【メンタルヘルス】働く為に大事なことについての一考察
どうもみなさん! 臨床心理士・公認心理師のはしくれのおくけんです!
今回は、「働く為に大事なことについての一考察」についてお話をしていきます!
以前の記事で、Xで繋がった栃木県でマインドフルネスセンターを開業している臨床心理士・公認心理師の鈴木さんのお話をした。
(名前の開示の許可をいただいております!)
鈴木さんと繋がったきっかけは僕がXでDMを送ったことだ。
そう! おくけんはこういうことをやってしまうのだ!
そうすると・・
トントン拍子で話が進み、オンラインで話すこととなったのだ。
その時の様子はこちらの記事で見て欲しい。
その鈴木さんが先日、僕が住んでいる京都に来る機会があり直接お話ができたのだ!
今回はそのお話の中から僕が感じた「働く為に大事なことについての一考察」について皆さんにシェアしていきたいと思います。
それでは、今日も行ってみましょう!!
今日の『読む処方箋』
鈴木さんは臨床経験12年の臨床心理士・公認心理師だ。
エンジニアとして社会人経験をした後に、臨床心理学を学べる大学院に進学し心理士となったのだ。
そのため、「エンジニアとしての社会人経験」と「心理士として12年の臨床経験」といった豊富な経験を持っている。
一方、僕は臨床経験6年目の生え抜きの心理士だ。
社会人経験も6年目の若輩者だ。
そんな僕と会う時間を取って下さり、対等に接してくれるのだ。
「在り方」から鈴木さんの人柄が見えてくる。
鈴木さんは「一次予防」にとても関心がある。
三次予防は症状が慢性化してから対処することだ。
二次予防は症状が初期の段階で対処することだ。
一次予防は健康な人のQOLがより上がる関わりをすることだ。
「健康な人のQOLがより上がる」。
この意味だと「予防」という言葉を使う必要もないかもしれない。
最近だと、「ウェルビーイング」という言葉もある。
「ウェルビーイング(well-being)」は、「well(良い)」と「being(存在・状態)」を組み合わせたものだ。
つまり、「良い状態であること」や「良くあること」という意味が根底にある。
「Being(存在・状態)」 つまり、「在り方」だ。
「自分がどう在るか、どう在りたいか」
僕ら心理士の役割の1つはこのウェルビーイングの促進にある。
その為に日々、勉強や研鑽をしているのである。
それが心理士のカルチャーである。
ここで1つ盲点がある。
援助する側の心理士のウェルビーイングは誰が促進するのか?
心理士はメンタルサイヤ人(完璧人間的な人)ではなく、臨床心理学を長いこと学んだ、ただの生身の人間だ。
生身の人間である以上、ちゃんと体調を崩すし、ストレスも感じる。
心理士のケアは一般的にはスーパーヴィジョンというものがある。
これは経験の豊富な心理士に指導や助言をいただくことを言う。
ただ、全ての心理士が頻回にスーパーヴィジョンを受けれるわけではないし、心理士は1人職場で孤独なことも多い。
その為、心理士自身も様々なケアが大事になる。
趣味、友人や家族・恋人、職場の同僚、日々のセルフケアなど、その人に役に立つなら何でもいい。
僕も様々なセルフケアをしているが、1人ではなく他者と共有するということがとても大事だと実感している。
人は自分事を他者と共有することで癒されるのだ。
これは、心理士がカウンセリングを受ける側の体験をすることにもなり、臨床を実践する上でもとても大切だ。
【働く為に大事なこと】
心理士が生身の人間だということと同じように、皆さんも生身の人間だ。
どのようなお仕事をしていても、長く続けるには習慣として心身ともにケアをすることが重要だ。
自分1人で何とかしようとせず、時には人に頼ってみる。
自分に余裕がある時は自分がしてもらったら嬉しいことを人にしてみる。
この積み重ねがウェルビーイングの向上に繋がるのではないかと僕は思っている。
ぜひ参考にしてほしい。
『在り方』としてのマインドフルネス
鈴木さんは心理士が現場でいい臨床ができるための日々のケアをとても重視し、その活動もしている。
心理士同士がお互いのことを話し、共有する場を作っているのだ。
僕も、ほんの少しだけ関わることになった。
僕がやっているACT(アクセプタンス&コミットメントセラピー)を心理士のケアとして行うのだ。
ACTの中にはマインドフルネスの実践もある。
その中で少しでも心理士がケアされ、いい状態で現場に戻れればとても嬉しい。
マインドフルネスがどのようなものか知りたい方は以下の記事を見て欲しい。
鈴木さんは栃木県でマインドフルネスの実践を中心に活躍されている。
マインドフルネスは自身の「在り方」を今一度眺め、整理することに役立つ。
オンラインもあるので興味がある方はチェックして欲しい。