キャリコンを目指したきっかけ
はい、そういえばキャリアコンサルタントになったきっかけなど何も書いてこなかったので、一旦書き記したいと思います。
多くの人には興味ない話かと思いますが、特に40代の男性で同じような悩みを抱えている方にとって少しでもお役に立てれば・・・。
40代の壁
これまで20年近く、IT業界にいわゆるシステム構築のお仕事に従事してきました。近年ではプロジェクトマネージャーとして、大規模な案件をマネージしたりということもしてきました。
しかし、どうしてでしょう。この仕事内容については特に近年全くモチベーションが上がラナイようになってしまいました。子供ができてからというものの、その気持ちは日に日に強くなっていきました。
理由としては単純です。システム構築中も、運用中も想定外のトラブルが発生すると昼夜問わず対応を求められ、そのために家族との時間を犠牲にする必要があったからです(その頻度は時期によって異なりますが・・・)
仕事なんだから仕方ない・・・ということで半ば諦めていたのですが、本当にそれでいいのか、このまま定年まで続けていけるのか・・・不安は大きくなっていきました。
特にプロジェクトマネージャーという仕事については、どちらかというと自分には不向きと感じている部分もあって、「なんとなくこれまでやってきたから」「それ以外できないから」と惰性で続けてきた感があります。
そんな中、7年前くらいから新入社員の育成組織でのマネージャー職を担当するようになり、新入社員研修に関わったりする中で、人材育成の分野に興味が出てきました。興味というよりは、単純にやっていて楽しかったです。
自分が手塩にかけて育てた若手メンバーがその後活躍している話を聞いたり、社外に出てステップアップしていたり、全くITとは違う分野で自分らしく働いていたり・・・そういう話を聞いたりするのが何より嬉しかったです。
また、周りの人からも「若手育成に向いているね」というような話もよく聞きました。確かにキャラクター的に自分に向いているのかもしれない・・・と思いつつ、これまで約20年間続けてきた本業を捨ててまでやりたいことなのか、と悶々とする日々を送ることになります。
入院というきっかけ
そんな中、ひょんなことから一週間ほど入院することになりました。今だからこそ結果的に大したことではなかったと言えるのですが、当時はかなり落ち込みました。
そして、入院期間中の引き継ぎなどをしていた時に思ってしまったんですよね。
「あ、自分、本業であるプロジェクトマネージャーの仕事に全く興味ないんだな」
と。
引き継ぎなどしながら、このまま本業の仕事を続けられなくなっても一切後悔しないどころかむしろ晴れ晴れするだろうな、と。
で、改めて気づきました。自分は人材育成など、人のキャリアを後押しするような仕事がしたい。気づいたというか、もう自分の中ではわかっていた話ではありました。ただ、世間体や周りの目を気にしてただ一歩を踏み出せていないだけでした。
そんな中、キャリアコンサルタントという資格があることを知ったのです。
それまでも自分探し本、敵職探し本の類はたくさん読んできましたが、いまいちピンと来るものはありませんでした。キャリアについて一から勉強したら何か気づくものがあるのでは?という淡い期待もあって、資格取得を志したというわけです。
キャリコン取得のためスクール通学!
というわけで、資格取得のためには養成講座を修了する必要があったため、スクールに通い始めました。そこで初めて世の中には様々なキャリア理論が存在し、多くの人が同じような悩みを抱えていたことを知ったのです。これでだいぶ気持ちが楽になりました。あぁ、迷ったり悩んだりしているのは自分だけじゃないんだなと思いつつ、自分と同じようにキャリアについて悶々としている人も多いのではないかと思いました。
特に若手のうちは様々な可能性があって転職から何から何まで動きやすいですが、40代以降になってくると家庭もあり、子供も育てなければならず、かつこれまでやってきたキャリアの積み重ねもあって簡単に身動きできない人が多いのではないかと思い至りました。
自分もまさにそうでした。そういったいわゆる「中年の危機」を迎えている人たちにとって何か助けとなれば・・・という思いで資格取得に勤しんだわけです。
同じスクールに通っている仲間といわゆるロープレをしながら、世の中にはキャリアについて本当に様々な悩みを抱えているということを実感として知ることもできました。またロープレを通じて自分の悩みを言語化していく中で、改めて自己理解が深まりました。
スクールでの話はまた違う機会にしたいと思います!
そして現在
なんとか無事に資格試験もパスしました。そして、現在は胸を張ってやりたいことを上司に言えるようになりました。自分は今後人材育成に関わりたい=人事に異動したいなんて言うなんて、これまで上司の顔色ばかり伺ってきた自分にはとてつもなく高いハードルでしたが、もう迷いはありませんでした。異動自体はまだですが、キャリコンとして自分に何ができるかを考え、このように発信も行うようになりました。着実に前に進んでいる感があります。
思えば自分も入院というきっかけがなければ踏ん切りがつかなかったかもしれません。人は何らかの大きなきっかけがないと変われないのかもしれません。
ただ、逆に同じように悩んできた自分だからこそ、同じように悩んでいる誰かの一助となれるのではないかとも思います。
本当は現在に至るまでもう少しすったもんだがあったのですが、長くなってしまったのでこの辺で・・・笑。それはまた別の機会に。
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