毎朝162段を8ヶ月間登った結果、「仕事」と「健康」が変化した。
時間にして4、5分の勝負だ
毎朝、8時半頃。
息子を保育園に送った後、自宅のマンションのエレベーター。ではなく、階段に直行する。
そして自宅のある9階まで階段を駆け上がる。
段数は162段。
この朝の162段の階段がわたしの1日を始める合図。
モーニングルーティンだ。
毎朝起きる度、モチベーションに起伏がある。
「今日は資格勉強に3時間割く!」と絶好調の日もあれば、
「仕事に行くどころでない、 、 、やる気皆無だ。」という日もある。
当然、こんな状態では毎日のアウトプットにはバラツキが出てしまう。
この状態を何年も過ごしてきた私は打開策を欲していた。
その最適解が毎朝階段を駆け上がることだった。
この手法は科学的にも様々な恩恵が期待できるのだ。
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まず最初に、巷で人気の「マインドフルネス」や「散歩」もいいと思ったが、わたしは「階段」を選んだ
階段を選んだ根拠は、「2つのデータ」と「仕事前の悪あがき脱却」だ。
◆1つ目のデータ
朝のコーヒーを覚醒の一杯として寵愛するサラリーマンの方を多く知っている。
しかし、私はそもそもカフェインが得意でなかったので、この選択肢を選べなかった。
だが、それよりも眠気改善や活力維持に効果が期待できるのが「階段」だという。
スポーツと共に生きてきた私には体を動かす方がメンタル的にも適していた。
◆2つ目のデータ
階段をわずか3階〜5階分昇り降りするだけで重大な病気リスクを20%以上も減らせるという。
健康はお金で買うことはできない。
世界一の大富豪も10兆円積もうが、寿命を買うことはできない。
今日までに積み上げてきた成果。
今日からまた積み上げていく成果。
この成果が連れて行ってくれる場所に出来るだけ健康な状態で行きたい。
健康がいつだって最優先事項と気付いた私にはこのデータだけでも、「階段」を登る動機には十分だった。
◆悪あがき脱却
毎朝、やるべきタスクが山積みの机に向かう
その前に階段を1段1段足で踏み締める度に覚悟が決まってくる
「よし、やるぞ。」
「一番重たい案件から手をつけよう」
「今日、乗り越えたら明日楽になる」
1段1段上にいく毎にマインドを整えていく
「キッツイな、、、」
息も少し上がってくるにつれてテンションとやる気が少しずつ上がってくる気がする
脳が勘違いしてくれているのかもしれない
そして、階段を登り終えデスクに向かう。
すると、調子が良い日も悪い日も成果が乱高下せず落ち着いて仕事に入ることができるようになった。
デスクに向かう前の「悪あがき」がなくなった。
これらの仕事前の悪あがきから脱却できたのだ。
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「162段」導入後の変化
導入をしてから早8ヶ月程経った際に記録した変化が3つある。
毎朝、高頻度で一定のコンディション維持
悪あがき時間が削れ、持ち時間の純粋増
ジムではない運動習慣の確立
特に3つ目の運動習慣の確立は思わぬ「副産物」だった。
2人の怪獣の「子育て」が始まった頃から、ジムに行く選択肢はなくなり、いつの間にか運動不足が慢性化していた。
激務に追われるサラリーマンの方などもジムに行く時間を捻出できない人は多いかと思う。
そんな方は是非「健康」&「運動不足」の面でも「階段ルーティーン」を取り入れて頂きたい!
「階段」は生活の中にある。
わざわざ出かける必要もないし、
着替えを持つ必要もないし、
靴を履き替える必要もないです。(ヒールの方はキツイですが)
そしてどこにでもあります。
家、会社、駅
このトレーニングはどこでも開始できる。
毎朝162段を登るようになってから3ヶ月ほど経ったある日。
わたしはあらゆる場所で無意識に階段に吸い込まれるようになった。
今や毎朝だけでなく子供が一緒にいる時や特別に急ぐ用がある時以外は階段を使っている。
初めの1ヶ月は登り切るだけで「ゼーゼー」息が上がっていた。
「しんどい、 、 、」から今日はいいやと思う日もあった。
しかし継続していくと勝手に体が階段に向かうようになった。
そんなこんなで現在、私は1日平均4回「162段」を昇り降りしている。
駅の階段など含めたら、コンスタントに1日
2,000段
ほどは階段を登っている。
スカイツリーの非常階段
2523段
に肉薄する段数を毎日登っていることになる。
いつの日かスカイツリーを超える日が来るだろうか。
運動不足解消しては十分合格だろう。
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「階段ルーティンのすゝめ」
わたしの163段のマインドセット習慣はまだまだ続きそうだ。
「仕事面」「健康面」「ストレス面」
この3方面に小さくないポジティブな影響を与えてくれるアスファルトの塊を今日も私は登る。
今日どこかで階段を見たときに、
「そんな物好きもいたな」
と思い出してもらい、
「ちょっと一回登ってみっか」
と呟きながら足を上げる同志を心から歓迎しつつ。