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【メンタルヘルス】日々の行動1つ1つが大事だという話

 どうもみなさん! 臨床心理士・公認心理師のおくけんです! 
 以前の記事では、自分の価値観に沿って人生の選択をしていくことが、幸福な人生に繋がるといった話をしました。
 自分自身がどう感じるかは、自分の感性が感じることなので、それを掘り下げる作業はとても大切になります。

僕は、心理療法ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)でこの価値観の整理を日々カウンセリングの中で行っています。

子供の頃は僕らは自分が興味を持ったことを臆さずやっていましたが、大人になるにしたがってどんどん「かしこく」なっていくことで先の予測をしてやらなかったり、周りの目を気にすることが多くなります。
また、年齢と共に「やるべきこと」がだんだんと増えてきて自分がやりたいことを考える暇もないように感じていくことが多くなります。

この自分自身の価値観から離れた行動をしていくことを心理療法ACTでは「有効でない行動」といい、心の非柔軟性の1つとなっています。

今日はこちらついてお話をしていきます。

 ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)における「有効でない行動」とは、自分の価値観や大切にしたいことに沿っていない行動を指します。
このような行動は、一時的には楽になったり安心したりするかもしれませんが、長期的には満足感や充実感を得るのを妨げるものです。

具体例:

  1. 回避行動
    不安や恐怖を避けるために、やりたいことや挑戦を先延ばしにする。
    例:「人前で話すのが怖いから、発表を避ける。」

  2. 短期的な安心を優先する行動
    長期的な目標よりも、目先のストレス回避や快楽を優先する。
    例:「ダイエット中だけど、ストレス解消のためにお菓子を食べ過ぎる。」

  3. 価値観からズレた行動
    自分の大切な価値観を無視して、他人の期待や世間の目に従う。
    例:「本当は家族との時間を大切にしたいのに、過剰に仕事を引き受ける。」

なぜ「有効でない」のか?

  • 自分の本当の価値観に基づいていないため、充実感が得られない。

  • 問題の根本的な解決につながらず、悪循環を生むことがある。

ACTで目指すこと

ACTでは、まず「不快な感情や思考があってもそれを受け入れる力(アクセプタンス)」を養い、その上で自分の価値観に基づいて行動(コミットメント)することを目指します。「有効でない行動」に気づき、それを「価値に沿った行動」に切り替えることが大切です。

分かりやすく言えば、「一時的な楽さではなく、将来の自分が誇れる選択をする」ということです!

対人援助職の方でACTを学びたい方

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心理士おくけんという人間

今回はここまで! 次回もお楽しみに😊

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心理士おくけん
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