【メンタルヘルス】適度な状態がメンタルに良いという話
どうもみなさん! 臨床心理士・公認心理師のおくけんです!
前回の記事では、
『適度に楽しく過ごすことが大事だという話』
といったことをについて紹介しました。
こちらの記事では、
脳の「側坐核」といった場所が活性化することで「楽しさ」を感じ、メンタルに良い
要約すると、そのような内容でした。
そして、こちらについて以下のご質問をいただきました!
「楽しい」と感じる時に活性化する側坐核。
でも、不安症との関連もある。
確かにややこしいですよね、、今日はこちらについてアンサーをしていきます!!
側坐核は、反応の程度によって異なる精神的な状態が引き起こされます。
具体的に説明すると:
① 適度な反応
→ ポジティブな感情:
側坐核が適度に反応する場合、感情や報酬に対する適切な反応が得られ、ポジティブな感情(喜び、満足感、達成感など)を感じやすくなります。
この反応が正常であれば、日常的な活動や社会的な交流においてポジティブな感情が生まれ、精神的な健康が保たれやすくなります。
② 活動低下
→ うつ:
側坐核の反応が鈍くなると、報酬に対する反応が弱くなり、ポジティブな感情が減少します。
これが続くと、抑うつ症状が現れることがあります。
うつ病では、楽しさや興奮を感じにくくなり、無力感や興味喪失が強くなります。
側坐核の反応が適切でない場合(例えば、報酬の期待感が低下する場合)、うつ的な症状が現れることがあるのです。
③ 過剰反応
→ 不安障害
側坐核が過剰に反応すると、特に不安や恐怖といったネガティブな感情が過剰に強調されます。
この過剰反応が長期的に続くと、不安障害(パニック障害や社交不安障害、全般性不安障害など)を引き起こすことがあります。
過剰な反応によって、普段はそれほど不安に感じない状況でも、強い恐怖や不安を感じやすくなります。
まとめ
つまり、適度な反応具合がメンタルにいいということです!
―対応法―
1. 認知行動療法(CBT)
認知行動療法は、不安障害の治療に効果的な心理療法であり、側坐核の過剰反応に対しても有効です。
認知療法:思考のパターンを認識し、ネガティブな思考を整理することを目指します。これにより、感情の過剰反応を抑制し、不安を減少させることができます。
行動療法(エクスポージャー療法など): 不安や恐怖を引き起こす状況に段階的に慣れることで、側坐核の過剰反応を弱める方法です。
こちらは、資格を持った専門家が実践するものをお勧めします。
相談したい方はコチラ。
2. マインドフルネス
マインドフルネスは、注意を現在の瞬間に集中させ、側坐核の過剰反応を抑える手助けをします。
これにより、過剰な不安や恐怖を感じたときにも、感情の波に飲み込まれずに落ち着いて対応することができます。
マインドフルネスについてはコチラ。
実践法についても書いてあります。
マインドフルネスは様々な実施方法があります。
実践方法についてオーダーメイドの相談を受けることも可能です。
3. 運動
定期的な運動は、脳の化学物質(例えば、エンドルフィンやセロトニン)の分泌を促進し、ストレス反応を軽減します。
運動によって、側坐核の過剰反応を穏やかにすることができます。
特に有酸素運動(ランニングやウォーキングなど)は、リラックス効果があり、不安を軽減します。
4. 生活習慣の改善
側坐核の過剰反応を抑えるためには、健康的な生活習慣を心がけることも重要です。具体的には、以下が役立ちます:
十分な睡眠: 睡眠不足は脳の機能に悪影響を与え、感情のバランスを崩すことがあります。質の良い睡眠をとることが、側坐核の過剰反応を抑える助けになります。
バランスの取れた食事: 健康的な食事は、脳の健康を保つために重要です。特にオメガ3脂肪酸を豊富に含む食材(魚やナッツなど)は、脳の炎症を抑える効果があります。
おわりに
記事に関する疑問は、コメントからドシドシどうぞ!!
おくけんが記事でアンサーしていきます。
仕事、健康、人間関係、などなどよろず悩みに関する相談はオーダーメイドの『読む処方箋』からご相談ください!
おくけんが臨床心理士・公認心理師としてしっかりとお答えいたします。
今回はここまで! 次回もお楽しみに😊