森の生活 H.D.ソロー
〜初めの一歩〜
この本は、資本主義社会の弊害を述べている。ソローは、湖畔の隣に小さな小屋を建築し、自給自足をベースとして生きた数年間に描いた本がこの”森の生活”と言う本である。
①人生の価値が最低となる老年期に自由を為にお金を貯める愚者
多くの人は、人生の価値が最低となる老年期に備えて、人生にとって最も価値のある若年期を怠惰な労働に費やす。あるイギリス人は、詩人になる事が夢だった。そのイギリス人は、インドへ出て、ひと財産を稼いでから詩人生活を送ろうとした。しかし、このイギリス人は真っ先に部屋に籠もって詩を描くべきだったのだ。
旅へ行く為にお金を稼いでから出発しようとしても、老年期になっていざお金と時間ができても、旅行へ行きたいと言う想いは失せている。そして、そんな体力も残っていない。若年期の人生の価値を軽視し、やりたい事を先延ばしにしていないか? やりたい事があるのなら、今すぐそれをやる。ただそれだけ。 老年期になってお金持ちになっても、老年期のお金の価値と若年期のお金の価値は全く違う。
②収入の3分の1は家屋に消えてしまう。
多くの人間は大きくて贅沢な箱の為に死ぬ思いで働いている。自分も周りに合わせて、大きくて立派な家を持たなければならないと言う思い込みの為に、貧乏生活を強いられる。そして、大きな家をもつと、掃除やメンテナンスの為の時間も取られる。
生活を豊かにする為の家が、家を維持する為に生活が縛られてしまう。また、装飾が美しい家を目指すのではなく、生活に直結した内側からきれいにしていこう。美しく飾られた家の内側がなんとお粗末なことか。
③老人は青年に対して決して大した助言などはできない。
老人自身の経験は限られているし、無残な失敗に終わっている可能性もある。また、何の有益な経験もせずに歳をとっただけと言う人もいる。今日は誰しもが口を揃えて正しいと言った事が、明日には間違えと言う事になる可能性もある。
”遊ぶことが生きること”に他ならない子供にとって、人生の真の法則やそれとの関わりを大人より心得ている。ところが、大人は生きる事に値する人生を送れていないくせに、経験『=人生においての失敗』を元に子供より、偉くなったと思い込んでいる。年配者からの助言は果たして正しいのだろうか。その助言はその年配者の失敗の人生を継承するだけの危ない助言になる可能性があるかもしれない。
〜しんやくん考察〜
この本を読んで、すごく衝撃を受けた。そして、自分の生き方を考える指針になった。今自分は家を建てている。そのきっかけになる考えを与えてくれたのは紛れもなくこの本である。
そして、ソローが生きた時代は約200年前である。その時代と今の時代とでは資本主義社会と言うものが変形しつつある。大量消費・大量生産真っ只中であったソローの時代と現代の資本主義は少し異なるように感じる。現代の経済では、SDGのように持続可能な社会へ少なからず向かおうとしている。
つまり、何が言いたいかと言うと、ソローが実践した自給自足な生き方と社会が提供してくれる便利さを享受した生き方。が生きやすいのではないかと感じる。
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