お魚図鑑 君の名は? アミメハギ
魚が好きです。
縁あったお魚について情報を集めるnoteです。
名称:
標準和名 アミメハギ (綱目剥)
学名 Rudarius ercodes
別名・地方名 ハズ(静岡)、コゴモリ(富山)、センメハギ、センマイハギ(神奈川)など
分類:
フグ目カワハギ科アミメハギ属
全長:約8cm
概要:
カワハギの仲間で、房総半島から九州、朝鮮半島などに分布しているが、体は小さく、全長は10cmにも満たない小型種。
形態:
体は強く側扁し、体色は茶色や褐色、黄褐色、灰緑色などで、小さな白斑が体中に散らばっている。
これが網目模様に見えることから、名前が付けられているが、アミメハギは環境や生息域によって体色が変化し、ほとんど白斑が見られないようなものもいる。
第一背びれは、普通は1本の太くて短い棘になっているが、希に2本のものもいる。
腹びれにも1本の棘があるが、この棘はカワハギのように動かすことは出来ない。
また、成魚の雄には、尾柄の側面に多くの小さな棘がある。
分布:
生息地は、日本の房総半島から九州から朝鮮半島など。
下記のポイントで遭遇。
城ヶ島・水っ垂れ(2014年8月)
船形漁港
生活:
沿岸や内湾、岸辺などの浅い岩礁域の藻場などに生息し、幼魚は流れ藻などにつく習性がある。
泳ぎはのんびりとした感じだが、ゴカイやイソメ類のほか、小型の甲殻類などを巧みに食べる。
夜になると、海草に口を付けて、ぶら下がるようにして眠る習性がある。
産卵期は6月から9月頃で、日の出前後の早朝に産卵活動が行われる。
この時、産卵場所を探す一匹の雌のあとに、何匹かの雄が追いかけて一列に続いていく。
卵は海草に産みつけられ、孵化するまでは雌が保護する習性がある。
酸素を含んだ新鮮な水を、鰓や口で送ったりするほか、大きな魚が近づいて来たときなどは、これを追い払う為に向かっていく。
卵は1~3日程で孵化し、全長は2mm程度。
仔魚は30日ほど浮遊生活をおくった後、藻場などに移っていく。
利用:
アミメハギは定置網に混ざることがあるが、体が小さいので利用されることはない。
また、防波堤の釣りなどでも見られるが、小さいので針掛かりすることは滅多にない。
飼育:
アミメハギは雑食で何でも食べる。
人工餌にも餌付きやすい。
アミメハギに限らず、カワハギなどのハギ類全体、飼育下では非常に痩せやすいため、餌は小まめに与える。
アミメハギは一度痩せてしまうと餌を食べることなく拒食してしまい。再度餌付けすることが難しい。
餌さえ小まめに与えていると小さくて地味ですがとてもインパクトが強い。
アミメハギは基本的に群れで行動しますので複数飼育は可能。
アミメハギの飼育環境は、水温は18℃から26℃ぐらいまでの間
カワハギの仲間はフグと近い種類で、白点病にはなりやすい。
急激な水温の変化や水槽内での他種との混泳には注意が必要。
アミメハギ自体は温厚な性格のため基本的には混泳が可能ですが、あまり大型種との混泳はしないほうが良い。
アミメハギが大型種にストレスを感じて餌を食べなくなる可能性がある。
観察記録:
採ってきてすぐは黄色ベースだったのに、水槽でなれると茶色ベースに!
擬態する?
ブイ下、ロープ下に擬態している。
擬態というか逆に見つけやすい(笑)
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