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【ぶらり散歩】観ないと一年が始まらない 東京・横浜桜総集編2023

年に一度、ほんの一週間だけまさに眼に心に華を添えてくれる、逞しくもはかない桜。

東京・横浜では満開を過ぎ、道のところどころに花びらの絨毯も見られるようになった。

今年は天気に恵まれず、青空とともに愉しめたのはほんの束の間だったけれど、その分夜桜や雨の中でのまた違った表情を堪能できたとポジティブにとらえたい。

というわけで、早くも2023年の桜を振り返り総集編としよう。

🌸🌸🌸🌸総集編ムービー(75秒)🌸🌸🌸🌸


🌸3月19日(日)

横浜の日の出町から弘明寺まで、大岡川沿いを花見散歩。22日頃が満開という話だったので、下見のつもりで出かけたが、すでに満開に近い状態。

大きく膨らんだ蕾もありつつ、気の早いものたちは春の陽光と穏やかな風を花弁いっぱいに受け止めていた。


大岡川の水面、歓声をあげながら通り行くボート、高架を走る京急、沿道を過ぎゆく人々など、このプロムナードはとにかくいちいち絵になるので、歩みは一行に進まない。

振り返れば、晴天下での桜を拝めたのはこの日だけで、貴重な瞬間だった。

■3/19の桜ムービー


🌸3月23日(木)

雨。
仕事のため、赤坂へ。

日中はフラフラ出かける余裕はなく、何とか早めに切り上げたものの、夜桜を拝む以外の選択肢は残されず。

赤坂といえば、歌にもなったANAインターコンチネンタルホテル脇の桜坂が名所だが、実はライトアップはない。雨にうなだれ、暗闇の中で街灯の冷たい灯にボンヤリと花の白さだけが浮かぶ。

しかし、少し息を切らしながら坂を上り続けて抜けると世界は一変する。

この道は両脇いっぱいに温かくライトアップされた桜が立ち並び、歩道橋を覆い尽くすようにアーチを形成している。

下からその光景を見れば、さながら一週間とたたずに幻と消え去るファンタジーワールドの入り口といった佇まいである。


また、橋の上から見下ろせば、これまた感傷を誘う花の宇宙が広がり、黒く湿り艶めかしい光をたくわえたアスファルトの路面と絶妙なコントラストをなしている。

■3/23の桜ムービー


🌸3月25日(土)

今日が見納め。というつもりで、再び弘明寺へ。
15年近く前に住んだことがあるが、この街はとても心地が良い。

駅前にある弘明寺の枝垂れ桜や強い桃色の桜を横目に、いっこうに活気が止む気配のない昔ながらのアーケード商店街を抜けると、大岡川に出る。

ここから何度桜を観たか数知れないが、今年もまたこの時期にこの場所に来られたことになんだかホッとするのである。

かなり花びらは落ちていて、樹々からは「すみません間もなく閉店ですがそれまではごゆっくり」と申し訳なさそうな声が聞こえる。

ここでは桜そのものの見事さもさることながら、街の雰囲気、心地よい喧騒、時折飲食店から漂う食べ物の匂いといった様々の要素の複合が、ワンチームとなって訪れる者を歓待してくれる。

■3/28の桜ムービー

次に見えるのは2024年。
桜にもらった溢れ出るエネルギーで、どうにか心穏やかに乗り越えたい。

★撮影機材はすべてiPhone11

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