【メンタルヘルス】ACTという心理療法
・ネガティブ思考がしんどくて、ポジティブ思考にしようとしたけどどうしてもできない・・
・嫌なことを感じないように気を紛らわしても、もっとしんどくなってしまう
・自分が何を大切にしているか自分の価値観が分からない。
・この先どうやって生きていけばいいか分からない。
・心の症状があってしんどい
・体の症状があってしんどい
僕は、普段このような方のお話を伺っています。
そして、僕はACTという心理療法を軸に普段臨床を行っています。
ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー):第三世代の認知行動療法
ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)は、「第三世代の認知行動療法」に分類される心理療法です。
これまでの認知行動療法との違いは、嫌な感情や思考を変えるのではなく、それらをニュートラルに感じることを重視する点です。
WHOも重視するACT
ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー:Acceptance and Commitment Therapy)は、世界保健機関(WHO)でも注目されている心理療法の一つです。
特に、メンタルヘルスケアにおける有効性が認められており、さまざまなガイドラインやプログラムで採用されています。
1. ACTの目的
ACTの目的は、嫌な気持ちや思考があっても、それに引きずられず、「自分が本当に大事にしたいこと(価値)」に向かって行動できるようになることです。
これを「心理的柔軟性を高める」と言います。
2. ACTが目指す「心理的柔軟性」
ACTでは心理的柔軟性に6つの要素を掲げています。
① アクセプタンス(受け入れる)
嫌な感情や思考を無理に消そうとせず、「そこにあるもの」として受け入れます。
例:不安があっても、それを「存在していてOK」と認める。
② 認知的脱フュージョン(思考との距離を取る)
「私はこう思う」という思考を、「ただ浮かんできた考え」として扱います。
例:「私はダメだ」という思い込みがあっても、それを「ただの言葉」と見る。
③ 今この瞬間に集中する
過去や未来にとらわれず、「今ここ」に意識を向けます。
例:深呼吸をして、目の前の景色や音に集中する。
④ 観察する自己
自分を「考えたり感じたりしている存在」として捉えます。思考や感情に流されない「観察する目」を育てます。
例:「怒っている私」ではなく、「怒りを観察している私」に気づく。
⑤ 価値の明確化
「自分が本当に大事にしたいこと」を見つけます。
例:家族との時間、成長、挑戦、他者への貢献など。
⑥ コミットメント(行動する)
価値に基づいて行動します。たとえ困難があっても、価値に沿った道を選びます。
例:不安を感じながらも、大切な目標に向けて一歩踏み出す。
3. ACTの考え方を一言で言うと
「嫌な気持ちや考えがあっても、それにとらわれず、自分が大事にしたいことに向かって行動する」となります。
人生の目的を「苦しみを減らす」から「価値ある行動を増やす」に切り替えるのがポイントです。
4. セミナーを行うことになりました
今回、僕がこのACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー:Acceptance and Commitment Therapy)のセミナーを行うことになりました。
今回の対象者は、
・対人援助職
・対人援助職を目指す学生
・資格はないが、公的機関で実践をされている方
・対人援助職を目指す方
https://act-seminar-0212.peatix.com/
となります。
一緒に学びを深めて行ければと思っております。
興味のある方はぜひお申し込みください!