【読書感想文】女の機嫌の直し方
パンチのあるタイトルが目に止まり、思わず手に取ったこの本。
この本、早見あかりさん主演でドラマ化もされているみたいですね!
女の機嫌=私の機嫌だなぁと思い(笑)男性に向けての指南書のような形で書かれていましたが、客観的に私も女性を知りたいなぁと思い読んでみました。
本の7割ほどは、機嫌の直し方というよりも、男女で異なる脳の違いを説いていました。女性は共感型、男性は問題解決型で物事の尺度を見ているというのはよく耳にする話ですが、そこから派生したいくつかの話が印象に残りました。
まず、女性がなぜ共感型で動いているのか?という点について。
これについて、著者の黒川伊保子さんは以下のように説いています。
女性脳は、「怖い」「つらい」などのストレスを伴う感情が起こるとき、そのストレス信号が男性脳の何十倍も強く働き、何百倍も長く残るのである。余剰な信号を起こす理由は、「危険な事態」を漏らさず記憶して、二度と同じ事態に自分を追い込まないための防衛手段だ。
なるほど、そしてそのような感情を共感してもらえれば、そのストレスから解消されるって事なんですね。共感が必要な理由は、物理的に存在していたんだぁと腹落ち出来ました。
さらにもう1つ、仕事上のシーンにおいても、男性脳と女性脳の特性を活かして、分けて考える(男性脳型の会議と女性脳型の会議)事を勧めるといいます。
女性脳型会議の場合、会議のはじめは議題と関係のない世間話から始める。そして本題に入った後に話が横滑りしても、気にしないこと。
数字を口にするのを避け、アジェンダは用意せず、ホワイトボードにも項目やテーマ等も挙げない。こういう進め方をすると、徐々に直感に使う回路が活性化してきて、意外なひらめきが降りてくる事もあるのだとか。
一方で男性脳型会議の場合は、とにかく効率を重視。
テーマと項目を先に決め、発言は結論から述べ、横道に逸れない事を心がける。こちらの方が企業ではよくみるパターンかもしれないですね。
もっともっと男性と女性の脳に関する違いやそれぞれの特性について面白い章はあったのですが、この本の最後の方で、具体的な女性の機嫌の直し方に対する指南がありました。
まず何度も言われていたのが「共感する」こと。
世間話も謝るときも、お礼をいうときもまず共感をしてから話す事。
この本は男性に向けて書いていたので、男性から女性に話すときのシーンを想定していくつかセリフがありましたが、やはりどんな言葉であっても心がこもっているかどうかだよなぁと、なんだかどのセリフを見てもパッとしなかったのが正直なところです。
もちろん共感してもらえるのは嬉しいけれど、そこで「いや、それってどうだろう」と反論してくれるのも1つの共感の形だと思います。
反論は、関心があってこそできる事。覚えたセリフのように「そうだよね、わかるよ〜」を繰り返されるより、こんな形の共感も好きだなぁと思った次第です。
物理的な違いを知る事ができ、とても学びの多かった1冊でした!
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