第一章〈カルナックの善良な伯爵〉編:登場人物紹介【小説:Tristan le Roux/赤髪のトリスタン】
アレクサンドル・デュマ・フィス(小デュマ)の未邦訳小説「Tristan le Roux/赤髪のトリスタン」を底本にしています。
総合目次:
神がかりのジャンヌ・ダルクと悪魔憑きのトリスタン・ル・ルー(Tristan le Roux/赤髪のトリスタン)
第一章〈カルナックの善良な伯爵〉編:登場人物紹介
トリスタン・ル・ルー(赤髪のトリスタン、21歳)
本作の主人公。オリヴィエの従者でミステリアスな青年。
硬いが整った横顔、熾烈さを感じさせる雰囲気と、思慮深く不安そうな横顔をしている。着古した紫色の服に、フゾーという太ももの半分まで届く長いブーツを履いている。二匹の黒い犬(トールとブリンダ)と黒馬バアルを従えている。
飛びかかってきた狼を、素手で絞め殺す。
オリヴィエ・ド・カルナック(24歳)
若く美しいカルナック伯爵。
女性のような優雅さと優しさと気品を兼ね備えている貴公子で、長い栗毛の髪に、額に金色のブロンドを一房垂らし、魅力的な甘い顔立ちをしている。
飛びかかる狼を、鉄の弓で射殺す。
ブリタニー(22〜23歳)
リッシュモン大元帥に仕える前衛でメッセンジャー。
狼の群れに襲われているところを、オリヴィエとトリスタンに救われる。
唇と顎に少し陰があり、美しい碧眼と、丸みのある若々しい頬——ケルト人の末裔「ブルターニュ人」が同胞として認めるあの金髪を持つ22〜23歳の美青年。
伯爵夫人(40歳くらい)
オリヴィエの母。息子を深く愛し、トリスタンを不憫に思っている。
亡き夫は、オリヴィエが10歳のときにアジャンクールの戦いで戦死。
まだ充分に美しく、背が高く、透き通った蝋のように白い肌。かつては豊かだった黒髪に白髪が混ざって銀色に見える。善良な貴婦人。
アリス(16歳)
オリヴィエのいとこ。貞淑な美少女。
半年前、父親の死をきっかけにカルナック城に引き取られた。
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