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単純な仕組みの方が長続きする

みなさんおはようございます。本日は単純な仕組みの方が長続きする、と題して話をしたいと思います。今回取り上げるのは国家が長続きするという意味で単純な仕組みの方がいいということで話を進めていきます。

突然ですが、みなさんは中世という言葉を聞いて何を思うでしょうか?暗黒時代?不衛生?農奴?などマイナスなイメージが染みついていないでしょうか?確かにこれらマイナスなイメージは当たっています。しかし、一方で中世の国家はとても長続きしたと言えます。ここでは中世だけでなく、近世も含めますが、日本においては江戸時代なんかがそれに該当します。江戸時代といえば、とても長く続いたことで有名です。なんと260年以上も続いたのだから現代から見れば驚異的です。近代国家今でいうなら日本国ですが、成立してまだ80年も経っていません。しかもかなり制度疲労のようなものが見られるようになりました。そう考えると江戸時代の仕組みは今ほど複雑ではなかったから長続きしたと思われます。

ヨーロッパ諸国を見てもベネチア共和国なんかは1000年以上続きました。フランスなどでも革命が起こるまで何百年と王朝が続いています。どこの国を見ても中世の国家の方が長生きでした。そう考えると近代国家を作ったのはいいけど、ここまで複雑な仕組みにしてしまうと、いざ何かが起きたとき対応できないのではないか?とも思えます。

思えば、江戸時代は何度も飢饉も起きましたし、財政難も起きています。しかしそれらは何とかやり過ごすことはできました。もし現代であの規模の飢饉が起きたならもうパニックでしょう。あれは江戸時代だったから何とかなったとも言えます。また教育に関しても、近代国家成立後は画一的になってしまいました。国による検閲とかが入ってしまうので当然と言えば当然です。ただそうなると国にとって都合の悪いことは書けなくなってしまうので、学問的な価値は下がってしまうでしょう。その点近代以前の国家であれば、その辺は自由度が高かったと言えます。

結局のところ、我々は近代国家の一員として生きているので、どうしても近代国家が素晴らしいと感じてしまうのは当然でしょう。しかし、長続きさせるという意味では近代国家は脆弱であると言わざるを得ません。先にも述べたように日本国も相当制度疲労などが出てきています。今後も国が存続できるのかも未知数です。やはり国家の仕組みはできるだけ簡素化することが今後求められるのではないでしょうか?少なくとも富国強兵のフェーズはどこも終わり、後は独裁者が隣国に侵攻しないようにする程度の軍事力があれば、何とかなる時代になったとも言えます。少なくとも帝国主義時代のようなガチガチの武装は必要なくなりました。国の在り方についても今後考える必要がありそうです。

最後に個人的には中世と聞くとマイナスなイメージを持つ人が多いですが、私は必ずしもそうとは思っていません。むしろ近代国家を作るための下準備ができたのが中世だと考えているからです。また繰り返しになりますが、今より国家の仕組みが単純だったため、長続きしました。あまりに社会を勢いよく発展させるのも考え物だと思います。とはいえ、ここまで技術革新が起きてしまうと、すさまじいスピードについていかないといけない社会になってしまうのかもしれませんが。

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ブルーベリー博士(家庭菜園投資家)
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