サイコパスとの付き合い方、利用されないためには
どうやら自分の周りにはホワイトなサイコパスが多いようなので、その対処法について書いてみたいと思います。
もし、
・親身になって相談に乗ってもらえるんだけど、なんか疲れがとれない
・一瞬、気持ちが軽くなったと思っても、すぐに不安が生まれてしまう
という方は要注意。
サイコパスと付き合うと、心が軽くなり癒されると同時に「自分には努力が足りない、頑張らなきゃ」という劣等感が強くなります。
これが医者やカウンセラー、あるいは友人の場合は、いつまで経っても関係が切れず、お金や労力を払い続けることに。
でも、知識があれば大丈夫。
以下、内容についてです。
それなりに長い人生で、私が出会ってきたサイコパスな人たちの特徴について書いてみたいと思います。
ホワイトサイコパスとは
まず、ホワイトサイコパスと言われる人たちは常識的であり、倫理観があります。犯罪を犯すようなことはないので、見た目も中身も温厚です。
精神科医の話しでは、結構な割合で存在していて、誰もが出会っていると断言してもいいくらいです。
気持ちに共感してくれるので、周りから称賛され「すごくいい人」「人間ができてる」と言われることも多いです。
相談するとまるで超能力者か!?と思うくらい、気持ちを肯定するような癒しの言葉をズバリ言ってくれます。
これがサイコパスの最大の特技です。
ご存じの方も多いと思いますが、サイコパスは、他人の感情に敏感でありながら全く影響を受けません。
普通はそこまで同調すると自分も引きずられて病んでしまいますが、サイコパスは相手の気持ちを感じ取っても自分の気持ちとは完全に切り離せるので平気です。最初から防護服を着ているようなものなので、何のストレスもなく同調できます。
その結果、何が起こるかというと、
「え、なんで私の気持ちがわかるの?心を見抜けるの?」
まさに奇跡です。悩みや気持ちをズバリ言い当てられる感じ。
「すごいっ、私が欲しい言葉をどんどん与えてくれる!」
これがサイコパスの凄いところでありカリスマ性です。
冷静なまま相手の表層意識にある感情を読み取れるので、相手よりも優位な立場になり、どこか上から目線だったり、実際にそういう地位についていたりします。
その結果、悪意はなくても人を利用してしまうようです。
依存することで支配される
心に悩みがあると心が苦しくなりますよね。ツラいし落ち込むし。
ところが、サイコパスの人には「怒り」はあっても辛さはなく、嫌なことがあると怒る。失敗しても後悔しても怒る。
驚くのは「落ち込まない」ってことです。
自分のせいでこうなったとか、そういう自分を責める心の機能がないんです。なので、人を傷付けても平気でいられます。
善悪の判断はできても傷つくことがないので、自分に利益があることは全て正しい。
「傷ついた」と言われてもそれは相手の責任で知ったこっちゃない。
これが当たり前にできるのがサイコパスの特異性。
いいとか、悪いとかではなく、そういう人たちなんです。
それが「強さ」であり、「頼りがいのある」雰囲気を醸し出します。これは依存したい人にとっては神のごとき存在になります。
互いにメリットがあると、依存したい人との間に強固な関係が築かれてしまいがち。
それが心地いい場合はそのままでいいと思います。
ただ、それが苦しい場合は問題。そのためには、まず、気づくことでしょう。
判断する基準は、相手の言葉に「不安を感じてしまうかどうか」
とにかくサイコパスの人は励ますのが非常に得意です。天才的です。
心強さや立ち直るきっかけ、俯瞰的なものの見方を教えてくれます。
自分の正しさを応援してくれたり、時には気づきもくれます。
ただ、その一方で、ひどく怒られることがあります。
怒ると手が付けられないというか、自分の意にそぐわないと一方的に責められます。こっちの痛みを少しも理解しないので容赦ないんですよね。
普段はすごくいい人なのに、怒らせると怖い……
というなら間違いなくサイコパスです。
サイコパスは自分が悪いとは絶対に認めません。自分のやりたいことは絶対に貫くし、意見は曲げないし、相手のために譲歩するなどということはまずありません。
自分ありきで、人から責められることを極端に嫌います。
そして、自分を正当化するためなら次々と周りを味方につけます。
あなたが何か批判しようものなら腹を立て、「ごめん、悪かった」と認めるまでとことん詰めてきます。なので、職場の場合は怒らせたらまず立場がなくなります。
こういうショックはものすごいトラウマになります。
何がどうして悪かったのかさえわからないほどです。
自分を理解し支えてくれたはずの人の態度が豹変する。
ものすごい不安と見捨てられ感です。
更に「私が愛想を尽かしたら終わり、どこへ行っても同じことだよ」
みたいなことを言われたら劣等感の塊になります。こうなると人生の主導権を握られた状態です。
「自分みたいな人間」
と思わされてしまっているので、どこに行ってもダメ人間扱いされます。
もちろん、サイコパスだからといって全てがこういう人ではありませんが、その頼もしさに依存してしまうと、徐々に自信を削られ、自己肯定感がどんどん低くなっていきます。
こうやって人は支配されていくんだなあ~という感じです。
その対処法について
では、どうすれば健全なまま付き合えるのか。
それは、自分の言葉や感情に責任を持たないことです。
「え、前に○○って言ってたじゃん」
と言われたら
「そんなこと言ったっけ?じゃあ、その時はそう思ったんじゃない?」
これです。
長年、サイコパスに振り回されてきた私が行きついた答えは
「いい加減さ」
利用される人は真面目なんですよね。
自分の言ったことに責任を持ってしまうんですが、そんなことはしなくてOK。
その時によって意見なんて変わっていいし、過去と今が違ってもいいんです。
それが自然なので
それなのに責められるとまるで意志が弱いみたいに感じさせられたり。
「だから成功しないんだ」などと言われると「そうなのか」と反省してしまいます。大丈夫、そんなことはありません。
そもそも誰にでも誠意を貫く必要などなく、ちゃらんぽらんになった方が身を守れます。
要は、どういう態度をとるかは自分の判断で決めて、場合によって相手にどこまで心を開くかを加減すること。
優しくされるとつい心を開いてしまいがちですが、もちろん、全開でもいいんですけど。
相手が攻撃してきた時には秒でシャッターを閉めて防御する、
自分も変わっていいと認めると、相手が変わることも想定できるので、対処できるようになります。
臨機応変なセキュリティシステムを自分の中に持つこと、
これが大切なんだと思います。
その為にも、人と自分との距離をしっかりと自覚する。
人との間には距離がある
当たり前のようですが、心を許すとついつい忘れてしまいます。
なので体の周りに空気の層を意識してもいいし、眼鏡とか指輪とか。
ある精神科医の先生は胸にペンをさしておいて、患者さんの気持ちに踏み込みそうになったら、ペンを触ってお互いの境界線を意識するそうです。
最後に
ということで、身近にいる頼れる人はもしかするとサイコパスかもしれません。ですが、その性格を理解して、相手の怒りをまともに喰らわなければ、上手く付き合うことができます。
頼りたい時には頼りつつ、支配されそうになったらサッと逃げる。
真面目さや誠実さは、サイコパスに対してはNGです。
相手の言葉がトラウマになるほど繊細なら最初から付き合わないことも大切でしょう。
一度共依存の関係に陥ると中々離れられないので、関係を切ると決めたら毅然とした態度で。
相手の優しい言葉にほだされないで下さい。覚悟を決めないと利用されまくります。
とまあ、色々書きましたが、長年の苦い経験から得たことなので、人間関係を見直すお役にたてれば幸いです。
ちなみにタイトルイラストは、私が描いたイラストを元にAIが描いてくれました。凛とした雰囲気が素敵だなあと思ったので。