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肉体が若返っていく謎めいた女に溺れた男映画『飛ぶ夢をしばらく見ない』(1990年、須川栄三監督)レビュー
『飛ぶ夢をしばらく見ない』(1990年)は山田太一さんの同名小説を映画化した官能ロマンス作品です。突然肉体が若返っていく謎めいた女性と、彼女に翻弄される中年男性の約一年間の短い恋が描かれます。
ちなみに『異人たちとの夏』『遠くの声を捜して』『飛ぶ夢をしばらく見ない』の三作を山田太一さんのファンタジー三部作と呼ぶそうです。メガホンを取るのは『螢川』の須川栄三監督です。突然肉体が若返っていく謎め
戦で夫を失った嫁と姑の情欲の物語『鬼婆』(1964年、新藤兼人監督)レビュー
『鬼婆』は1964年に撮られた日本のホラー映画です。新藤兼人監督がメガホンを取っています。
ホラーといっても、別に怖い映画を見せられるわけではなく、14世紀を舞台に、湿地帯の村で戦に出た夫の帰りを待つ母と嫁、そこにふらりと現れる中年男が繰り広げる性の人間ドラマが描かれるだけです。
この時代の作品にしては意外なほど濡れ場やヌードシーンの多い映画で、官能作品として見た場合でも隠れた名作だと思
満たされぬ若妻の不倫劇『菊豆』(1990年、中国・日本合作、張芸謀監督)レビュー
『菊豆』は1990年に公開された中国・日本合作映画です。監督は1980年代から中国文芸映画を牽引する存在となる映画監督“第五世代”の筆頭であった張芸謀(チャン・イーモウ)監督で、主演はそのチャン・イーモウ監督のデビュー作『紅いコーリャン』(1987年)で主演を務め、公私ともにチャン・イーモウ監督のパートナーであると噂された鞏俐(コン・リー)です。
日本では徳間書店から発売された劉恒(リウ・ホ
母子の秘め事はなぜ起こるのか川名紀美『密室の母と子』(1980年、潮出版社)
川名紀美さんの著書『密室の母と子』(1980年、潮出版社)は、昭和53年(1978年)当時、年間約1万5000件もの相談が寄せられていた荒川和敬氏の「ダイヤル避妊相談室」(新宿区に拠点があったそうです)で、近親相姦に関する相談が青少年から多く寄せられていたことに関心を持った川名さんが、母子相姦に内容を絞って発生の原因、実態などを分析し「朝日新聞」に発表した内容をまとめた母子相姦の研究書籍です。
母子の恋愛を描く映画『欲動する肉体』(grand jeté、2022年)レビュー
◎『欲動する肉体』(原題:grand jeté、2022年、ドイツ、イザベル・シュテーヴァー監督、母と息子)
『欲動する肉体』(原題:grand jeté)はイザベル・シュテーヴァー監督による2022年のドイツ映画で、母子相姦が題材になっています。原題の「グランジュテ」というのは「大きな跳躍」を意味するバレエ用語だそうです。ドイツでは閲覧対象者が16歳以上の作品として公開されました。
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