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【ほっこり読める小説】塩のサジ

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オリジナルの小説を書こう!と長年の夢を形にしました。「塩かげんのサジかげん」と題し、省略して「塩のサジ」。10分程度で読めるショートショートをベースに書き連ねていきます。まずは、…
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#短編

【恋愛短編】ブレイブはクソゲーじゃない

 クリスマスに買ってもらったゲームソフトがちっとも面白くなかった。本屋で何度も立ち読みし…

塩かげん
6日前
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【短編】地獄に落ちた猫のオプション

 屁みたいな間の抜けた返事はまさに「へ?」と一言だった。俺の口から屁が出たとでも言おうか…

塩かげん
2週間前
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【短編】お互い最大値が21になるときの、SとKの距離を求めよ

「やっぱり、ブルース・ブラザーズは映画で一通り観てから、SNLを楽しんだ方がいいんだって…

塩かげん
3週間前
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【短編】露出は黙して、饒舌に語らせる

 外壁工事、マンションだけではない。警察署も十五年経てば、ガタがくる。積み立て金などある…

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【短編】さようなら、殺人鬼

来留聡一郎の渇望 パンを食べるか、ごはんを食べるか。ここのごはんとは、ライスのことだ。ど…

塩かげん
3か月前
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【短編小説】特潜・実谷重綱が伺う

 沢城壮太は、震えていた。足もとからガタガタと震え、全身に悪寒が走る。風邪の時とは違う。…

塩かげん
6か月前
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【短編小説】悪魔的チャーハンを

 さっきの家は、あまり目ぼしいものはなかったな。大戸雄三は周囲を気にしながらも、堂々と歩いている。  刑務所から出てきて二週間目、あっせんしてもらった料理店には馴染めなかった。俺よりも一回り以上年下の二十幾つの小僧店長が料理のこと分かった顔して、講釈たれてくるのがむかっ腹が立つ。  いいんだ、命令なんてのは。理不尽でも。おれが若い頃は返事しただけで、殴られたもんだ。だがな、俺が言いたいのは食べ物を粗末にするようなヤツに偉そうに命令されるのはムカつくってことだ。なんでもデカ盛

誰も読まれないものを書く地獄由来のモチベーション

noteやXで、山ほどいいねや、インプレッションの高い人々をみる。仕事において有益であったり…

塩かげん
1年前
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