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【センス爆発系】小説のタイトルを褒められた!

ことし、アルファポリス文庫『谷中の用心棒 萩尾大楽』でデビューするなり、第11回日本歴史時代作家協会賞・文庫書き下ろし新人賞を受賞した筑前助広先生に、拙作の小説タイトルを分析・評価していただきました。
自分のタイトルを見た瞬間、それはもう驚きましたよ!

タイトルの名付けは、ある意味、本編以上に悩むものです。
後学のため、参考資料の記録集としていつでも読み返せるようにnoteにまとめます。

(もっと単純に、褒められて嬉しかったから何度でも読み返したい!というのも理由のひとつです…)



拙作は、①⇒神がかりのジャンヌ・ダルクと悪魔憑きのトリスタン・ル・ルーです。はわわ、センス爆発系ですって…!!



タイトルの名付けは、ある意味、本編以上に悩むものです。
拙作も例外ではなく、この題名を思いつくまで二転三転しています。

デュマ・フィスの原作タイトル『Tristan le Roux』を直訳すると『赤髪のトリスタン』ですが、日本人からすれば字面から受ける以上の「何か」は伝わってきません。

有名な「トリスタン」といえば、円卓の騎士のひとり。
そこから連想して、アーサー王関係の物語だと誤解される可能性があり得る……。

そこで、物語の重要人物であり、ネームバリュー抜群な「ジャンヌ・ダルク」を追加することで、ジャンヌに付随するキーワード——百年戦争、殉教者、火刑、フランスなどの時代背景をタイトルに埋め込むことができる!



トリスタン・ル・ルー

言われてみれば確かに、語感いいですね。
まったりとしてコクがあり、それでいてしつこくない。(食レポ?)

あらためて、筑前先生ありがとうございました!
プロフェッショナルの視点から見た分析と評価は、大いに勉強になります。
テンション爆上がり! 何度でも噛み締めたい!!


以下、ダイマです。
小説『神がかりのジャンヌ・ダルクと悪魔憑きのトリスタン・ル・ルー』はnoteカクヨムアルファポリスで公開しています。完結済み。

あらすじ:
若く美しいカルナック城主オリヴィエは、従者トリスタンとともに狼に襲われている騎士を助けた。彼はフランス王シャルル七世に仕えるリッシュモン大元帥の使者で、二人に「オルレアン包囲戦への参戦」を求める。オリヴィエは二つ返事で快諾するが、トリスタンには出生の秘密と大いなる野望があった。
ジル・ド・レ伯爵と悪霊サラセンに導かれ、トリスタンはジャンヌ・ダルクを破滅させる陰謀に巻き込まれていく——。



いい機会なので、筑前助広先生のデビュー作もご紹介!
第11回日本歴史時代作家協会賞・文庫書き下ろし新人賞を受賞しています。
Web投稿出身の小説家としては初の快挙では。

なお、10月8日、東京の八重洲ブックセンター本店で第11回日本歴史時代作家協会賞の贈賞式&記念トークショー&サイン会があるそうです。私はもう予約済み!


電子書籍とペーパーバックで刊行

2022年10月21日、シャルル七世即位600周年記念に『神がかりのジャンヌ・ダルクと悪魔憑きのトリスタン・ル・ルー』上下巻をリリースしました。
Kindle本(電子書籍)とペーパーバック(紙の書籍)があります。


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