ストレスと価値観の関係
今回は、ストレスを感じやすい状況と自分の価値観は関りがあるという話をします。
自分がどのような状況でストレスを感じやすいのかをわかっていると、その状況を避けたり抜け出したりと、ストレス対処か可能になります。
そのためには、自分の価値観を知っておくことが大切になります。
ストレスを感じるということは、自分にとって何か大切なものが脅かされているということです。
最もわかりやすい例は、生命や身の安全が脅かされるときですよね。
PTSDはこれが強く脅かされた体験で発症することがあります。
このように極端ではなくても、自分にとって大切な価値観が脅かされたときにストレスを感じます。
「家族」と時間を過ごすことを大切にしている人にとっては、仕事の残業時間が増えることはストレスになります。
「自由」を大切にする人は、逆に結婚して家族を持つという世間の価値観にしばられると、結婚生活にストレスを感じ続けるかもしれません。
「自己成長」に重きを置く人は、生活が安定する会社に勤めても成長を実感できなければ、ストレスを感じます。
大事なことは、自分の価値観をわかっているかどうかです。
ストレス状況が続いて気がつけばメンタル不調に陥る人は、自分の価値観をわかっていないことが多いように思います。
自分の価値観をはっきりさせていないと、世間の価値観に従って生きることになります。
我慢して他人の価値観に合わせて生きていると、いつか無理が生じます。
逆の発想として、ストレスを感じるのは自分の価値観を脅かされているときであるならば、ストレスを感じたら自分の価値観を見つめるチャンスになります。
ストレス状況には自分の本当の価値観が隠れているので、ストレスをセンサーとして、
「今脅かされている自分の大切なものは何か?」
考えるチャンスにしましょう。
価値観の見つめ方として、もう一つ。
以下の質問を自分にしてみるのもおすすめです。
「もし、十分な程のお金を手にして、理想の仕事にも就き、周りから尊敬され、毎日幸福を感じているとしたら、私はどのような行動をするだろうか?」
質問に想像で答えます。
すべてが満ち足りた状態でもなお行動せずにはいられないこと、それがあなたの本当の価値観になります。
今回は、ストレスと価値観には関係があるので、ストレス対処のために自分の価値観をはっきりさせておきましょう、という話でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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小林いさむ|公認心理師