「主食」からの訣別
光希重名士の姓名判断的ココロ(34)
主食
【天命】14画
「令和の米騒動」が、少しずつ収まりつつあります。私のような60代の人間からすると、高度成長期後のオイルショックでの《トイレットペーパー品薄~買い占め&殺到~店頭からの消滅》騒ぎを思い出します。あの時も結局、トイレットペーパーが無くて往生したというような話は聞きませんでしたね。全ては「煽り好きなマスゴミ」と、それに踊らされて「右往左往する日本人」、そして「素早い対応が不得意な政治家&行政」が三位一体となった騒動でした。大山鳴動してネズミ一匹ってヤツでした。今回も同じ構図でしょう。三者共に全く成長していません。残念至極です。日本、大丈夫か?
ただ、今回の「米騒動」で『これを切っ掛けに、日本中で米に対する《主食の概念》を取っ払ってしまえばいいのに』と、実は思っています。
20年近く前ですが、数年来尿に糖が出ていたことがありました。忙しさにかまけて放っておいたのですが、50歳も過ぎた頃に流石にこれではまずいかと思い、近所のクリニックで半年間投薬を続けました。しかし半年後にはむしろ数字が悪くなっていました。その事実に呆れた私は『やって意味のない治療はしない。時間とお金と労力の無駄だから。』と担当の医師に告げ、投薬治療を終了しました。忘れもしない11年前の暮れのことでした。
かといって何もしないとドンドン悪化しそうだし、正月も過ぎた頃『困ったな…』と考えつつ立ち寄った書店。ふと、【炭水化物が人類を滅ぼす~糖質制限からみた生命の科学~】(夏井睦著・光文社新書663)という本に目をとめました。目次を読んだだけで『これだ!』と実感し、すぐさま購入し一気に読了、翌日から早速「糖質制限」なるものを実践。そこには端的に言って《穀物類などを主食としてはいけない》ことが書いてありました。
今でこそ糖質制限は市民権を得ていますが、当時はまだ一般的ではなく、炭水化物(主として糖質)は必要不可欠な「三大栄養素の一角」というのが世間の常識でした。その後も様々な関係書籍を読みましたが、私の結論は【炭水化物は必要栄養素ではあるが、「三大栄養素」として称せられるほどの重要な栄養素ではない。】という考え。この本に書いてあるほど厳しい糖質制限ではありませんが、主食として米・パン・パスタ・うどんなどの「精製穀物類」は日常的には食べていません。言わば「嗜好品」的な扱いです。
ま、果実のような扱いとでも言いましょうか。因みに果実に含まれる果糖は消化・吸収の面からいうと《毒物》らしいですよ。人間には代謝できないので、食べると毒物として肝臓に直行だそうです。今細かく言及はしませんがことほど左様に、今までの栄養学には間違いや誤解が多かったということです。いわゆるカロリー神話なんかもそうですがね。そこで提案。炭水化物の中でも日本人には中心的な食材だった【米】は、この際嗜好品として「たまに食す」レベルに食す頻度を落としませんか?
国民全体がそういう意識になれば、今回の米騒動は起きなかったでしょう。「主食だ」と捉えるから、足りない!と思えば買いだめに走るのです。その結果、毎年この時期は米の端境期で品薄なだけなのに、騒動にまで発展することになるのです。米(炭水化物)を抜いて「三大栄養素」ではなく「二大栄養素」で良いのです。そしてその二つは蛋白質と脂肪の二つ。蛋白質には異論無いでしょうが脂肪もそうだって? こんな声が聞こえてきそうです。
これまた誤解している人が多いのですが、食事として口から入った脂肪が、皮下脂肪や内臓脂肪に体内で変わることはないそうですよ。油は太るって思ってませんか? 身体の中で脂肪となるのは余った糖質だけらしいですよ。今、栄養学は日進月歩で、これまでの常識がドンドン覆っています。新たな知見を積極的にゲットし、この際、炭水化物を主食から外しましょう!
因みに、糖質制限を始めて既に10年が経過しましたが、もう私の尿には糖は一切出ていません。hemoglobin A1Cの数値は「健康数値」よりも若干高いですが、現在では以前の「健康数値」よりむしろ高めの方が、免疫力も高く健康度はむしろ良いそうです。笑っちゃいますよね、これまでの研究は何?
あ、そうそう。冒頭の14画ですが、消費・浪費・派手などの数意があり、金融とかファッションとか芸事には向く面もありますが、健康面で言うと《病弱》です。お金を湯水の如く遣い食べまくっても病弱とは…皮肉ですね。笑
主食
【天命】14