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09_部下のタイプがまだよく分かりません。マルチにほめる方法はありますか?

【質問】
部下のタイプがまだよく分かりません。マルチにほめる方法はありますか?
 
【回答】
先日、ある会社の管理職研修でソーシャルスタイル理論を紹介した時のこと。休憩時間に上記の質問をいただきました。
「部下のタイプを見分けて、それに合った承認をしましょう」とお伝えした後の質問でした。
 
「そうか。タイプがはっきりわかりにくい部下もいるし、そもそも見分け方が合っているかどうかもわからない。その時に、どのような言葉で承認したらいいのかわからないということはあり得るな。」と思いました。
 
タイプを見分けましょう、と言われてもすぐに正確に見分けることができるかどうかわからない、その時はどうしたらいいのだろう、
そんな不安を質問に変えてくださった勇気に感謝です。
 
まず、どのタイプの方にも効果があるのは、存在承認です。「あなたがそこにいてくれるだけで、私たちは幸せです。」という気持ちを伝えること。これは言葉にするのは難しいのですが、存在承認ということを覚えていてほしいと思います。
 
とはいえ、職場では、やはり言葉での承認が必要です。
タイプがまだはっきり見分けられない時、タイプ判別のためのヒント探しに、意識して使ってほしいのは「ありがとう」です。
 
「ありがとう」
「おかげさまで助かったよ」
「大丈夫?」
 
これらの言葉は、安心感の中で成長するエミアブルのモチベーションを上げるのに効果的な言葉ですが、「ありがとう」と言われて嫌な気持ちになる方はいません。まずは、「ありがとう」をたくさん意識して使ってみてください。
 
そして、「ありがとう」に対する反応から、徐々にタイプを見分けていきましょう。
 
何度か使っても、変わらず嬉しそうにしていたり、モチベーションが上がったりしているようであれば、エミアブルだと判断ができます。そうすると、エミアブルに効果のある褒め方をしていくことができます。
 
アカリティカルは、初めはいいのですが、そのうち「何がありがとうなの?」と表情が曇りはじめます。具体的に何を褒めてくれているのか知りたいという気持ちが強いタイプだからです。
 
エクスプレッシブは、もっとオーバーにほめてほしい、と物足りない気持ちが出てきます。
 
ドライビングは、「もうそれ以上、ありがとうばかり言われたくない。」と言葉を素直に受け取りにくくなります。同じ言葉ばかり使って承認すると、「それは承認ではなく評価だ」と受け取りはじめます。
 
【まとめ】
まず存在承認の意識を持つ。
次に「ありがとう」を使ってみる。
そして、「ありがとう」を継続して使用する中で、相手の反応を見てタイプを見分け、それぞれのタイプに効果のある承認の言葉を使う
 
このようなステップで実践してみてください。
 
やはり、講師と受講者様では視点や解像度が異なりますね。そういうところを疑問に思われる方もいるのかと、今回も新たな気づきをいただきました。いつもありがとうございます!

「ありがとう」への反応から判別できる!

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