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19世紀の異端科学者はかく語る:野心(3)

1月7日からカクヨムでスタートした19世紀の異端科学者はかく語る:人生を楽しむ方法(原題:The Pleasures of Life)、第二部を始めました。noteでは、訳者の主観で「感想と解説」を投稿しています。

第一部

第二部

野心(3)

note編、前回

野心(AMBITION)編はこれで完結。次回は財産(WEALTH)編です。
時間がないので、noteでの紹介は簡潔に済ませます。

いつものように好きな一節→

世界の真の征服者は、将軍ではなく思想家である。
チンギス・ハーンやアクバル、ラムセス、アレキサンダー大王ではなく、孔子や仏陀、アリストテレス、プラトン、キリストといった人たちだ。
(中略)
このような人たちの人生は、どんな伝記にも収まりきらない。
彼らは、自分が生きた時代だけでなく、すべての時代で生きている。

将軍や政治家は何のために名声を得ているのだろうか。
彼らの行為が称賛され、彼らが名声を得たのは詩人と歴史家のおかげだ。
私たちが、彼らの輝かしい記憶と美徳のお手本を得ることができるのは、詩人や歴史家のおかげである。

その一方で、私たちの最大の恩人のうち、名前さえ知られていない人がどれだけいるかを考えると悲しい気持ちになる。
例えば、火を起こす技術を発見したのは誰だろうか。神話のプロメテウスは単に「先見の明」の擬人化にすぎない。文字を発明したのは誰だろうか。

これらの発明者は、古代の霧の中に失われてしまった。

それから、19世紀のイギリス人というポジションで、下記の視点を持っている人はほとんどいなかったのではないかと。

コロンブスは「アメリカ大陸を発見した」と言われているが、コロンブス以前に先住民がいたことを忘れてはいけない。


noteで紹介している内容はほんの一部です。
詳細は、本編をご参照ください。



\アレクサンドル・デュマ・フィスの未邦訳小説を翻訳しました/


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しんの(C.Clarté)
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