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【詩 十三夜 no.4】

〈はじめに〉

 こんばんは、今宵も訪れてくださいまして
ありがとうございます。はじめての方も、ど
うぞよろしくお願い致します。
 第4夜は十三夜です。十三夜月は少しだけ
欠けていますね。でも、趣きがあって美しい
とされています。人間も同じだと思うのです。
ときに、完璧を求めなくても良いじゃないで
すか。自分ができる範囲で、できるところま
でやる。励ましの月でもあり、満月に向けて
満ちてゆく、伸びしろのある月だと思います。


  では、どうぞ─────────


 十三夜 no.4

頑張れば頑張るほど
自分を見失っていきそうで
だけど落ち込んでいたら
勤まりそうにないので
今夜も私は私を演じています
最近では
勇気づけられるほうが
多いかも知れませんが

あなたがもし
目の前がまっくらになって
何も見えない状況に
陥ってしまったとき
本当に役に立つかは解りませんが
私を訪ねてきてください
そんな理想も強さに変えて
明日につなげることが出来るのなら
私はきっと大丈夫だから
訪ねてきてください
Bar「蒼いかげ」の明かりを灯して
お待ち致しております

恋も嫉妬も出会いも別れも
成功も失敗も恩も情けも
しがらみも歯痒さも
平和も何もかも
染み込んだカウンター席を
磨きながら

私はまだ、大丈夫
今夜は、十三夜



………………………………………………………………………………

   イラスト、お借りしました。

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(ちょっとだけ解説)

 Bar 「蒼いかげ」という店がございましたら
この作品とは無関係であります。
(ご迷惑にならないように記しておきます)


 新型コロナウイルスが現時点では5月8日か
ら第5類になります。発表されていますよう
に季節性インフルエンザと同等になり、マス
クの着用も緩和されていく流れになってゆく
のでしょう。
 緊急事態宣言が発令されていた頃を思いま
すと、人類は少しずつ前へ進んできましたが、
私の知る方は、飲食店をたたみました。生活
の基盤を失いました。全国で、どれくらいの
飲食店が閉店せざるを得なかったのか、いっ
ぽうで、コロナ禍を生き抜き、今日も営業を
続けていらっしゃる店もたくさんあります。

 この文章が、支援や応援にもならないこと
は存じております。店にお金をおとすことが
一番の支援になるのは承知しております。
 一介の物書きが「がんばって欲しい」一方
的な思いだけで綴らせて頂きました。

  (がんばる姿に力をもらいたくて)


 読んでくださいまして、ありがとうござい
ました。

   

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(報告です)

 先週、#眠れない夜に で
 【散文詩 上弦の月 no.3】が特に
 「スキ」を集めましたそうです。
  皆さまどうもありがとうございました。
  ほんとかよ!  とは思いますが、

………

    (次回は満月になります)


#眠れない夜に

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