fujiwara shinya
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作った会社のことを言葉にしてみる
会社を作って半年、言葉にしたいことを書いてみた。
組み込む昨年末に会社を立ち上げた。名前は「木と冬」。ウェブサイトの制作をしている。「木と冬」という名前は「柊」という漢字からつけた。柊は設立日で誕生日でもある12月7日の誕生花であり、実家の庭に番犬のように植わっていてなんとなく親しみを感じた。棘のある葉っぱはいつも近づき難かったけど、小さな僕が一番最初に覚えられた植物だった。
「木と冬」という
つながらなくてもつながる方法
「つながり」という単語をよく目にするようになった。僕自身も今配信している「柊通信」ではよく「つながり」という言葉を使っているし、「つながり」という言葉にはなんとなく人と人が離れてしまっているように見える社会の風景が溶け込んでいる。その中ではいつでも新しいつながりが希求されていて、飽くことなく誰かが誰かと出会いたいと思っている。
でも「つながらないでつながる方法」はないかな、と考えている。
「つ
2020年に聴いた音楽まとめ
毎年年末になると各所でベストアルバムが発表され、そのリストを眺めては片っ端から聴いていくスタイルが5年ほど続いている。その楽しみを広げるべく、今年僕が見つけた好きな音楽とよく聴いた14枚のアルバムを紹介します。
kitri「kitrist」今年聴けてよかったベストワン、kitri。kitriに会えたことで、連弾とハーモニーの豊かさを知った。ふと見たYouTubeで「矛盾律」のMVを見たのがきっか
人間が生きるべき時間に向かって
柊通信なるもの2020年12月1日、「柊通信」というメルマガを始めた。
どの時代も完全ではなく、人々は右往左往して生きている。果たしてどのような社会であれば人間が満足するのかもわからない。でもなるべくならその中で最善を尽くしたい...ということで、「柊通信」は、僕が「こうなったらいいな」と考える未来に向かって投機する物事だ。
オンラインに目を向けると、刺々しい言葉が増えてきたり、広告ばかりで人
幸せを追求するチーム
ウェブ制作のチーム作りを進めている。
そのチームは、マーケティング寄りのチームなのか、クリエイティブが強いチームなのか、はたまた... とあらゆる方向性が考えられるのだけど、このチームではメンバーが心地よく生きられることを第一に考えようと思っている。
「強くあるべき」「間違いなく生きるべき」というような風潮や雰囲気が社会を覆っている中で、そのように生きられる”強い”人たちが正しく見え、がんばり
ひとりでよりもみんなでいこう
ひとりで仕事がしたいと思って早15年。高校生の僕は周りに馴染めず、同級生がたくさんいる1時間に数本の電車の中をひとりで登下校をするような学生だった。
日常的に会話をする友達はいたけど特に親しい友達はおらず、心から楽しいと思えたことはあっただろうか。身動きがとれない教室で常に腹痛と戦っていたこともあり社会に出ても組織で働くイメージはできず、その頃からひとりで働けたらなあと思っていた。
私立文系大
さみしさと後悔の人間関係
さみしさを感じている。
おとなりのおとなりさんが引っ越してしまった。僕たちが引っ越したときに一番に挨拶に行って、気さくな方でよかった〜と思ったことを覚えている。同じく犬を飼っていて、庭に出たときに顔を合わせると嬉しかったし、外でたびたび会うと挨拶をしたり。言ってしまえばそのくらいの交流だったけど、世帯数も少ないこの建物の中で、同じ階ということもあって身近に感じていた。
先週、うちの庭のほうにワ
マスクを外すとそこは5月だった
散歩やお昼休憩で外に出る機会がある。
外に出る機会という言葉もおかしいが、基本家で仕事をしているので機会がないと外に出ないのだ。自粛生活で外に出ることも少なくなり季節を感じるタイミングも少なくなったためか、今年は季節が進むのが早く感じる。長袖では暑いときもあるし、何よりもマスクがそれを助長させる。口周りだけがじんわりと汗ばんでいる。温室育ちの髭。早く伸びたりするのだろうか。
こないだ散歩の帰りに
どうぶつの森で学んだこと:自由と選択、割り切り
朝からいい天気。暖かかった昨日と比べると少し落ち着いているけど、それでも暖かい。ベランダに出て風を浴びるのが気持ちいい。
今日は何をしようか。この生活の毎朝の問いである。
妻はだいたいその日つくる料理やおやつがあるみたい。僕は仕事があるときは仕事をするけど、少し落ち着いてもいるので、空き時間に何をするか考える。だいたい思い浮かばないのでゲームをしたり、少し本を読んだりする。
そうそう、どうぶつ
日常と外から見る日常、自分を保つ
日常はただ続いていく。今までの生活と同じように僕はここに生きていて、これからもその延長だ。朝起きて顔を洗い、コーヒーを淹れて光を浴び、仕事をし、疲れたら外に出て、ふたたびコーヒーを淹れて、ごはんを食べて、これらを家族とともに過ごす。いたって変わらない、たとえ変わったとして自分がここにいることは変わらない、多少の高低はあれどそういう生活がただ続いていく。
人間は欲深いもので日々飽き足らない。たとえ
【読書感想文】コンテクストデザイン(渡邉康太郎著/Takram)
本を読み終わってしばらくすると、その本から何を学んだのか、何が書いてあったのかを思い出せなくなることはままある。読んだはずなのに何も思い出せず、吸収が悪いのか記憶力がないのかななんて不安になる。
僕にとってはむしろそういうことの方が多いけど、この「コンテクストデザイン」を読み終わってから数ヶ月、僕の中にはこの本からもらったインスピレーションやその像がはっきり残っている。むしろ毎日このことを考えて