KOUKAI

こう考えてみたら気持ちが楽になった っていう話

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「僕が見つけた『生きる』という選択」take4

静かな田舎町。高層ビルが立ち並ぶ都会とは違い、一面に広がる緑と季節ごとの色鮮やかな景色の中で、僕の幼少期はゆっくりと流れていた。両親は地域に深く根を張り、誰よりも他人を助け、いつも温かな笑顔で人々に接していた。その影響で、幼いながらも「人に迷惑をかけないこと」「自分の力でなんとかすること」が当たり前の価値観として僕の中に根付いていった。 母は優しさの中に強さを持った人で、僕がどんなに失敗しても決して大声で叱ったりはしなかった。だが、たまに僕が人に甘えようとすると、母は静かに

    • 「僕が見つけた『生きる』という選択」take3

      第二章:入院中の孤独と新たな決意窓の外に見えるのは、いつもと変わらない田舎町の風景だった。遠くの道路を小さく走る車、街灯の下でかすかに動く人影、そして赤いマクドナルドの看板が見えていた。いつもなら日常の一部として流れていくその光景も、今の僕にはまるで遠い別世界のように感じられた。 病室は静かだった。面会謝絶で、家族とも友人とも顔を合わせることはできない。誰もいないこの場所で、ただベッドに横たわり、日がな一日、漂う静寂と向き合うことしかできなかった。時間が過ぎるごとに、孤独の

      • 「僕が見つけた『生きる』という選択」 take2

        第1章:誰かのために生きるということ幼い頃の家族と私 生まれ育った家庭には、静かだが根強いルールがあった。それは口に出されることはなく、生活の隅々に自然に染み渡っているものだった。兄が二人いて、私は三兄弟の末っ子だった。兄たちはいつも何かと忙しそうで、周囲に認められようと努力しているのが見て取れた。小さな私にとって、彼らは「こうあるべき姿」を体現した存在であり、その姿勢を少しでも真似たいと感じていたのを覚えている。 父は特に厳しく、無口な人だった。言葉をあまり交わさなくて

        • 「僕が見つけた『生きる』という選択」

          私たちは、他人の目を気にして生きることが多いですが、その結果として自分自身を犠牲にしてしまうことがあります。私自身、他人の期待や評価に応えようとするあまり、長い間我慢し続けてきました。そうするうちに、心と体に大きな負担がかかり、ついにはがんという病気を抱えることになりました。この経験を通じて、私は人生を根本的に考え直すことになったのです。 私の背景には、家庭環境や、ラグビーの厳しい競争社会で育った経験があります。ラグビーはチームスポーツであり、勝利が求められるため、自分を犠

          「なぜ人間には宗教が必要なのか」

          宗教を改めて、学び直し というより、なんとなくでしか理解してなかったものを現実を見に行く冒険 仏教から入ったが、宗教の世界は面白い お気に入りシリーズ 愛と慈悲の違い キリスト教の愛 「自分のして欲しいことを相手にしなさい」 仏教の慈悲 「相手のしてほしくないことはするな」 キリスト教の愛は 自分都合がベース 自分の愛を受け取ってもらえる時はいいが、受け取ってもらえないと「憎しみ」に変わる 仏教の慈悲は 自分以外は気にしない 与えるのではなく、共に分かち合

          「なぜ人間には宗教が必要なのか」

          誰も教えてくれなかった「死の哲学 入門」

          キルケゴール VS  ヘーゲル とてもよかった。 とにかくわかりやすい。 ドラえもんやエヴァンゲリオンへの例えが秀逸 「死に切る」というワード特に印象的だ。 洋楽で知らない人はいない「リンキンパーク」の例えも好き 結局、ルールを壊して、頂点に立つと、それまでの全ては過程化される それになるのが、人を生きるということ。 これは僕の意訳 キルケゴールも、ヘーゲルも、 過去の自分に絶望している。 特に好きなワンフレーズ 「たいていの人間は、過去のことなど気にせず、

          誰も教えてくれなかった「死の哲学 入門」

          頭のいい人が話す前に考えていること

          今日の一冊 まずなぜこと本を選んだのか? それは本屋さんで「東大の読書術」をパラパラ読んでた時に、 「まずベストセラーを読む。自分にとっての意味づけは後でする」 というフレーズで迷わず、当書籍を手に取った。 というわけで、 結論からw だって結論から話せという本だったから。 僕なりの結論 「軸を相手にすること」 先週まで「自分とかないから」で自分軸の話から逆に振っている 話そうとするな 聞こうとする 聞こうとするな 興味を持つ すごくわかるけど、ちょっと納

          頭のいい人が話す前に考えていること

          続・自分とかないから

          改めて読み直すと刺さる言葉が違ってくるのが本の世界 言葉の魔法。 フィクションの世界。 Noteに書いたのは以下のことを紹介したかったから。 【おれがいるのだ】という慢心をおさえよ。これこそ最上の安楽なのだ ウダーナヴァルガ 30章 一九 すごくいい 見たくない、現実世界から離れられる 自分というのが、あるから苦しいのだ 筆者の「自分とかないから」に込められた思いを垣間見た おれとは一体なんだ? 僕もここで悩んでいることが多くある この本で気づいたこと 自分と

          続・自分とかないから

          自分とかないから

          登場人物みんな変わってる、けど憧れるそんな6人の哲学だった。 この世は「フィクション」でできいる。 「空」の世界 考えると楽しいけど、登場人物、ほぼ社会性なかったのは、納得 特に気に入ったのは、親鸞さん 「善人なおもて往生をとぐ、あわんや悪人をや」 『歎異抄』第3条 ・著者の意訳ひとつめ 「ダメなやつほど救われる」 とてもいい ダメな自分を曝け出す 簡単なようで難しい ・著者の意訳ふたつめ 自分を「嘘つき」と思ってる人は全員「正直者」 自分を「正直者」と思って

          自分とかないから