぱい」

「しぐれ煮ってもっと、甘辛い感じでは……?」

「さっきも言ったけど、わたし甘いおかずでご飯食べられないの」

「にしても、塩味以外の味の要素がなさすぎる」


「これもかなりしょっぱい」


「これはまあ予想していた通り、しょっぱい」

「卵黄漬けってもともとかなり塩気強いもんね」

「俺たちを高血圧で殺そうとしてる?」


「美味しい。これぐらい塩気がないと、物足りないよね」

「あ、これ左藤家の味なんだ」

「だいぶパンチ効いたおふくろの味だな」
エントリーNo.4 左藤シオン

「それでは最後は私から……皆、たんとおあがり!」




「「「何これ」」」

「ケジャンです」
「ケジャン」とはたれに蟹を漬け込んだ韓国料理のことです。「ケ」は韓国語で蟹を意味し、「ジャン」は漢字でソースを意味する「醤」とあらわします。


「見た目もなんかおどろおどろしい」

「大丈夫?これ本当にご飯に合うやつ?というか食べて大丈夫なやつ?」

「君たちはケジャンの美味しさを知らないからそんなことが言えるんだ。
私の中では韓国料理といえば、サムギョプサルでもチーズタッカルビでもなくケジャンだよ」

「どこから来るの?その自信」

「かつて私が人生に迷っていた時、ふらっと入った韓国料理屋で出てきたのがこのケジャンだった……」

「海外放浪の話かと思いきや、ただ日本で韓国料理屋に行ってるだけだった」

「とにかく、それまでの価値観が覆されるくらいの美味しさだったんだ。私の話はいいから、早く食べてみてくれ」

「そこまで言うなら、じゃあ…………ってうわ、食べにくい」

「甲羅の間に入っている身をこそげ取り、取れない部分は吸うといい」

「なるほど……」

チュー… チュー…
チュー……
チュー……

チュー…… チュー……
チュー……

「……………………」

「……………………」

「………………そんなに…………ご飯には合わない……かな……」

「ええ!?!?そんな筈は………」


「………なんか思ってた味と違う……」
説明しよう!
ケジャンは漬けるタレの味によって「ヤンニョムケジャン」と「カンジャンケジャン」の2種類に分けられる!
今回4人が食べたのは甘辛いヤンニョムで漬けた「ヤンニョムケジャン」で、シオンが絶賛していたのは醤油ベースのタレで漬けた「カンジャンケジャン」だったのだ!
「カンジャンケジャン」は韓国でも「ご飯泥棒」と呼ばれており、ご飯のお供の定番らしいぞ!ヤンニョムケジャンは知らん。

「…………き、気を取り直して他のやつ食べよう」

「……ない」

「ん?」

「ケジャンにぜんぶ予算注ぎ込んだから、他の食材はない」



「「「…………」」」


ご飯のお供Tier表
その後参加者一同で協議した、ご飯のお供Tier表はこちら。

というわけで、優勝は「鮭フレーク」と
それを持参したボンちゃんでした!


「定番って、おいしいから定番なんだよね」
おわりに
この日4人で消費した米の量は、およそ7合弱=約1kgでした。
今私の目の前には、29kgの米が入った袋があります。
……………………………
それではみなさん、
次回の「お米だけを食べ続けて、何日間耐えられるか選手権」でお会いしましょう!!
以上、左藤シオンでした。
これからも色々な記事をアップしていくので、よろしければnoteをフォローしてほしい。
Xにもいるよ。