儘ならなさを、生きる。
最近私の周囲では長年働いた会社を辞めたり、
転職したりする人が増えてます。
昨日そのうちの一人、同世代の子を持つ女性と
オンラインで会話しました。
彼女は子どもとの時間を大切にするために
、転職を決意して長年勤務した仕事を辞めたとのこと。
会話を通して抱える悩み(フルタイム勤務だと子どもと過ごす時間が少なくなる)が似ていたので、身につまされました。
マミートラックといって
「母親だから重要な仕事を任さない」
ことが、女性が会社や組織で活躍することを
阻害するという考え方があります。
確かにキャリアアップを望む女性にとっては、
子どもを産み育てているというだけで
重要な仕事を任せて貰えないのは大きな損失
になります。
先述した「マミートラック」とは相反する話になりますが、私がフリーランスライターをしていくなかで双子の妊娠が分かった時に妊娠継続を優先して、新規クライアントを二件も断る羽目になったことがあります。
双子を妊娠した時に医師に告げられたのは、
多胞児妊婦は管理入院する危険性が高いハイリスク妊婦なので絶対に無理をしてはいけないという
注意喚起でした。
数年間の不妊治療でやっと授かった双子を絶対に産みたかった私は、妊娠当時に依頼された魅力的な仕事を妊娠を理由にお断りしました。
結果、先方の反応は冷ややかなものでしたし、産後ライターの仕事に復帰しても同じクライアントから依頼が来ることはありませんでした。
世間では臨月まで働く女性もいるので、私が高齢・多胞児ハイリスク妊婦で仕事ができない事を理解してもらえてない雰囲気もありましたが、それはもう仕方がない話です。
そして妊娠期間中、私はSNS等に自分の妊娠に関する事を一度もアップしませんでした。
これは私の妊娠期間中の体調が安定してなかったこともありますが、フリーランスの仕事で出会った「妊活中」の女性たちへの配慮でもありました。
そして無事に出産し子育てする現在、
子ども達の教育環境を充実させるために
選んだ働き方で
「子どもと一緒に居る時間」
が少なくなった事で悩んでいる。
私がフリーランスライターになったのは、妊活を優先する働き方に適していたのがきっかけでした。ライターとして12年目を迎えた現在、その働き方を選びキャリアを完全に手放さなくて良かったと思う場面が多くあります。
それにしてもつくづく「母親になる」というのは、いろんな"ままならなさ"を抱えながら人生に向き合わないといけない立場であることを痛感する最近です。