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【メンタルヘルス】人生という旅

 僕の臨床心理士・公認心理師としての原体験は17歳の時に病で2年近く寝たきりになったことだ。
もちろん高校は中退。最終学歴中卒の17歳が誕生した。

何もかもが投げやりになって全てが憎かった。
医療従事者や周りの言葉に傷ついた。

本当は海外で仕事がしたかった。
でもそれはできなかった。

やれるところまでやろうと必死に勉強した。
高卒認定試験に合格し、最終学歴が高卒になった。
20歳の夏だ。

やれるところまでやろうと必死に勉強した。
心理学部心理学科の大学に合格した。
20歳の冬だ。

再発した。
大学最初の2年間はほぼ大学に行けなかった。
必修の授業の単位をぎりぎりのところで取って進級を重ねた。

大学3年、やれるところまでやろうと必死に勉強した。
大学を4年間で卒業できそうな単位が取れた。

臨床心理士、公認心理師を目指すために大学院受験をした。
受験は大学4年の9月。
就活を全くせずに勉強に打ち込んだ。
不合格だった。

大学院受験は2月にもあり年2回のチャンスがある。
大学4年の2月。あと1カ月で卒業だ。
就活を全くせずに大学院受験の勉強に打ち込んだ。
合格した。

大学院は臨床心理学研究科 臨床心理学専攻 博士前期課程だ。
ようやくスタートラインに立った。

大学院1年は実力が伴わず臨床心理士の道をメンタルでは諦める。
メンタルが折れつつも行動は継続した。
日々の授業、研究、実習はマシーンのようにこなす。
乗り切った。臨床心理士の道は継続だ。

大学院2年 修士論文の研究と執筆に苦しむ。
ギリギリなんとかなる。
A4 48ページの超大作が完成した。
当時のデータを見ると完成後、37回推敲をしていた。

就活
驚くほどすんなり決まった。

社会人1年目
あまりにも実力が足らず心が折れる。

社会人2年目
基盤が出来始める。

コロナ渦
引きこもってアホみたいに勉強を重ねる。

社会人3年目
自分がやりたいことをやりだす。

その後、数年経験を積み上げる。

クリニックの立ち上げに関わる。

現在
フリーランスになる。

大事にしていること

  • 17歳の時、僕が医療従事者から言われて傷ついたことを患者さんに言わない

  • 17歳の時、僕が欲しかった言葉を患者さんにかける

今後僕の人生の旅はどこにいくかは分からない。
でも17歳で終了したはずの僕の旅はまだ続いている。

過去は変わらない。
でも、今の生き方の積み重ねで過去に対する評価が変わった。
過去があったから、臨床心理士・公認心理師としての僕がいる。
事実は変わらなくても行動の積み重ねで過去の見方が変わることが分かった。

今日、僕は誕生日だ。社会人としても医療従事者としてもまだ32歳の若輩者だ。
ここまで生きてきて良かったと今は心から思える。
思えない時期は長かった。

今日もカウンセリングを変わらずやった。
色々な人の人生に寄り添った。
上手くできたかは分からない。でも僕ができることはやった。

クリスマスやお盆など、世の中が賑やかな時に苦しい人は孤独になる。
だって僕がそうだったから。
だから今日も患者さんと向き合う。

僕は僕が主人公の人生を生きる。
僕の人生をしっかり味わって人生を旅する。
僕以外の人にもそのような人生を生きて欲しい。

そう願って今日も臨床の現場にいる。

17歳から約2年後の19歳、勇気を出して人生の旅に出た。
そして、今に至る。
旅の終着点はまだ分からない。




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