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tecteckpoo
【詩】小さな嬢のメランコリー
メランコリーな空
こんな人生
もう終わってもいいって思った
メランコリーな大地
こんな四肢
早くもげちゃえばいいのに
メランコリーな我が家
こんな家族
みんなばらばらになっちゃえばいいのに
メランコリーな風景
こんな圧迫感
みんな消えちゃえばいいのに
メランコリーな
それはそれは
メランコリーな
私
こんな私
こんな主観がなくなりゃいいのに
消えてほしいもの
壊したいもの
凡て
私のもの
私が見たもの
嗚呼感性さん
貴方が私を不幸にしているのよ
感じさせるなら
うんと美しいもの
うんと気持ちいいものを
頂戴な
最後に踊ってみるわ
こんなステージじゃ狭すぎるけど
メランコリーな空から
メランコリーな大地への
ランデブー
勿論あなたも一緒よ
最期に虹色の世界を見せて
都市の高
速
鉄
塊
群を凌駕する
私たちの急
転
直
下
‼
宇宙だなんて外を向いていないで
万象の中心を見に行きましょう!
そっちのほうが幾分か謙虚で賢明だもの
こんなときまで謙虚だなんて
誰への配慮かしら
いいわ、いまからもう一度
彼を十字架にかけたげるところだから
淑女の恭しい礼は
一種のクラウチングスタートなのよ
ドンッーーー